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空奇「 靴下の歴史 」 gallery björn
2022.6.16
gallery björn
書家 空奇個展「 あそぼー 」
今年、
何故か使用済靴下が並んだ。
これは今回の展示で 一際目をひいた。
靴下には あんこ(詰めもののことをいう)がつめてあり、木箱やパネルに綺麗に並べられている。使用開始年も記入されている。
彼女が愛用している5本指靴下はカラフルな糸や布で補修されているのだが、普通に履いていて
こんなにも破けるものか?というくらい広範囲にお直しされている。
書家 空奇は 普段から 靴を履いておらず、暑い日 寒い日 雨でも 年中 草履かビーチサンダルを履いているようだ。
フィット感のある靴やスニーカーと違い、摩擦が足裏全面におきるのだろう。
3足の中でも、一番ながく愛用しているのは 2012年から使用したもので 10年目になる。
まだまだ現役で履ける。
お直しの跡が とても個性あふれ愛嬌がある。
この靴下は販売することになった。
3通り私の頭に浮かんだ。
1足は 飾って愛でてもらう作品となる。
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東京在住のオーナーさまが決まりました。
1足は 新しいオーナーに引き継いで履いてもらう。
1足は 靴下のオーナーになるが、空奇に託し履き続けてもらい、毎年様子を観察する。
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そして 最終日、
私は 3足の靴下のオーナーとなった。
1足は自分で履き、後の2足は空奇に履き続けてもらおうと思う。
空奇は普段から
ゴミとされてしまうものに息を吹き込むことをしている。
他にも縫い糸の余りを使った作品や紙を切った後のはし切れなども大切に最後まで使える人なのだ。
穴あき靴下に空奇が息を吹き込んでその後どのように育っていくのかをまだまだ楽しめそうで わくわくしている。
書家としての彼女の書作品も魅力があり とても好きだが、彼女自身が沢山の魅力を持つのです。
また gallery björnで
空奇に会える機会を用意しようと思います。
また来年も
6月 gallery björnで 空奇個展を予定している。
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