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聖マタイは買春していたのです!

『聖マタイの召命』(せいまたいのしょうめい)は、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョによって1599年から1600年にかけて製作された絵画。

ウィキペディア「聖マタイの召命

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本作は『マタイによる福音書』9章9節にあるイエスが収税所で働いていたマタイに声をかけ、マタイがイエスの呼びかけにこたえてついていったというマタイの召命の記事をもとに描かれている[2]。長らく中央の自らを指差す髭の男がマタイであると思われていた。しかし、画面左端で俯く若者がマタイではないか、という意見が1980年代から出始め、主にドイツで論争になった。未だにイタリアでは真ん中の髭の男がマタイであるとする認識が一般的だが、髭の男は自分ではなく隣に居る若者を指差しているようにも見え、カラヴァッジョ作品では人差し指は第三者を指す場合用いる事、髭の男は金を支払う手つきをしており、若者は右手でその金を数え左手で財布を握りしめている事から、この左端の若者こそが聖マタイであると考えられる。画面中では、マタイはキリストに気づかないかのように見えるが、次の瞬間使命に目覚め立ち上がり、あっけに取られた仲間を背に颯爽と立ち去る、そのクライマックス直前の緊迫した様子を捉えているのである。

この作品で現在も論争となっているのは、一体誰がマタイなのかという問題です。キリストを見つめ、「私ですか」と自分のことを指差すひげの人物をマタイと考えるのが普通でしょう(5-b)。17世紀の美術批評家ジョヴァンニ・ピエトロ・ベッローリも「この男は金を勘定するのをやめ、胸に手をあてて主のほうを振り向いている」と記述しています。しかし、1980年代となると、左側のうつむく若者がマタイであると指摘する美術史家たちが現れました(5-c)。ひげの男性が指す指は、自分の胸を指しているのではなく、左側で一心不乱にお金を数えている若者を指しているという見方をとったのです。つまり、金勘定で忙しい若者が、まだイエスに気づいていない改宗前のマタイと考えるか、ひげを蓄えた男のほうが、イエスの声を聞いたことですでに改宗が始まっていると解釈するかの違いなのです。この若者がマタイであるという説は興味深いものですが、イエスの足元に注目すると、すでにきびすを返しています。果たして、まだイエスとの対話が始まっていないのに、この若者は次の瞬間に席を立って彼を追いかけていくでしょうか。1990年になると、この「若者=マタイ説」に反論が出てきます。これまで注目されなかったひげの男の「右手」に注意を促したのです(5-c)。それはテーブルの上で金貨を握っていて、テーブルを叩いているようにも見えます。加えて、ひげの男性がかぶる帽子にも金貨がついている(5-b)ことも、徴税人がうつむいて税の支払いを渋っている若者に対して「税を支払うように要求している」と解釈し、これまでの「ひげの男=マタイ説」を補強しました。確かに、若者のほうは、胸の前で財布をしっかりと握りしめ、余計な税金をびた一文支払わないように、ひげの男の金勘定をじっと見つめているかのようです。皆さんは、どちらをマタイだと考えますか。最後に《聖マタイのお召し》で、神秘的な光が差し込んでいるのは帽子をかぶるひげの男のほうであったことをもう一度確認しておきましょう。金を勘定する若い男は陰にいて、この絵の中では主人公ではないのです。史料から歴史的経緯を精査することも重要ですが、それによって絵画が示すサインを見失ってしまうということもあるでしょう。(p.131-p.133)

佐藤直樹「東京藝大で教わる西洋美術の見かた 基礎から身につく『大人の教養』」

美術史ではヒゲ男もしくは左端の若者がマタイとされているのです。

自分でやってみればすぐわかりますが、右手首を絵のように曲げた上で親指を人差し指の先につけると、爪は上ではなく横を向くのです。したがってこれはメガネ男の左手なのです。小指が妙に太いのですが、若者の小指も同様なのです。

メガネ男が左手でメガネを調節しているとされていますが、ヒゲ男の右手なのです。こちらも小指が妙に太いのです。

右側奥のイケメンがイエスとされていますが、頭の上の輪っかには陰ができているのです。しかし光輪は自発光するから、陰ができるはずがないのです。したがってこれはハリガネ細工か何かなのです。

光輪は自ら光るものなのです

左端の若者は、隣の髭の男の支払ったお金を集めているようです。注文主コワントレルはもともと描くべき場面を細かく指示していました。そこにはこうあります。
「聖マタイは徴税に使われる店か広間におり、そこには帳場や帳簿やお金など徴税所にふさわしいものが置かれている。聖マタイはお金をいくらか集めたところ、またはもっとそれらしい動作をしている。彼はこの職業にふさわしい服装をしており、使徒たちとともに通りを歩いてきた主の呼びかけに応じ、主に従うために帳場から立ち上がる」

宮下規久朗『一枚の絵で学ぶ美術史 カラヴァッジョ《聖マタイの召命》』

『聖マタイの召命』は見かけは注文通りですが、念入りな「だまし絵」なのです。イエスは右手前の小汚いおっさん、マタイは彼の話に興味を示している右端の若者なのです。信仰者にはこれで全てであり、残りの人物はどうでもいいことなのです(間違いなくギャグを盛っているはずですが)。美術史における解釈は光輪とハリガネ細工の区別もつかない不信心者によるものなのです。

💛

『聖マタイの召命』はマタイ9:9を描いているとされていますが、同じ場面はマルコ書とルカ書にもあるのです。ギリシャ語の原文(マタイ書9章マルコ書2章ルカ書5章)

マタイを弟子にする
9 イエスはそこをたち、通りがかりに、マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。
10 イエスがその家で食事をしておられたときのことである。徴税人罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。
11 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、「なぜ、あなたたちの先生は徴税人罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
12 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。
13 『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」

新共同訳『マタイによる福音書』9

レビを弟子にする
13 イエスは、再び湖のほとりに出て行かれた。群衆が皆そばに集まって来たので、イエスは教えられた。
14 そして通りがかりに、アルファイの子レビが収税所に座っているのを見かけて、「わたしに従いなさい」と言われた。彼は立ち上がってイエスに従った。
15 イエスがレビの家で食事の席に着いておられたときのことである。多くの徴税人罪人もイエスや弟子たちと同席していた。実に大勢の人がいて、イエスに従っていたのである。
16 ファリサイ派の律法学者は、イエスが罪人徴税人と一緒に食事をされるのを見て、弟子たちに、「どうして彼は徴税人罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
17 イエスはこれを聞いて言われた。「医者を必要とするのは、丈夫な人ではなく病人である。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」

新共同訳『マルコによる福音書』2章

レビを弟子にする
27 その後、イエスは出て行って、レビという徴税人収税所に座っているのを見て、「わたしに従いなさい」と言われた。
28 彼は何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った。
29 そして、自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。そこには徴税人やほかの人々が大勢いて、一緒に席に着いていた。
30 ファリサイ派の人々やその派の律法学者たちはつぶやいて、イエスの弟子たちに言った。「なぜ、あなたたちは、徴税人罪人などと一緒に飲んだり食べたりするのか。」
31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人である。
32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。」

新共同訳『ルカによる福音書』5章

主にマタイ書を見ていくのです。「徴税人」「罪人」は活用は違いますがいずれも「τελώνης」「ἁμαρτωλός」なのです。

Etymology
From τέλος (télos, “tax”) +‎ ὠνέομαι (ōnéomai).
Noun
τελώνης • (telṓnēs) m (genitive τελώνου); first declension
a farmer or collector or the tolls, customs or taxes of a state, tax collector

「徴税人τελώνης」はτέλος+ὠνέομαιの合成なのです。ὠνέομαιは英語のbuyなのです。

Noun
τέλος • (télos) n (genitive τέλους or τέλεος); third declension
completion, maturity, accomplishment, fulfillment, perfection, consummation
result, product
end
end of life: death
boundary, border, extremity
supreme power
the highest government office: magistrate
that which is ordered to be done: task, duty
money paid to the government: tax, toll
a person's property, according to which he was classed
thus, generally: rank, class
unit of soldiers: legion, company
initiation (especially into mystery religions)
mystery religion
any religious ceremony

テロス(ギリシア語: Τέλος / Telos)とは、哲学用語の一つ。これはギリシア哲学で用いられた言葉であり、完成や目的、終わりといった語源に相当する。肉体の死に向き合った哲学者たちは、善き人生を全うする道を模索し、そのような事柄をテロスと表現した。

ウィキペディア「テロス

τέλοςには非常に多くの意味がありますが、アルケーᾰ̓ρχήと対をなすのです。

Noun
ᾰ̓ρχή • (arkhḗ) f (genitive ᾰ̓ρχῆς); first declension
beginning, origin
sovereignty, dominion, authority
the end of a rope or stick, the corner of a sheet

アルケー(古希: ἀρχή)とは、はじめ・始源・原初・根源・原理・根拠」等のことであり、哲学用語としては「万物の始源[1]」また「(宇宙の)根源的原理」を指す。

ウィキペディア「アルケー

キリスト教でのアルケー
『新約聖書』の『ヨハネによる福音書』 (Κατά Ιωάννην Ευαγγέλιο[5]) は、元はコイネーギリシア語で書かれており、その冒頭に「Εν αρχηι ην ο Λόγος (En arkhēi ēn ho logos、エン・アルケー・エーン・ホ・ロゴス)」と記されている。
(中略)
なお、アルケーという言葉のギリシア語での対語は、「テロス」 (古希: τελος telos) であり、テロスは「終わり・目標・完成」というような意味を持つ。ギリシア語聖書の末尾に配置されている『Απōκάλυψις アポカリュプス』(『黙示(録)』や『啓示(の書)』などと訳されている書。秘密を開示する書。)において、イエズスは「わたしはアルパであり、オメガである」と述べたと(1:8、21:6、22:13の3か所で)記されているが、アルパ(Α)とオメガ(Ω)はギリシア語アルファベットでの最初と最後の字母である。
したがって、イエズスは「わたしはアルケーでありテロスである」と述べたとも解釈され、彼はギリシア語で語ったのではなくアラム語かヘブライ語で言葉を述べたはずで、ヘブライ文字だと最初と最後の字母はアレプとタウとなり、これがギリシア語のアルケーとテロスの頭文字に対応する。

宗教的文脈からは、τελώνηςを徴税人とするのは非常につまらない解釈で、「真理(テロス)を金で買う者」あたりが罰当たりでふさわしいのです。

「収税所τελώνιον」もτέλος+νιον場所なので、「イニシエーションの場所」としたほうがよほどつじつまが合うのです。当時のユダヤ人はローマ帝国に支配されており、徴税人は同胞から税を取り立てた上に横領していたので非常に嫌われていたそうですが、それに引っ掛けたのです。

Adjective
ἁμαρτωλός • (hamartōlós) m or f (neuter ἁμαρτωλόν); second declension
erroneous

Noun
ἁμαρτωλός • (hamartōlós) m (genitive ἁμαρτωλοῦ); second declension
sinner

古代ギリシャ語やラテン語では形容詞を名詞的に使うことがよくあるのですが、「罪人ἁμαρτωλός」は「(道を)間違えた人」なのです。

なら間違えればいいさ
間違える…?
ズルいウソついたり、怖いものから逃げだしたり
でもそれが、後になって見たら正解だったってわかることがある

光輪とハリガネ細工の区別もつかない注文主や美術史家みたいな不信心者をイエスは救うのです。これはカラヴァッジョの愛なのです。善人なおもて往生を遂ぐ、況んや悪人をや、アーメン(まことにそうです)。

💛

9 Καὶ παράγων ὁ Ἰησοῦς ἐκεῖθεν εἶδεν ἄνθρωπον καθήμενον ἐπὶ τὸ τελώνιον, Μαθθαῖον λεγόμενον, καὶ λέγει αὐτῷ, Ἀκολούθει μοι. καὶ ἀναστὰς ἠκολούθησεν αὐτῷ.

https://sacred-texts.com/bib/gnt/mat009.htm

マタイ9:9の「(マタイと)いうλεγόμενον」と「(「わたしに従いなさい」と)言われたλέγει」はどちらも原形は

Verb
λέγω • (légō)
I put in order, arrange, gather
I choose, count, reckon
I say, speak
I call, name (usually in the passive voice)

なのです。これはヨハネ1:1の

初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。

ἐν ἀρχῇ ἦν ὁ λόγος, καὶ ὁ λόγος ἦν πρὸς τὸν θεόν, καὶ θεὸς ἦν ὁ λόγος.

「言ὁ λόγος」と同じ語源なのです。

Noun
λόγος • (lógos) m (genitive λόγου); second declension
That which is said: word, sentence, speech, story, debate, utterance.
That which is thought: reason, consideration, computation, reckoning.
An account, explanation, or narrative.
Subject matter.
(Christianity) The word or wisdom of God, identified with Jesus in the New Testament, by whom the world was created; God the Son.

ロゴス(logos)とは、古典ギリシア語の λόγος の音写で、
言葉、言語、話、真理、真実、理性、 概念、意味、論理、命題、事実、説明、理由、定義、理論、思想、議論、論証、整合、言論、言表、発言、説教、教義、教説、演説、普遍、不変、構造、質問、伝達、文字、文、口、声、ダイモーン、イデア、名声、理法(法則)、原因、根拠、秩序、原理、自然、物質、本性、事柄そのもの、人間精神、思考内容、思考能力、知性、分別、弁別、神、熱意、計算、比例、尺度、比率、類比、算定、考慮などの意味[1][2][3]。
転じて「論理的に語られたもの」「語りうるもの」乃至は「言葉(言詮)を通じて表される恒常的真理乃至それに付随する言詮内容」という意味で用いられることもある。
万物の流転のあいだに存する、調和・統一ある理性法則。
「宗教(ミュトス)的位相」であるキリスト教では、神のことば、世界を構成するミュトスに基づく論理としてのイエス・キリストを意味する。

ウィキペディア「ロゴス

「マタイ」は人が呼ぶ仮の名だが、イエスは真の名=ロゴスでマタイを呼び、マタイは自分のテロス=信仰に目覚めたのです。これは意志とは無関係なところで「運命が変わった」ということだから、断じて絵面には表れないのです。

「わたしに従いなさい」と言われた。
καὶ λέγει   αὐτῷ   Ἀκολούθει μοι
And He says  to him   Follow   Me
Conj V-PIA-3S PPro-DM3S V-PMA-2S PPro-D1S

彼は立ち上がってイエスに従った。
καὶ ἀναστὰς   ἠκολούθησεν αὐτῷ
And having arisen he followed  Him
Conj V-APA-NMS V-AIA-3S   PPro-DM3S

https://biblehub.com/text/matthew/9-9.htm

λέγει(He says)はここではVerb-Present-Indicative-Active-3rd Person-Singularとなっていますが

Verb
λέγει • (légei)
inflection of λέγω (légō):
third-person singular present active indicative
second-person singular present mediopassive indicative

https://en.wiktionary.org/wiki/%CE%BB%CE%AD%CE%B3%CE%B5%CE%B9

Verb-Present-Indicative-Middle or Passive-2nd Person-Singularの活用でもあります。つづくαὐτῷ(to him)はPPro-DM3Sと男性になっていますが、中性も同じ形です。

Pronoun
αὐτός • (autós) (feminine αὐτή, neuter αὐτό); first/second declension
(without article) self
(in nominative, emphasizing the subject)
(reflexive pronoun, in oblique cases) himself, herself, itself, themselves
(in philosophy, of an abstract idea) by or in itself
(without article, in oblique cases, 3rd person personal pronoun) he, she, it, they
(with definite article) same

なので英語にしづらいですが、you are said by itselfとも解釈できるのです。自分の内なる声が中動態で自分に言ったのです。これは古代ギリシャの「ダイモーンδαίμων」のことなのです。

Noun
δαίμων • (daímōn) m or f (genitive δαίμονος); third declension
god, goddess
divine power, deity
guardian spirit (Latin genius), and so one's fate, destiny, fortune
departed soul
(ecclesiastical, biblical) demon, evil spirit

ホメロスの著作では θεοί(テオイ=神々)と δαίμονες(ダイモネス=神的なるものたち)とは実質的に同義語であったが、後のプラトンらはこの2つを区別して扱うようになった[10]。プラトンの『クラテュロス』(398 b) では、δαίμονες (ダイモネス) の語源を δαήμονες(ダエーモネス、「物識り」または「賢い」)としているが、実際にはこの言葉の語根は δαίω(ダイオー=配分する)である可能性が高い[11]。ダイモーンは個人の運命を握っているとされ、いわば運命の配分者であった。
プラトンの『饗宴』では、巫女のディオティーマがソクラテスに対して、愛(エロース)は神ではなくむしろ「偉大なダイモーン」であると説く (202d)。彼女はさらに「全てのダイモニオン(ダイモーン的なもの)は神と死すべき人間の中間にあるのです」(202d-e) と語り、ダイモーンは「人間に属する事柄を神々に、神々に属する事柄を人間に、解釈し伝達するのです。たとえば、人間から神へは嘆願と生贄を、神から人間へは法令と報酬を、ということです」(202e) と説明する。

ウィキペディア「ダイモーン

ἠκολούθησεν(he followed)はVerb-Aorist-Indicative-Active-3rd Person-Singularですが、αὐτῷ(Him)は与格なので、「イエス従った」という意味合いなのです。しかしἀναστὰς(having arisen)も三人称なのでイエスが動作主でもありえ、「イエス追いかけた」と解釈することもできるのです。まとめると

そしてあなたは内なる声に言われる、わたしに従いなさい。そしてイエスが立ち去ろうとすると、彼は自ら追いかけた。

となるのです。イエスは立ち去る身振りをし、マタイは「内なる声に従い」「彼を追いかけた」のです。「わたしに従いなさい」がロゴスであるなら、断じて声に出すことはできないのです。

転じて「論理的に語られたもの」「語りうるもの」乃至は「言葉(言詮)を通じて表される恒常的真理乃至それに付随する言詮内容」という意味で用いられることもある。

ウィキペディア「ロゴス

新約聖書ではこれは端的に間違いなのです。映画やアニメではイエスの代わりに握手などさまざまな表象がありますが、この絵と同様に不信心者には見えないようになっているのです。

つかまって
何よ…

いいから!

くっ

ちなみに、さやかが降らせているのは「運命の輪」なのです。

杏子はほむらではなくさやかを選んだのです。

💛

13 πορευθέντες δὲ μάθετε τί ἐστιν, ἔλεος θέλω καὶ οὐ θυσίαν· οὐ γὰρ ἦλθον καλέσαι δικαίους ἀλλὰ ἁμαρτωλούς.

https://sacred-texts.com/bib/gnt/mat009.htm

マタイ9:13の「(罪人を)招くκαλέσαι」の原形はκαλέωで

Verb
κᾰλέω • (kaléō)
I call, summon
I invite
I invoke
(law) I summon, sue
I demand, require
I call by name
(passive) I am called, my name

こちらにも「名前で呼ぶ」という意味がありますが、巫女の言うとおりテオス(神)と人間の中間にダイモーンがあり、罪人のダイモーンをsummonしてテロスをinvokeするのがロゴスなのです。

ヘレニズム期のギリシア人はダイモーンを良いものと悪いものとに分類し、それぞれエウダイモーン(またはカロダイモーン)、カコダイモーンと呼んだ。エウダイモーンは、ユダヤ・キリスト教的概念である守護天使や心理学でいう上位自我に似ている。それは死すべき人間を見守り、かれらが災難に遭わぬようにしている。このため、幸運はダイモーンのはたらきの賜物であるという考えから、字義的にはエウダイモーンを有している状を意味するエウダイモニアという言葉は、「幸福」を意味するようになった。これに類比しうるローマ人のゲニウスは、個人につきまとう守護神であったり、場所に取り憑いてそこを守るもの(ゲニウス・ロキ=土地の守護神)であった。

ウィキペディア「ダイモーン

ダイモーンに従うと人は自由で幸福になるのですが、聞こえない人は欲に従うので、不自由で「生きづらく」なるのです。むしろダイモーンに従って初めて人間はテロスを知るもの=死すべきものとなり、それまではゾンビなのです。

東洋ではダイモーンは「仏性」なのです。

仏性(ぶっしょう、梵: Buddha-dhātu[1])とは、衆生が持つ仏としての本質、仏になるための原因のこと[1]。主に『涅槃経』で説かれる大乗仏教独特の教理である。覚性(かくしょう)とも訳される。
仏教では、この仏性を開発(かいはつ)し自由自在に発揮することで、煩悩が残された状態であっても全ての苦しみに煩わされることなく、また他の衆生の苦しみをも救っていける境涯(※テロス)を開くことができるとされる。この仏性が顕現し有効に活用されている状態を成仏と呼び、仏法修行の究極の目的とされている。

ウィキペディア「仏性

武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」アーメン。

Noun
λόγος • (lógos) m (genitive λόγου); second declension
(Christianity) The word or wisdom of God, identified with Jesus in the New Testament, by whom the world was created; God the Son.

人間においてはロゴスの「多義性」がダイモーンを召喚し、マタイ9:9ならἈκολούθει μοι(follow Me)、『聖マタイの召命』ならハリガネ細工なのです。カラヴァッジョは絵面にも言葉にもできないものを描くために「だまし」を使ったのです。こういった技法は西洋ではプラトンが起源ですが、新約聖書のラテン語訳ではかなり抜け落ちているのです。ギリシャ語で読んだのでしょう。こういったものは自分で気づく必要がありますが、知識として知っているかどうかは無関係なので、気が向いたときに見ると恩寵があるでしょう。

💛

マタイ18:15-17なのです。絵とは違う場面なのです。

兄弟の忠告
15 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。
16 聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によって確定されるようになるためである。
17 それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。

新共同訳『マタイによる福音書』18章

15 ἐὰν δὲ ἁμαρτήσῃ [εἰς σὲ] ὁ ἀδελφός σου, ὕπαγε ἔλεγξον αὐτὸν μεταξὺ σοῦ καὶ αὐτοῦ μόνου. ἐάν σου ἀκούσῃ, ἐκέρδησας τὸν ἀδελφόν σου·
16 ἐὰν δὲ μὴ ἀκούσῃ, παράλαβε μετὰ σοῦ ἔτι ἕνα ἢ δύο, ἵνα ἐπὶ στόματος δύο μαρτύρων ἢ τριῶν σταθῇ πᾶν ῥῆμα·
17 ἐὰν δὲ παρακούσῃ αὐτῶν, εἰπὲ τῇ ἐκκλησίᾳ· ἐὰν δὲ καὶ τῆς ἐκκλησίας παρακούσῃ, ἔστω σοι ὥσπερ ὁ ἐθνικὸς καὶ ὁ τελώνης.

https://sacred-texts.com/bib/gnt/mat018.htm

ἐὰνはif、δὲはbut/andなのです。

ἁμαρτήσῃ(sins)はVerb-Aorist-Subjunctive-Active-3rd Person-Singularなのです。

Preposition
εἰς • (eis) (governs the accusative)
into

σέ(you)はPersonal / Possessive Pronoun-Accusive-2nd Person-Singularなのです。

はtheなのです。

Noun
ἀδελφός • (adelphós) m (genitive ἀδελφοῦ); second declension
brother

σου(of you)はPPro-G2Sなのです。

もし、but/and、あなたの兄弟があなたへ罪を犯したなら

🐾

Verb
ῠ̔πᾰ́γω • (hupágō)
(transitive)
to lead or bring under
to bring under one's power
to bring a person before the judgment seat, to accuse, impeach
to lead slowly on, to lead on by degrees, by deceit
to take away from under, withdraw
to draw off
to purge the bowels

ῠ̔πᾰ́γωはVerb-Present-Imperative-Active-2nd Person-Singularなのです。

Verb
ἐλέγχω • (elénkhō) (Epic, Attic, Doric, Koine)
(transitive) disgrace, put to shame
(transitive) cross-examine, question
(transitive) test, bring to the proof

ἔλεγξονはVerb-Aorist-Imperative-Active-2nd Person-Singularなのです。

αὐτόνはダイモーンの対格男性単数なのです。二つの能動態の直接目的なのです。

μεταξὺ σοῦ καὶ αὐτοῦ μόνουはbetween you and himself aloneなのです。、αὐτοῦはダイモーンの属格男性単数なのです。

もし、but/and、あなたの兄弟があなたへ罪を犯したなら、彼を導き、彼の内なる声をあなたとそれだけの間で互いに試しなさい

ἐάνはif、σουはof youなのです。

Verb
ᾰ̓κούσῃ • (akoúsēi)
inflection of ἀκούω (akoúō):
second-person singular future/aorist middle indicative
third-person singular aorist active subjunctive

Verb
ᾰ̓κούω • (akoúō)
(transitive) I hear [+accusative = something], [+genitive = someone]
(transitive) I hear about, learn
(transitive) I listen, pay attention to, heed
Ἄκουε τοῦ διδασκάλου!
Ákoue toû didaskálou!
Listen to the teacher!
Νῦν δὲ ἄκουσον με!
Nûn dè ákouson me!
Now listen to me!
(transitive) I understand
(transitive) I obey
(passive) I am called, am spoken of, am known as

ἀκούσῃはVerb-Aorist-Subjunctive-Active-3rd Person-Singularとされていますが、せっかくだからVerb-Future-Indicative-Middle-2nd Person-Singularとするのです。

ἐκέρδησας(you have gained)はV-AIA-2Sなのです。

τὸν ἀδελφόν σουはthe brother of youなのです。

15 「もし、but/and、あなたの兄弟があなたへ罪を犯したなら、彼を導き、彼の内なる声を、あなたとそれだけの間で互いに試しなさい。あなたの内なる声が聞こえたなら、あなたは兄弟を得ることになる。

💛

16 聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によって確定されるようになるためである。

16 ἐὰν δὲ μὴ ἀκούσῃ, παράλαβε μετὰ σοῦ ἔτι ἕνα ἢ δύο, ἵνα ἐπὶ στόματος δύο μαρτύρων ἢ τριῶν σταθῇ πᾶν ῥῆμα·

ἐὰνはif、δὲはbut/andなのです。

μὴはnotなのです。こちらのἀκούσῃもV-FIM-2Sとするのです。

あなたの内なる声が聞こえなかったなら

🐾

παράλαβε(take)はVerb-Aorist-Imperative-Active-2nd Person-Singularなのです。

μετὰ σοῦはwith youなのです。

Adverb
ἔτῐ • (éti)
(of time) yet, still
(of the present)
(of the past, mostly with imperfect)
(of the future)
(with a negative) no more, no longer
(of degree) yet, still, besides, further, moreover
(often to strengthen a comparative)
(with the positive)

ἕνα ἢ δύοはone or twoなのです。対格なのです。

Conjunction
ῐ̔́νᾰ • (hína)
Subordinating conjunction
final, introducing a subordinate clause expressing a purpose: in order that, so that, so
introducing a clause of effort, indicating what someone is trying to accomplish: that
(usually poetic) where

ἐπὶ στόματοςはin [the] testimonyなのです。

δύο μαρτύρων ἢ τριῶνはtwo or threeでGenitive-Masculine-Pluralなのです。通常はこれはστόματοςにかかりますが、つぎのσταθῇの間接目的とするのです。

σταθῇ(may be strengthened)はVerb-Aorist-Subjunctive-Passive-3rd Person-Singularなのです。

Determiner
πᾶς • (pâs) (feminine πᾶσᾰ, neuter πᾶν)
(in the plural) all, every, each
(in the singular) whole

Noun
ῥῆμα • (rhêma) n (genitive ῥήματος); third declension
word, saying, statement
topic, subject matter
phrase, sentence
(grammar) verb

πᾶν ῥῆμα(whole word)はNominative-Neuter-Singularなのです。主格なので動作主なのです。

16 あなたの内なる声が聞こえなかったなら、あなたはtake with you more one or twoしなさい。証言のもとで、言葉全体が二人あるいは三人のために強められたかもしれないから。

🐾

17 それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。

17 ἐὰν δὲ παρακούσῃ αὐτῶν, εἰπὲ τῇ ἐκκλησίᾳ· ἐὰν δὲ καὶ τῆς ἐκκλησίας παρακούσῃ, ἔστω σοι ὥσπερ ὁ ἐθνικὸς καὶ ὁ τελώνης.

ἐὰνはif、δὲはbut/andなのです。

παρακούσῃはπαρα+ακούσῃ「間違って聞く」ですが、Verb-Aorist-Subjunctive-Active-3rd Person-Singularなのです。

αὐτῶνはαὐτόςの属格複数なので、間接目的なのです。

もし、but/and、彼が内なる声々から間違って聞いたなら

🐾

Verb
εἶπον • (eîpon)
to say, speak

εἰπὸνはVerb-Aorist-Imperative-Active-2nd Person-Singularなのです。

τῇ ἐκκλησίᾳ(the church)は与格女性単数なのです。

もし、but/and、彼が内なる声々から間違って聞いたなら、あなたは教会を頼りなさい

🐾

ἐὰνはif、δὲはbut/and、καὶはandなのです。

τῆς ἐκκλησίας(the church)は属格女性単数なのです。

παρακούσῃはがいしゅつなのです。

もし、but/and、and、彼が教会から間違って聞いたなら

🐾

Verb
ἔστω • (éstō)
third-person singular present active imperative of εἰμί (eimí)
second-person singular aorist middle indicative of ἵστημι (hístēmi)

おなじみexistなのです。ここは一般的な選択が正しいのです。

σοι(to you) PPro-Dative-2nd Person-Singular

ὥσπερ(as) ὁ ἐθνικὸς(the pagen) καὶ ὁ τελώνης(the tax collector) Nominative-Masculine-Singular

17 もし、but/and、彼が内なる声々から間違って聞いたなら、あなたは教会を頼りなさい。もし、but/and、and、彼が教会から間違って聞いたなら、
あなたは彼を異教徒、またテロスを金で買う者として、あなたにいさせなさい。

🐾

まとめると

15 「もし、but/and、あなたの兄弟があなたへ罪を犯したなら、彼を導き、彼の内なる声を、あなたとそれだけの間で互いに試しなさい。あなたの内なる声が聞こえたなら、あなたは兄弟を得ることになる。
16 あなたの内なる声が聞こえなかったなら、あなたはtake with you more one or twoしなさい。証言のもとで、言葉全体が二人あるいは三人のために強められたかもしれないから。
17 もし、but/and、彼が内なる声々から間違って聞いたなら、あなたは教会を頼りなさい。もし、but/and、and、彼が教会から間違って聞いたなら、あなたは彼を異教徒、またテロスを金で買う者として、あなたにいさせなさい。

結婚の話なのです。読み手は女性が想定されているのです。

💛

つづくマタイ18:18-20なのです。

18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。
19 また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。
20 二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」

新共同訳『マタイによる福音書』18章

18 ἀμὴν λέγω ὑμῖν, ὅσα ἐὰν δήσητε ἐπὶ τῆς γῆς ἔσται δεδεμένα ἐν οὐρανῶ καὶ ὅσα ἐὰν λύσητε ἐπὶ τῆς γῆς ἔσται λελυμένα ἐν οὐρανῶ.
19 πάλιν ἀμὴν λέγω ὑμῖν ὅτι ἐὰν δύο συμφωνήσωσιν ἐξ ὑμῶν ἐπὶ τῆς γῆς περὶ παντὸς πράγματος οὖ ἐὰν αἰτήσωνται, γενήσεται αὐτοῖς παρὰ τοῦ πατρός μου τοῦ ἐν οὐρανοῖς.
20 οὖ γάρ εἰσιν δύο ἢ τρεῖς συνηγμένοι εἰς τὸ ἐμὸν ὄνομα, ἐκεῖ εἰμι ἐν μέσῳ αὐτῶν.

https://www.kingjamesbibleonline.org/matthew-18-parallel-kjv-greek/

「アーメンἀμὴν」なのです。

Adverb
ᾱ̓μήν • (āmḗn)
truly, certainly
so be it

λέγωまで出てきたのです。大事なことを言っているのですが、ロゴスなので注意しなければならないのです。

Pronoun
ῡ̔μῖν • (hūmîn)
dative of ῡ̔μεῖς (hūmeîs)

Pronoun
ῡ̔μεῖς • (hūmeîs)
second person plural personal pronoun: ye, you, y'all, you guys

「あなたがたに」なのです。

🐾

Adjective
ὅσᾰ • (hósa)
nominative/accusative/vocative plural neuter of ὅσος (hósos)

Adverb
ὅσᾰ • (hósa)
as far as
Synonym of ὡς (hōs)

一般には上の扉を選んでὅσα ἐὰνでwhateverとするのですが、スマイルは大事なのです。

Adverb
ὡς • (hōs) (relative adverb)
the introduction to similes
like as, as, just as
according as
(with adverbial clauses)
(parenthetically) to qualify a general statement; as it seems
(in elliptical phrases) so far as....
(attached to the object of a verb) as
(to limit or augment the force of adverbs)

Conjunction
ἐᾱ́ν • (eā́n)
if (for more depth see εἰ (ei) and ἄν (án)

ἐᾱ́νにはparticleもあるのですが、conjunctionを選ぶのです。

Verb
δέω • (déō)
I bind, tie, fasten, fetter
(figuratively)
(middle) I tie onto myself
(with genitive) I hinder from
(medicine) I brace

δήσητεはVerb-Aorist-Subjunctive-Active-2nd Person-Pluralなのです。動作主は「あなたがた」なのです。

Preposition
ἐπῐ́ • (epí) (governs the genitive, dative and accusative)
(+ genitive)
on, upon (on the upper surface of)
καθέζεται ἐπὶ θρόνου.
kathézetai epì thrónou.
He sits down on a throne.
on (supported by)
(mostly post-Homeric) in
at, near
(of ships) at (dependent upon)
ὁρμεῖν ἐπ’ ἀγκύρας
hormeîn ep’ ankúras
to ride at anchor
(with reflexive or personal pronoun) by oneself
ἐφ’ ἑαυτῶν ἐχώρουν
eph’ heautôn ekhṓroun
They proceeded by themselves.
(with numerals, of a body of soldiers) deep
ἐτάχθησαν ἐπὶ τεττάρων
etákhthēsan epì tettárōn
They formed a line four men deep.
(with a person) before (in the presence of)
in the case of; on
ἐπὶ τῶν πλουσίων […] αἰσθάνομαι
epì tôn plousíōn […] aisthánomai
In the case of the rich, I can see that […]
in the time of
(of authority, power, etc.) in
οἰ έπὶ τῶν πραγμάτων
oi épì tôn pragmátōn
the [men] in power
on (an occasion)

https://en.wiktionary.org/wiki/%E1%BC%90%CF%80%CE%AF

τῆς γῆςはガイアなのです。女なのです。

Article
τῆς • (tês)
(Attic, Epic, Ionic) genitive singular feminine of ὁ (ho)

Noun
γῆς • (gês)
genitive singular of γῆ (gê)

Noun
γῆ • (gê) f (genitive γῆς); first declension
land, earth
country
soil

Verb
ἔσται • (éstai)
third-person singular future middle indicative of εἰμί (eimí)

Verb
εἰμῐ́ • (eimí)
To be, exist; (of persons) live
(of events) To happen
To be the case
(copulative) To be [+nominative = something, someone]
(third person, impersonal) it is possible [+infinitive = that ...]

三人称単数なのです。

Verb
δέω • (déō)
(figuratively)
(middle) I tie onto myself

δεδεμέναはVerb-Perfect-Participle-Middle or Passive-Nominative-Neuter-Pluralなのです。分詞がἔσταιの動作主なのです。

οὐρᾰνός • (ouranós) m (genitive οὐρᾰνοῦ); second declension
the vaulted sky, on which the stars were attached and the sun traveled: sky, heaven
the region above this vault, the home of the gods
(philosophy) the universe
anything shaped like the sky: vaulted ceiling, tent

ἐνはinなのです。οὐρανῶはNoun-Dative-Masculine-Singularなのです。ウラノスは男なのです。

ここまでで

たとえば、あなたがたが地において結んだなら、天においては自らに結んでいたとなろう。

後半はδέωがλῡ́ωに変わっただけなのです。

Verb
λῡ́ω • (lū́ō)
I loose, loosen, untie
slacken
unbend
set free, release
redeem
dissolve, sever
break (up), destroy
abrogate, annul
atone, amend
profit, I am useful
discharge, fulfill, pay off

まとめると

18 まことにそうであるよう、わたしはあなたがたに言う。たとえば、あなたがたが地において結んだなら、天においては自らに結んでいたとなろう。
たとえば、あなたがたが地において解いたなら、天においては自らから解いたとなろう。

19 また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。

19 πάλιν ἀμὴν λέγω ὑμῖν ὅτι ἐὰν δύο συμφωνήσωσιν ἐξ ὑμῶν ἐπὶ τῆς γῆς περὶ παντὸς πράγματος οὖ ἐὰν αἰτήσωνται, γενήσεται αὐτοῖς παρὰ τοῦ πατρός μου τοῦ ἐν οὐρανοῖς.

Adverb
πᾰ́λῐν • (pálin)
(of place) back, backwards
(with a notion of contradiction)
(of time) again, once more, anew
again, in turn, doubly

これも怪しいのです。

Conjunction
ὅτι • (hóti)
subordinating conjunction
after verbs of perception and emotion, introducing a noun clause expressing a fact: that (with the same mood as the corresponding independent clause)
after verbs of perception, emotion, saying, or hearing, introducing an indirect statement: that (with indicative or optative)
introducing a causal clause expressing a reason: because, seeing that
(with a superlative) as much as possible

https://en.wiktionary.org/wiki/%E1%BD%85%CF%84%CE%B9

18:18のὅσαは直喩でしたが、こちらは事実なのです。ἐὰνはifなのです。

Numeral
δύο • (dúo) (ordinal δεύτερος, adverbial δίς)
two

συμφωνήσωσιν(might agree) Verb-Aorist-Subjunctive-Active-3rd Person-Plural

Adjective
σῠ́μφωνος • (súmphōnos) m or f (neuter σῠ́μφωνον); second declension
agreeing in sound, harmonious

https://en.wiktionary.org/wiki/%CF%83%CF%8D%CE%BC%CF%86%CF%89%CE%BD%CE%BF%CF%82

シンフォニーなのです。

Preposition
ἐξ • (ex) (governs the genitive)
Alternative form of ἐκ (ek) (used before vowels)

https://en.wiktionary.org/wiki/%E1%BC%90%CE%BE

Preposition
ἐκ • (ek) (governs the genitive)
(of place)
(of motion) Out of, from
from, with the source of
ἐξ ʼΙταλίας
ex ʼItalías
from Italy
to denote change from one place or condition to another
ἐκ τῆς οἰκίᾱς αὐτῶν, κεἰς τὴν μου
ek tês oikíās autôn, keis tḕn mou
from their house, and into mine
to express separation of distinction from a number
(of position) outside, beyond
(of time)
from, since
(of particular points of time) just, after
ἐκ τούτου
ek toútou
after this
during, in
(of origin)
(of materials) made out of something
(of descent, parentage) descended from
ἐκ πατρὸς εὐγενοῦς
ek patròs eugenoûs
(born) of a noble father
ἐκ τῶν ὁμοίων
ek tôn homoíōn
of an equal
(of causation) done by someone, something
of the cause, instrument, or means by which a thing is done
from, according to
turns a following noun into a periphrastic adverb
(with numerals) in such an order

https://en.wiktionary.org/wiki/%E1%BC%90%CE%BA#Ancient_Greek

ὑμῶν(you) PPro-G2P / ἐπὶ τῆς γῆς(on the earth) はがいしゅつなのです。

Preposition
πέρῐ • (péri) (governs the genitive, dative and accusative)
initial-stressed form of περῐ́ (perí)

https://en.wiktionary.org/wiki/%CF%80%CE%AD%CF%81%CE%B9

Preposition
περῐ́ • (perí) (governs the genitive, dative and accusative)
(+ genitive)
about, concerning, because of

Determiner
παντός • (pantós)
genitive singular masculine/neuter of πᾶς (pâs)

https://en.wiktionary.org/wiki/%CF%80%CE%B1%CE%BD%CF%84%CF%8C%CF%82

Determiner
πᾶς • (pâs) (feminine πᾶσᾰ, neuter πᾶν)
(in the plural) all, every, each
(in the singular) whole

https://en.wiktionary.org/wiki/%CF%80%E1%BE%B6%CF%82#Ancient_Greek

Noun
πράγματος • (prágmatos) n
Genitive singular form of πράγμα (prágma).

https://en.wiktionary.org/wiki/%CF%80%CF%81%CE%AC%CE%B3%CE%BC%CE%B1%CF%84%CE%BF%CF%82

Noun
πράγμα • (prágma) n (plural πράγματα)
thing, entity, object
Τι είναι αυτό το πράγμα στον κουβά; ― Ti eínai aftó to prágma ston kouvá? ― What is that thing in the bucket?
stuff
(euphemistic) thingy (penis, vagina, etc)
Κλείσε το φερμουάρ – φαίνεται το πράγμα σου! ― Kleíse to fermouár – faínetai to prágma sou! ― Close your zipper – your thingy is showing!

お〇ん〇んでつながったようです。

🐾

οὗ(that) RelPro-GNS / ἐὰν(if) Conj

αἰτήσωνται(they shall ask)  Verb-Aorist-Subjunctive-Middle-3rd Person-Pluralσυμφωνήσωσινと同じなのです。

Verb
αἰτέω • (aitéō)
(usually transitive) to ask for, crave, demand, beg [+accusative = something], [+two accusatives = something from someone]; or with object omitted
(transitive) to ask for [+accusative and infinitive = someone to do something]
(logic, transitive) to postulate, assume
(middle, transitive) to ask for oneself, for one's own use or purpose, to claim
(passive, of persons) to have a thing begged of one

本当に、あなたがたのうちの二人が地において寄り添ったなら、二人が自らに願ったなら、

🐾

Verb
γενήσεται • (genḗsetai)
third-person singular future middle indicative of γίγνομαι (gígnomai)

Verb
γίγνομαι • (gígnomai)
to come into being
(of people) to be born
(of things) to be produced
(of events) to take place
(followed by a predicate) to become
(aorist participle) having ceased to be: former, ex-
ὁ γενόμενος στρατηγός
ho genómenos stratēgós
the ex-general
(present participle) something that is due (of payments); regular, normal, usual

Pronoun
αὐτοῖς • (autoîs)
masculine/neuter dative plural of αὐτός (autós)

γενήσεταιはVerb-Future-Indicative-Middle-3rd Person-Pluralなので、babies shall be born to the two themselvesなのです。αὐτόςなのでダイモーンなのです。

Preposition
πᾰρᾰ́ • (pará) (governs the genitive, dative and accusative)
(+ genitive)
from
because of

(+ dative)
at, beside, by, near
μένειν παρὰ τισί ― ménein parà tisí ― to stay at someone's house/home
(+ accusative)
contrary to
beside, by, near (w/ verbs of coming or going; w/ verbs of past motion; w/ verbs of striking or wounding)
παρ’ ἔμ’ ἵστασο ― par’ ém’ hístaso ― stand by/beside me

Article
τοῦ • (toû)
masculine/neuter genitive singular of ὁ (ho)

Noun
πᾰτρός • (patrós)
genitive singular of πᾰτήρ (patḗr)

Noun
πᾰτήρ • (patḗr) m (genitive πᾰτρός or πᾰτέρος); third declension
father
Synonyms: νόννος (nónnos), φύτωρ (phútōr)
epithet of Zeus
respectful address of an older man
(figuratively) author
(in the plural) forefathers, ancestors

μουはmyなのです。τοῦ πατρός μου(the Father of Me)は男性単数なのです。

Pronoun
τοῦ • (toû)
masculine/feminine/neuter genitive singular of τίς (tís)

Pronoun
τίς • (tís)
oxytone form of τις (tis, “someone, anyone”)

こちらのτοῦは冠詞ではなく代名詞なのです。

Preposition
ἐν • (en) (governs the dative, genitive and accusative)
(location) (with dative) in, on, at; (with dative plural) among
(elliptical, with genitive) in the house or the land of
surrounded by; wearing
(time) in, at, or during the time of

Matthew 18:19 N-DMP
GRK: τοῦ ἐν οὐρανοῖς
NAS: for them by My Father who is in heaven.
KJV: which is in heaven.
INT: who [is] in [the] heavens

https://biblehub.com/greek/ouranois_3772.htm

いくら神様でも単数だといくつもの天にいることはできないのです。τοῦ ἐν οὐρανοῖςはsomeone among heavensなのです。天=家庭なのです。

19 また、まことにそうであるよう、わたしはあなたがたに言う。本当に、あなたがたのうちの二人が地において寄り添ったなら、二人が自らに願ったなら、わたしの父、天に遍く者の御業により、二人の内なる声々の元に生まれよう。

20 二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」

20 οὖ γάρ εἰσιν δύο ἢ τρεῖς συνηγμένοι εἰς τὸ ἐμὸν ὄνομα, ἐκεῖ εἰμι ἐν μέσῳ αὐτῶν.

οὖ γάρはwhere forなのです。

Verb
εἰσῐ́ν • (eisín)
third-person plural present active indicative of εἰμί (eimí) with movable nu: they are

εἰμῐ́はがいしゅつのexistなのです。

δύο ἢ τρεῖςはtwo or threeなのです。

συνηγμένοι(gathered together)はVerb-Perfect-Participle-Middle or Passive-Nominative-Masculine-Pluralなのです。

Preposition
εἰς • (eis) (governs the accusative)
into

Article
τό • (tó)
neuter nominative/accusative singular of ὁ (ho)

Adjective
ἐμόν • (emón)
inflection of ἐμός (emós):
accusative singular masculine
nominative/accusative/vocative singular neuter

Noun
ὄνομᾰ • (ónoma) n (genitive ὀνόμᾰτος); third declension
name
fame (compare English make a name for oneself)
(grammar) noun, in the wide sense: referring to most word classes that are declined for case and number – a substantive (English noun), an adjective, or a pronoun – but excluding the relative pronoun ὅς (hós) and the article ὁ (ho)
(grammar) phrase

εἰς τὸ ἐμὸν ὄνομαはinto the name of Meなのです。もちろん真の名なのです。

Adverb
ἐκεῖ • (ekeî)
demonstrative adverb there, in that place
(in Tragic, euphemistic), "in Hades", i.e. dead.
(with verbs of motion) thither
(rarely) then, at that time

εἰμῐ(exist)はVerb-Present-Indicative-Active-1st Person-Singularなのです。

ἐνはinなのです。

Adjective
μέσῳ • (mésōi)
masculine/neuter dative singular of μέσος (mésos)

Adjective
μέσος • (mésos) m (feminine μέση, neuter μέσον); first/second declension
middle of, between, amidst
half
of middle quality: moderate, intermediate

おなじみαὐτῶνはPPro-GM3Pなのです。

20 わたしの名の元に集った二人あるいは三人がいるところ、そこにわたしはいる、内なる声々のその間に。

💛

新共同訳の再掲なのです。

兄弟の忠告
15 「兄弟があなたに対して罪を犯したなら、行って二人だけのところで忠告しなさい。言うことを聞き入れたら、兄弟を得たことになる。
16 聞き入れなければ、ほかに一人か二人、一緒に連れて行きなさい。すべてのことが、二人または三人の証人の口によって確定されるようになるためである。
17 それでも聞き入れなければ、教会に申し出なさい。教会の言うことも聞き入れないなら、その人を異邦人か徴税人と同様に見なしなさい。
18 はっきり言っておく。あなたがたが地上でつなぐことは、天上でもつながれ、あなたがたが地上で解くことは、天上でも解かれる。
19 また、はっきり言っておくが、どんな願い事であれ、あなたがたのうち二人が地上で心を一つにして求めるなら、わたしの天の父はそれをかなえてくださる。
20 二人または三人がわたしの名によって集まるところには、わたしもその中にいるのである。」

15 「もし、but/and、あなたの兄弟があなたへ罪を犯したなら、彼を導き、彼の内なる声を、あなたとそれだけの間で互いに試しなさい。あなたの内なる声が聞こえたなら、あなたは兄弟を得ることになる。
16 あなたの内なる声が聞こえなかったなら、あなたはtake with you more one or twoしなさい。証言のもとで、言葉全体が二人あるいは三人のために強められたかもしれないから。
17 もし、but/and、彼が内なる声々から間違って聞いたなら、あなたは教会を頼りなさい。もし、but/and、and、彼が教会から間違って聞いたなら、あなたは彼を異教徒、またテロスを金で買う者として、あなたにいさせなさい。
18 まことにそうであるよう、わたしはあなたがたに言う。たとえば、あなたがたが地において結んだなら、天においては自らに結んでいたとなろう。たとえば、あなたがたが地において解いたなら、天においては自らから解いたとなろう。
19 また、まことにそうであるよう、わたしはあなたがたに言う。本当に、あなたがたのうちの二人が地において寄り添ったなら、二人が自らに願ったなら、わたしの父、天に遍く者の御業により、二人の内なる声々の元に生まれよう。
20 わたしの名の元に集った二人あるいは三人がいるところ、そこにわたしはいる、内なる声々のその間に。

キリスト教ではデキ婚はOKのようなのです。マタイはτελώνιον売春宿でτελώνης買春していたのです。「異教徒」はどうもホモのことのようなのです。

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