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肢別アプリは中級者向き

予備の短答対策では紙の過去問題集を7法全てで使用していたのですが、司法試験の短答対策では刑法、憲法について辰巳法律研究所の肢別アプリを使ってました。

アプリでの短答対策を検討している人もいるかと思うので、紙とアプリの両方を使っていた身として、アプリでの短答対策の感想をまとめようと思います。

アプリのいいところ

・ながら勉強ができる。
友達との待ち合わせやレストランで頼んだご飯を待っている間、数分時間があれば問題を解くことができます。ここ最近の過去問題集はどの科目も分厚くなってきていて持ち歩きには不向きですが、アプリならスマホをいじる感じで問題を解けます。短答を解くハードルがぐっと下がります。
あと、地味に良かったのが友達と遊びに行く時に問題を解けるところです。友達と遊びにいくときに、
「ちょっとした空き時間でも本当は勉強したい、、」
「でも空き時間に問題集開くのも勉強アピールしてる感じで嫌だな、、」
っていう受験生特有の悩み(僕だけかもしれないけれど笑)を解決してくれます。スマホいじってSNSやってる感じに見せかけて1人だけがっつり短答対策ができます。圧倒的成長!

・問題の仕分けができる
アプリ上では解いた問題を「OK!」「注意」「不確」に仕分けすることができます。僕は一度「OK!」に分類した問題は解かないようにして2週目、3週目、と進めていき、「注意」に分類した問題は解いた1、2週間後に解き直し、そこで正解できた場合には「不確」に分類し直すと行った流れで進めていました。
アプリ上では「注意」に分類した問題だけを解く、「不確」に分類した問題だけを解くといったことができるので、回数をこなしていくごとに「OK!」に分類される問題が増えると、周回するのにかかる時間が短くなります。
こういった仕分けを自動でやってくれるので、スムーズに勉強を進められました。

・分野ごとに勉強を進められる
アプリというより肢別のいいところとしては、分野ごとに肢が整理されているためインプットした範囲についてのみ問題を解くという進め方に向いているという点です。僕は過去問で出題された知識で、使っている教材には記載のないものについては教材に書き込んでいくスタイルをとっていたのですが、その場合、出題分野が肢で整理されていると、いちいち教材のページをめくってどこの部分から出題されたのかを探し出す手間が省けるので、その点で時間を効率的に使えました。

アプリのイマイチなところ

・アプリ上に書き込めない
アプリ上でメモを残すことができないというのがかなり自分にとって歯がゆいところでした。紙の問題集を使っていたときは、問題を解いていて気づいたことや、次の周回で解き直すときの自分に参照してほしい情報をメモすることが結構あったんですが、アプリでは書き込みが一切できません。
そのため、アプリの問題番号を控えて、別で紙媒体にメモを記載してました。
「120番:教材のp100を確認。判例○○を参照。」
みたいな感じです。
こんな感じで書いている時間がかなりもったいなかったのでそこはアプリの欠点と感じました。

・ずっと画面を見つめていないといけない
ながら勉強ができるという利点がある一方、腰を据えて勉強するときに何時間もスマホの小さな画面を見つめていないといけないというのがわりと苦痛でした。
そのため、腰を据えて勉強する際にはiPadで問題を解いていました(同じApple IDであれば一度アプリ上で購入したものをiPhoneでもiPadでも使用できます。)。
ですが、iPad上での問題を解いた履歴とiPhone上での問題を解いた履歴は同期できません。
そのため、同期する場合には自分で手作業で入力しないといけなく、アプリでのメリットが薄くなってしまっています。

アプリは中級者向け

問題を解きながらインプットを進めていきたい初学者にとって、アプリに書き込めず、腰を据えて勉強するときにずっと画面をみていないといけないというのはなかなかハードルは高いはずです。
個人的には一通り短答知識のインプットが完了している中級者には、時間の効率化を図ることができる点でメリットは大きいため、アプリは中級者向けだと思っています。
問題集選びの参考になれば嬉しいです。

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