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理科大2部数学科の関門科目は人間なら誰でも突破出来るという話

【結論】 試験の日だけ行けばいい

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結論。

2部数学科の1年次の関門科目は、試験さえ受けて基準の点数が取れれば単位を貰えます。

以上です。
確実な保証はありませんが、
決して誇張している訳ではありません。

以下は何故それだけで良いのかを、
私自身の1年目を参照しながらお話します。


関門科目について

ご挨拶が遅れました。
私は24年度入試で、
東京理科大学 第二理学部 数学科
に入学した、らみと申します。

本noteは、今後2部数学科に入学してくるであろう未来溢れる新入生に向けたものです。

では初めに、1年次関門科目について確認しておこうと思います。現在本学科では、

『代数学1』『解析学1』
『幾何学1A』『数学概論』


上記の4つが関門科目として指定されています。
このうち、1つでも単位を習得できないと留年となってしまいます。
(残念ながら2年生にはなれません。)

これらの科目は、
数学概論⋯前期
幾何学⋯後期
代数学と解析学⋯前期/後期

にそれぞれ講義(演習)と期末試験が用意されています。
(今後制度が変更される可能性もあります。)

これらは基本的には講義(演習)に出席し、課題や小テストに取り組み、学期末に行われる試験を受けて単位をとります。
年度や教授によっても評価の方法はまちまちだと思いますが、きちんと出席数を稼ぎ、真面目に提出物を出してさえいれば、対して勉強しなくても余裕で単位は貰えます。
(他大学に合格できず2部に来るような学力の人達でも単位を取得できるようボーダーはかなり低めに設定されているはずです。)

因みに、1年生の留年率は2-3割程度となっております。これには様々な要因がありますが、純粋に学力や素行が足りなくて結果留年したという人も一定数いると思います。
本noteは、そんなどうしようも無い人達に向けたものです。

理科大2部HP参照「2部の各学科の進級率」
※大学生の留年経験率は2割。

私自身の現状

さて、ここからは私の1年目についてお話します。
タイトルの通り、私は人間なので4つの関門科目を全て突破しています。
(全て最低評価ですが^^;)
ただ、本当にギリギリの単位取得でした。
今となっては拍子抜けも良いところですが、単位が確定するまでの間は自身への絶望と留年への危機感で限界でした。

⚠本noteは単位取得に焦点を当てているため、具体的な講義内容などには特に触れていません。気になる場合は別の方のnoteでも見てください。
(そもそも私自身1年次の内容をあまり理解してません。)

⬆同期のnoteです。これ見れば何となく2部数学科の事が分かります。

前期

前期から詳しく追っていきましょう。
先述の通り前期は、
「代数学1」「解析学1」「数学概論」
の3科目が関門でした。
ただし、代数学と解析学は通年(後期もある)科目の為、前期だけで単位が確定するものではありません。
ですので、まずは数学概論についてお話します。

  • 数学概論

本科目は講義と演習が同一曜日に2コマ連続しています。演習のコマは直前の講義の内容に沿った課題を少人数班で取り組む、という内容です。
(なお、それぞれのコマは1コマ90分が学期内で15-16週分だけ用意されており、最終週が期末試験です。これは他科目でも同様です。
また、通常6-7割程度の出席が単位認定の基準とされております。出席率に加え、課題や試験の点数などを総合的に判断して成績が処理されます。)

因みに私は、この講義(演習)を""半分しか""出席していません。
厳密には出席率54%です。

はい、既に単位認定の外にいますよね。
当然講義内容を理解出来ているはずもなく、最終週の試験も半分程度しか取れていなかったと記憶しています。
そしてそのまま落単しました。

代数学/解析学(前期)

「いや落単してるやん笑」
ってツッコミも聞こえてきますが、一度飛ばして残りの科目のお話をします。

この2科目の前期の出席率はそれぞれ5-6割程度でした。
こちらも出席が足りていません。
そして大した勉強もせず期末試験に望み、結果も芳しくはありませんでした。
ですが後期で巻き返しが図れると楽観的に思い、深く反省することはしませんでした。

後期

後期は代数学と解析学に加え、幾何学の履修が必要です。
後期試験の結果をもって留年or進級が決まるので、1年生にとってはものすごく重要な半年となってます。

  • 解析学(後期)

何故解析学からなのか。
それは後期の3科目の中で、
唯一単位を習得した科目だからです。

まず出席率ですが、なんと8%です。8割ではありません。

後期分の8%しか出席してないのにも関わらず、
単位が取れました。

いやもう衝撃です。私もびっくりしました。
演習に関しては1回も出席した記憶がありません。
後期の期末試験は割と出来が良かったのですが、それでも出席が足りずに落とされる可能性が十二分に(99%)ありました。

単位の取得については次章の内容なのですが、
4つの関門のうち正規で取得したのは解析学だけなので、ここで先にお伝えさせていただきました。

1年の必修でこれは本当にまずい

代数学(後期)/幾何学

普通に落単しました。
出席率は10-20%程度です。
(何故か単位を貰えた解析学の出席率が1番低いです。)

期末試験に関しては、代数学はあまり内容を理解しないまま試験に望んだため、当然のように落ちました。

幾何学は実質的に大学受験の範囲でした。
(ベクトル・直線と平面・微分積分の派生)
仮にも数学科に進学しているはずなのにも関わらず、2部に来る学力レベルではこの試験すら乗り越えられない人も自分含めて一定数居るんだなと、どこか他人事のように思いました。

以上が私の後期までの結果です。
後期試験の結果が発表された段階で、4つの関門科目のうち1つしか習得できていません。
(本来ならばいくら2部生とは言えども、この程度の関門は突破して然るべき難易度のはずですが…。)

ここまで長々と、どれだけ私が学生として終わっているかを説明しましたが、ここからは逆転編ということで、どのように全ての関門を突破したかについて説明したいと思います。

【本題】なぜ私は単位を取得出来たのか

繰り返しになりますが、後期試験の終了時点で私の単位取得状況は1/4です。
ですが、つい数日前に全ての単位を習得することができ、なんとか留年を回避することに成功しました。

本noteのタイトル
「(2部数学科の)関門科目は人間なら誰でも突破出来る
一体何故そう言い切れるのか。
ここからは本学科の関門科目の仕組みについて(あくまで私個人の考察ですが)解説します。

  • 数学概論⋯超がつく程の介護施設

前期試験で無事落単した私ですが、とても優しい本学科は、後期に補習を用意してくれていました。
(補習の対象者は全体で50名弱いた記憶があります。同期は120名程なので実に4割近く落単しているんですね〜。
「関門として難易度が高かったのでは?」
と思うかもしれませんが、主な落単の原因は欠席率の高さとそれに伴う勉強量の少なさです。)

その補習内容ですが、これはそれなりにシビアでした。
前提として、全7回程度の講義(演習)に全出席が必須でした。それも土曜日に。
(通常講義も土曜日にあるんですけどね。)
更に、怠けに怠けた補習生を叩き直すため毎度の小テスト・課題の実施を行い、我々の学力は強制的に成長しました。
そして全補習内容を乗り越えたものにのみ再試験の許可が下り、私を含め試験を乗り越えた生徒たちは数ヶ月遅れで単位を獲得することが出来ました。

肝心の再試験の内容は、補習の小テストの内容などをほぼ流用したもので、
「こんなん誰が落ちるねん⋯」
と思いながら試験を受けた覚えがあります。
(因みに再試験を受けた上で基準に届かなかった生徒には再々試験という、あまりにも過剰な救済措置も用意されているようです。)

大学側は別に再試験のみ実施でも良いのにも関わらず、2年次以降のことを鑑みた生徒の学力向上のための補習を組んでくれたことに、私個人はとても感謝しています。
(実際教授も、以下のように仰ってました。
「前期のみで単位を取れている生徒よりも高いレベルになるようにしている」)

以上が数学概論の仕組みですが、この補習制度はかなり優しいと思います。そもそも1年前期の段階で落単しているような生徒が今後の進度についていける訳ないと思うので。

補習内容、本当に丁寧に教えてくれました。

2024最高の瞬間

  • 解析学/代数学/幾何学⋯ただのヌルゲー

数学概論は前期のみの実施なので、補習を用意する期間がありました。
しかし、残りの科目は後期までの結果を踏まえて単位が確定するので、補習の実施はありませんでした。その代わり、平等に再試験が用意されていました。

「じゃあ再試験で頑張ったから単位が取れたんだね。…それって別に普通では?」

と思ったそこのあなた。
よく思い出してください。

私の関門科目の出席率はせいぜい20%です。

これが何を意味するかと言うと、

いくら欠席しようが、いくら課題や小テストを放置しようが、試験で結果を出しさえすれば単位は取得出来るということです。

更に、期末試験の内容も一般的な数学科のレベルには遠く及ばないものであり、数日間真面目に取り組むだけで1年分の単位を取得できるようになっています。

(今更ですが関門科目のシラバスには、出席や小テストなどが単位に大きく関わる的なことが書かれてあります。)

代数学と幾何学で1度落単した私は、再試験までの短い期間必死に勉強しました。
逆に言えばそれまでの1年間はまともに勉強してなかったと言うことです。
そしてそんな私でも、無事に全ての関門科目を突破できたのです。

【まとめ】関門科目は全く関門では無い

入学してからまともに数学に向き合っていなかった私は、前期及び後期期末試験で散々な結果を残し、留年の危機に瀕していました。
しかし、2部数学科のあまりにも優しい救済を貰い、なんとか進級しようとしています。

入学時の学科オリエンテーションにて、
「関門科目の勉強をしっかりと行い、進級できるように各自の努力を怠らないように。」
のような内容を教授が仰っていた気がしますが、大した努力しなくても大半の人間は単位がもらえるようになっています。
そもそも講義をきちんと受けていれば再試験なんて受ける必要が無いレベルに達するのです。

「数学科の数学は高校までとは全く違う」
というイメージが世間にはありますが、少なくとも2部数学科の1年目はほぼ高校範囲です。
(幾何学は前述の通りほぼ高校数学です。解析学も7割ぐらいは高校生でも解ける内容でした。代数学は行列がメインなので行列を習っていないと厳しいですが。)

ここまで2部数学科の1年次関門科目について、単位取得という観点でお話してきました。
今後必ずしもこの制度が継続するとは限りませんが、少しでも関門科目の実態について理解していただければ幸いです。

試験だけ受けても単位は取れるぞ!

本noteはここで締めとさせていただきますが、実は私は関門以外の部分もギリギリを生きております。
(前期GPA0.27、外国語単位数0、関門以外の必修科目を落とすなど、挙げたらキリがありません。)
機会があればそこら辺の話も書こうと思います。

初のnoteなので拙い部分は多くございますが、
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


後期試験の結果がメールで届いた時

再試結果が反映された瞬間の咆哮

理科大生の方でこれより低くて0じゃない方居たら教えてください。

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