【YMS】フラット探し奮闘記①

イギリスではクリスマスとその翌日が祝日となり、私の学校もお休み。ということで、少し時間が経ってしまったが家探しをしていた時のことを書いておこうと思う。

家探しの滑り出しは…

イギリスで一人暮らしをする場合、「フラット」と呼ばれる家を数人でシェアする生活スタイルが主流となっている。私のいるブリストルはロンドンのように日本人のコミュニティサイトはないので、現地の人と同じように「SpareRoom」というサイトを使ってフラットを探した。

ホームステイの期限もあったので、イギリスに到着して1週間後には家探しを開始。SpareRoomで条件を絞って検索し、良さそうなところにメッセージを送る。最初はドキドキしながら吟味して送っていたが、返事が返ってこないことも多く、次第に条件が合えばとにかくメッセージを送るようになった。そんな日々を続けて2週間、全く手応えなし。内見のアポすら取れない。なんか思ってたより難しいぞ…。

SpareRoomは登録すれば誰でも無料で使えるが、中にはアップグレードしている人しかメッセージを送れないようにしている広告もある。これが結構多かったので、最初はとりあえず1週間だけアップグレードした。1週間経っても決まらないのでさらに1週間追加。しかし2週間経っても1件も内見に行けてない…。ということで、思い切って30日間アップグレードを試してみる。

このアップグレードをしてから、急に風向きが変わった。だんだんとメッセージの返事がくるようになり、ついに「今日の夕方来れる?」と内見OKの返事が来た!それも同じ日に2件。突然、ネクストステージが始まった。

内見(viewing)の記録

まずは1件目、場所や家賃の条件も良く、部屋の写真もいい感じで期待大。午前の授業が終わった後、友達と過ごしながら約束の17時を待つ。初めてのviewingで緊張しながら、いざ、向かおうとしたその時、「急用ができたので明日にしてほしい」とメッセージが。むむむ。さっそく出鼻をくじかれる。

気を取り直して次の約束へ。ここはSpareRoomの広告に写真がなかったので、あまり期待はしていない。とにかく一度viewingの練習がしたい、との一心で夜道を歩く。家に着いたが呼び鈴がなく、ノックしても反応がないので家主に電話してみる。するとすぐに家主が出てきて、家を案内してくれた。

キッチン、バスルーム、部屋を見て、いくつか質問をして、終了。ものの10分ほどで終わった。最初にキッチンを見た時点で清潔感がなく、バスルームも汚かったのでここはナシ。英語の練習のためにもいくつか質問をした後「ここにするならまた連絡する」といって家を出た。なかなか緊張したが、うん、なんとかやれそうだ。

その翌日はもう一度、ドタキャンされた1件目を見に行く。実際に見てみて問題なければここにしよう、と思っていた、のに。「今日も時間が取れそうにない。また連絡する」とメッセージがきて、またもやキャンセル。なんでやねん。結局、そのあと連絡が来ることはなかった。あー、こういうパターンもあるのか。

viewing week の日々

引き続きSpareRoomでフラットを検索、メッセージを送る、というのを続け、その週は水曜から毎日1件ずつ、計5件の内見に行くことになった。

まずは水曜日、私が出していた「フラットを探しています」という広告にメッセージをくれたところ。学校からも近く場所はいい感じ。家主も部屋も良かったのだが、家全体がけっこう狭い。キッチンも狭いが、何よりバスルームが超狭いうえにちょっと汚い。ということで返事は保留。

続いて木曜日、ここも私の広告にメッセージをくれたところだ。Cliftonという高級住宅街(らしい)のはずれにある家で、老婦人が案内してくれた。家主のご夫婦と、他に一人同居人がいるとのこと。老婦人はかなり好意的で、ぜひ日本のことを教えてほしい、と言われた。部屋もキッチンも広々としていい感じだったのだが、バスルームが使いにくそうだったのと、部屋が3階で階段もかなり急だったこと、あと家主の寝る時間がかなり早いという点が気になった。

少し悩んだが結局「他のところも見てから決めたい」と言うと、「他があまり良くないことを祈っているわ」と言ってくれた。私の後にも何人か内見に来ると言っていたので、正直すぐに返事をするべきかかなり悩んだのだが、どうしても即決することができなかった。

翌日の金曜日は、メッセージを送ったら「今日来れるか」と返事が来てすぐに内見することになった。大通り沿いのまさにイギリスっぽい外観の家で、1階にキッチンが2つと、バスタブ付きとシャワーのみのバスルームがそれぞれある。部屋はそれほど大きくないが、冷蔵庫と洗面台がついており、日当たりもよさそう。家賃もかなり安い。条件や設備は完璧だ。だがしかし、汚い…。1週間に1度業者がきて掃除をするらしいが、それにしては汚くないか…?冷蔵庫やバスタブにこびりついた汚れは年季が入っている。かなり悩んだがどうしてもその場では結論が出せず、結局ここも保留にした。

授業中に悩んだ結果

その後、学校に戻って授業を受けながら、木曜の老夫婦の家か、さっきの条件の良い家か、どちらかにしようと頭を悩ませた。どちらも気になるところはあるが、「完璧」を求めていたら終わらない。なにより家探しを始めて3週間が経過し、そろそろ決めてしまいたいという焦りがあった。

きれい好きではあるが潔癖ではないし、多少汚いのは我慢できる。気になるところは自分で掃除すればいいし、今日見た家は他の住人との関わりも最低限で良さそうなので、日本のアパートでの一人暮らしに近い生活ができそうだ。何より家賃が安い。やっぱりあそこにしようかな、と考えていると、どうしても老婦人の顔が頭に浮かんでくる。やっぱり現地の人とたくさん話ができるほうがいいのかな…。

いやいや、ちょっと待てよ自分。せっかくイギリスに来てるんだから、ここでしかできない暮らしをするべきなんじゃないのか。「普通の一人暮らし」なんて日本でやればいい。うん、そうだよな。そうと決まれば、すぐに連絡しなければ!

授業が終わった後、急いで老婦人の家主に連絡したが、「あの後すぐに決めた人がいたからもう待てないわ。ごめんね!」とのお返事。やっぱ遅かったかー。ということで、フリダシニモドル。

(②につづく)

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