【YMS】フラット探し奮闘記②
(フラット探し奮闘記①のつづき)
フリダシからの急展開
老婦人から断りの返事をもらってすぐ、悩んでいたもう1件に連絡しようかと思ったが、冷静に考えれば考えるほどあの家は汚かったという思いが拭えない。自分の優柔不断を呪いながら、引き続きSpareRoomを見ていると、またよさそうな物件を発見。メッセージを送るとすぐに返事が来て、明日内見をしてくれるとのこと。こうしてこの週4件目のviewingが決まった。
ここは学校から少し距離があるが家賃も安く、写真を見た限り清潔そうだ。よほど写真と違ったり家主が信頼できなさそうでない限り、ここにするつもりで向かった。
実際に行ってみると、キッチンも広くてバスルームもきれい。部屋は広くも狭くもない丁度よい大きさで、窓から見える景色が素敵。冷蔵庫に掃除の当番表や家のルールが貼ってあり、治安もよさそうだ。これまでの内見がまるで嘘のように、この家には全くマイナスに感じる部分がない。すぐに、ここに住みたいと申し出た。
ところが最初、家主にはかなり警戒された。ちゃんとお金は払えるのか、仕事が見つからなかったらどうするのか、シェアハウスの経験はあるのか、他人と一緒に暮らすことがどういうことか理解しているか、などといろいろ聞かれた。まあそりゃ不安にもなるわな。でもとにかく大丈夫だよ、と答えているとなんとか納得してくれた。
そうと決まれば、次は契約だ。まずはパスポートなど必要書類を提出し、そのあと家主の銀行口座にデポジットを振り込む。とても形式的なきっちりした家主のようだ。契約が成立すれば契約書も渡してくれるそうで、こちらとしてもありがたい。とにかくこれで私の家探しが終わる…!
最後のviewing
しかし実はこの翌日、もう1件viewingが控えていた。ここはかなり前に私の広告にメッセージをくれたところで、フラットの広告は出していないので詳細は分からない。念のため、とずっとキープしていたところで断ろうかとも思ったが、まだデポジットを払っていないので、万が一の場合に備えて一応見に行くことにした。まあイギリスのお宅訪問が楽しくなってきた、というのが主な理由なんだけど。
緊迫感がなくなったので、かなり軽い気持ちでその家へと向かう。約束の時間より少し早く着いたので周囲を散歩していると、急に知らないおばさんに声をかけられた。「どっかで会ったことあるっけ?」と一瞬考えたが、「Joelの母だよ!」と言われて納得。どうやらこれから見に行く家の人らしい。招かれるがまま家に入ると、連絡を取っていたJoelは中で食事をしていた。なんとなく中年の陽気なおじさんを想像していたが、年下の男の子だったのでちょっと驚き。
案内や説明はその母親がしてくれるというので、家を見て回る。バスルームは天窓付きという変わった作りで、部屋はかなり狭い。キッチンは使いやすそうだが、その母親がなんでもやってくれるという。家族で住んでいるそうなので、ホームステイと同じ感じになりそうだ。ひと通り見終わった後コーヒーを入れてくれてたので、しばらく母親とおしゃべり。すると、部屋が空くのは1月になってからだという。しまった、そこを確認しておくのを忘れていた。私は12月中旬にホームステイを出ないといけないので、せっかく来たけど無駄足になっちゃったな。
契約成立まであと少し…
こうして私のveiwing weekは終わり、あとはデポジットを払うだけというところまできた。デポジットとはいわゆる敷金のことで、これを払って契約成立となる。私はまだイギリスの銀行口座を持っていないが、ネットで調べてみると口座を持っていなくても現金で振り込みができると書いてあった。そこで家主が使っている銀行へ行ってみたが、入ってすぐ係員のおばちゃんに何の用か聞かれ「銀行口座がないと振り込みはできないよ」と追い返されてしまった。
なんてこった。とにかく誰かに相談しようと一旦学校に戻り、事務員の人に相談すると、「visaカードでできるんじゃない?」とさらに難易度の高いアドバイスをもらった。どうしようかと思っていると、ちょうど同じくワーホリで来ている日本人がいた!彼は銀行口座を持っているので、とにかく一度家主に現金で払えないか聞いてみて、無理だったら振り込みを手伝ってくれるという。なんとありがたい…!
とにかくまずは、家主に現金で払えないかとメッセージを送った。するとあっさりOKの返事が。ちょうど家にいるというので、早速デポジットを払いに行った。その翌日にはメールで領収書も送ってくれ、さらに鍵を渡すときにそのコピーもくれるとのこと。やっぱり、かなりしっかりした家主なんだな。
これであとは引っ越すのみ。こうして私のフラット探しの日々は終わった。なかなか手こずったが、良いフラットに出会えたので満足だ。途中で妥協しなくて本当によかった。とはいえ、せっかく2年もあるので別の街にも住んでみたい。来年また引っ越しするかな。とにかくしばらくは落ち着いて暮らせる。