サンタクロースのいないスイスのクリスマスとは?
Hoi Zäme, ハイジです。
スイスに来て、驚いたこと。
スイスにサンタクロースはいない。
初めて聞いた時、驚き過ぎて腰抜かしました。笑
私が物心ついてからずっと信じていたトナカイに乗ってやって来るサンタクロースは、スイスには来ないらしい。
スイス人夫ペーターの父(義父)との会話の中で、サンタクロースの話題になった際、
義父「サンタクロースはアメリカのものだからね。スイスにはいないよ。」
えぇーーーーー!!!!
毎年Googleマップでライブ中継までされてるのに、サンタクロースの来ない国なんてあるんですか!
空飛ぶトナカイに乗り、背中に白い袋を担いで、家に来たら、おやつにクッキーを食べ、ホットミルクをちょっと飲んで、みんなの枕元にプレゼントを置いていくサンタクロースはアメリカ式らしい。
スイスとヨーロッパのクリスマス
クリスマスの話は、各家庭、村、カントン(州)によっても異なります。
また、陸続きの近隣ヨーロッパ諸国のクリスマスの話も、似てはいるけれど、色々微妙に違うようです。
でも、同じドイツ語圏であるドイツやオーストリアは、特にスイスのドイツ語圏の話と似ている話みたいですね。
※スイスの公用語は、ドイツ語(スイスドイツ語)、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4カ国語
スイス(ドイツ語圏)での一般的なクリスマス
日本の皆さんのイメージするサンタクロースにあたるSamichlaus(サミクラウス)は、Schmutzli(シュムッツリ)と呼ばれるパートナー(従者らしい)と12月6日(聖ニコラウスの日)にロバに乗って、お家にやって来ます。
このSamichlaus(サミクラウス)っていうのが主役なはずなのに、けっこうおっちょこちょいで、みんなへのプレゼントを忘れたりするので、Schmutzli(シュムッツリ)がサポート役としているのですが、子供達にこの1年良い子にしていたかを確認して回って、良い子にしていた場合は、みかん、ナッツ、チョコレートやジンジャークッキー等カントン(州)によって異なるおやつをもらえるそうですが、良い子にしていなかった場合、ムチで叩かれたり、袋に入れられて、森へ連れて行かれてしまいます。怖
もはや厳しめの青森県なまはげシステムです。笑
カントン(州)によっては、このSchmutzli(シュムッツリ)が悪い子リストを持っているパターンや、来年も良い子でいると宣言させられるパターンもあったり、親が「良い子にしていないとSamichlaus(サミクラウス)に言いつけちゃうよ!」と脅かすこともあるらしいです。笑
クリスマスにプレゼントを届けるのは誰?
Samichlaus(サミクラウス)は、12月6日(聖ニコラウスの日)に良い子にしていたか確認する係。
Schmutzli(シュムッツリ)は、枝を集めたムチと悪い子供を入れる袋を担いで来る係。怖
では、スイスでクリスマスイブの夜にみんなにプレゼントを届けるのは誰なのか?
Christkindli(クリスキンドリ)と呼ばれる天使みたいな子供です。
呼び名の多い主役
ドイツ語でクリスマスはWeihnachten。
スイスには、Weihnachtsmannと呼ばれるクリスマス男みたいな奴もいます。
スイスのクリスマスってキャラクター多くない?って思ったそこのあなた!
半分正解で、半分不正解です!笑
ここまで出て来たSt.Nikolaus(聖ニコラウス)、Samichlaus(サミクラウス)、Weihnachtsmann(ワイナクツマン)は、同一人物です。
そもそもこのSt.Nikolaus(聖ニコラウス)と呼ばれるキリスト教の子供の守護聖人がサンタクロースのモデルになった人で、これを私達がよくイメージするサンタクロースに商業化したのがアメリカのようですね。
永久に覚えられないクリスマスストーリー
毎年Weihnachtsmann (ワイナクツマン)って誰だっけ?とかSamichlaus(サミクラウス)って結局何するんだっけ?とかスイス人夫ペーターに毎年質問して、毎年「え?わかんない」と回答され、他のスイス人に質問しても結局各家庭によって違ったりして、ますます混乱するっていうくだりを毎年永久に続けている学ばない女ハイジです。笑
今回noteに残したおかげで、これから毎年自分の記事を読み直すことで、人に聞かずとも自己解決できるようになるでしょう。
スイスでは、毎年日本の勤労感謝の日あたりからクリスマスマーケットが始まります。
皆さんのご旅行の参考や、スイス文化を知るきっかけになりましたら、とってもうれしいです。
スイスのクリスマスに関する記事のまとめ
スイスのクリスマスの概要
スイスでSamichlaus(サミクラウス)になりたい人はこちら