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ダメステ分類学/遊戯王デッキ紹介

「ダメステいいですか?」

皆様はこの言葉を聞いてどんなカードを思い浮かべますか?
私は「オネスト」の印象が強いです。光属性が立ってるだけで警戒を強いられていた苦い思い出…

存在自体がプレイングに影響を及ぼす恐ろしいカード

しかし昨今ダメステ系カードは使用率が下がり、あまり警戒されなくなっているのが現状ではないかと思います。

今回はそんなダメステ系カードの強さを改めて知らしめ、「ダメステいいですか?」に恐怖する日々を取り戻そう!という気持ちでデッキを作りました。

1. デッキレシピ

主戦力は10期のリンクモンスター達

ダメステ系カードを4種8枚投入。
展開は「星遺物-『星杯』」をメインとしており、特殊召喚しやすいカードを多く採用してアドバンス召喚を狙います。

2. ダメステ系カード

近年のダメステ系カードは対応範囲・効果共に優秀なものが多いです。
今回はその中でもアクセス手段に優れた以下の4枚を採用しました。
※ダメージステップ中の発動タイミングを付記します
<1>ダメージステップ開始時
<2>ダメージ計算前
<3>ダメージ計算時
<4>ダメージ計算後
<5>ダメージステップ終了時

2.1 星遺物-『星槍』

リンクモンスターが絡む戦闘時に相手を3000ダウンします。
※<3>ダメージ計算時中の誘発即時効果

対応範囲:リンクモンスター
アクセス:星遺物-『星杯』


2.2 星遺物の齎す崩界

リンクモンスターに星遺物の打点をプラスします。このデッキでは「星遺物-『星槍』」を除外して3000アップします。
※<1>ダメージステップ開始時~<2>ダメージ計算前までの誘発即時効果(ダメステ以外でもフリーチェーンで発動可能)

対応範囲:リンクモンスター
アクセス:星鍵士リイヴ、星遺物-『星杯』


2.3 スプライト・ピクシーズ

レベル2・ランク2・リンク2の戦闘時に相手の攻撃力を自分に加えるいわゆるオネスト効果。
しかし<3>ダメージ計算時の誘発即時効果のため「オネスト」に負けることはありません。
※「オネスト」の発動タイミングは<1>ダメージステップ開始時から<2>ダメージ計算前まで

対応範囲:レベル2・ランク2・リンク2
アクセス:ギガンティック・スプライト


2.4 プロフィビット・スネーク

①はサイバース族リンクの戦闘時に相手をバウンス。対象をとらないのが強いです。
※<1>ダメージステップ開始時の誘発効果
②でサイバース族が戦闘破壊した時に自己サルベージできるのでスプライト経由で墓地に置いておくと便利。
※<5>ダメージステップ終了時の誘発効果

対応範囲:サイバース族リンクモンスター
アクセス:ギガンティック・スプライト、
  スプライト・スプリンド


3. エースモンスター

上記ダメステ系カードに対応する「リンク」「2」「サイバース」の「星鍵士リイヴ」をエースに定めました(今の構築では採用していませんが「光」でもあるため「オネスト」にも対応)。
自身の効果で「星遺物の齎す崩界」にアクセスできるのが非常に優秀です。

放置するとどんどんアドバンテージを稼ぐので
攻撃を誘いやすい。高めの攻撃力も〇



また、次点として「星杯神楽イヴ」も優秀です。
「プロフィビット・スネーク」には対応しませんが、耐性が強固で場持ちがよいため戦闘サポートと相性がいいです。

リンク状態時の固さが凄まじい
崩界で3000アップすると結構な脅威に


4. 展開

(再掲)


「星鍵士リイヴ」の召喚には墓地に星遺物が必要で、「スプライト・ピクシーズ」の存在からレベル2主体の構築が理想的…
ということでレベル2を複数擁するテーマ「星杯」を軸に「星遺物-『星杯』」のアドバンス召喚を狙う構築としました。

2枚初動のため少しでも多く手札が欲しいのと、後攻想定の「獣王アルファ」や「悪魔への貢物」の都合で基本的には後攻をとります。

1、2妨害くらいは「天威龍-ヴィシュダ」、「獣王アルファ」、「悪魔への貢物」がなんとかしてくれる(と思いたいです)。
レベル2モンスター+「スプライト・ピクシーズ」で無理やり突破するのも手。


4.1 展開例☆☆☆

無駄が少なく、「転生炎獣アルミラージ」(破壊耐性付与)と「星杯の守護竜」(リンク状態を対象にとる効果へのカウンター)で防御も固い理想的な展開です。
ギガンティックでリクルートするレベル2は「不屈の獣僕」か「プロフィビット・スネーク」が有力です。

アドバンス召喚した「星杯」を即座に
墓地に送れる上に破壊耐性付与までついてくる
リンク状態のモンスターを守る①、
展開が伸ばせる②のどちらも非常に優秀
ちなみに①に名称ターン1はありません


4.2 展開例☆☆

展開例☆☆☆と比べて手札に「星杯の守護竜」を確保できないため防御がやや薄いですが、ほぼ理想に近い展開と言えます。


4.3 展開例☆

一応「星鍵士リイヴ」までアクセスできるものの、「転生炎獣アルミラージ」を出せないため若干脆い盤面となります。「星杯」のリクルートで「星杯の守護竜」(レベル1)を出せないのも痛い。


5. 切り札

10期のはじまりと共に登場した最強のリンク4モンスターがこのデッキの切り札です。

エイミング・ブラスト(②の効果名)が主役
発動タイミングは<4>ダメージ計算後

「ボマー」+「星槍」、「ボマー」+「崩界」のコンボは相手に攻撃表示がいればほとんどの場合6000のダメージを与えられるため非常に強力!

初動が通っていればフィールドに「崩界」、墓地に「星杯」が落ちているはずなので「星杯」を除外して「星槍」をサーチすれば準備完了!
高らかに攻撃名を宣言します。
「終極のマリシャス・コード」!!


仕留めきれなかった場合は「不屈の獣僕」で「ボマー」の「フルオーバーラップ」(※①の効果名)を起動する作戦に切り替えて相手ターンをしのぎます。

使い減りしない素材として優秀
戦闘耐性は攻撃表示で出す必要がありますが、
攻撃を誘いやすい点でピクシーズと好相性


6. まとめ

以上、「ダメステ分類学」の紹介でした。
このデッキを使うと初見の方に驚いてもらえるのはもちろん、一度対戦した方がめちゃくちゃダメステを警戒してくれるので、当初の目標を十分に達成できたかなと感じてます。

また、このデッキは私が理想とする「いい感じのデッキ」(※個人の感想)にかなり近づけたと感じており、お気に入り度が高いです。

☆相手といい感じのデュエルをするために個人的に心がけたい5つの項目
①同じデッキ同士で対戦した時に後攻が越えられない妨害を先攻で構えない
⇒〇
②やりたい動きより強いサブギミックを入れない
⇒〇
③先攻で1、2妨害構えられても後攻である程度は戦える
⇒〇
④自分の2回目のバトルフェイズに入る前に自分の攻撃、または自分の効果で相手のライフを8000以上減らさない
⇒〇
⑤相手のやりたい動きを受けても簡単には倒れない
⇒×

⑤については防御力が課題で、「アルミラージ」「星杯の守護竜」「星杯神楽イヴ」をすり抜ける「対象をとらない破壊以外の除去」を受けると途端に崩れてしまいます。モンスターがいなければダメステ系カードも無力...!
ただ、相手が「モンスターを除去してから攻撃する」プレイングを選んだということは「ダメステを警戒させる」という本デッキの本懐は果たせたことになるため目標は達成したと言えます(?)

冗談はさておき、これからも本デッキと共にダメステの恐怖をもっと広めていければと思います。
よければ皆様もダメステ系カードを使ってみてください。使う時は是非宣言してくださいね

「ダメステいいですか?」

2023.10.20 ヒーク


付. ダメージステップについて

これからダメステ系カードを使いたい!という方に向けていくつかポイントをご紹介します。

ダメージステップは↓の5段階に別れており、攻守増減系の効果を発動できるのは<3>ダメージ計算時までです。
<1>ダメージステップ開始時
<2>ダメージ計算前
<3>ダメージ計算時
<4>ダメージ計算後
<5>ダメージステップ終了時

ここで紹介したいのは2つ。
「オネスト」に代表される「相手の攻撃力を自分に加える」効果を打ち合う際のポイントです。

・ダメージ計算前までは後打ち有利

理由:ダメージ計算前まではチェーンブロックを何度でも作れるため

例えば相手が「オネスト」を<1>ダメージステップ開始時に発動したとします。

<1>ダメージステップ開始時から
<2>ダメージ計算前までの誘発即時効果

この時自分も「オネスト」を持っている場合、相手の「オネスト」の処理完了後に改めて別チェーンで発動すれば勝つことができます。
※<2>ダメージ計算前でも理屈は同じです

※間違っても相手の「オネスト」にチェーンしないように注意!逆順処理により自分の「オネスト」が無意味になってしまいます


・ダメージ計算時は先打ち有利

理由:ダメージ計算時はチェーンブロックを1回しか作れないため

<2>ダメージ計算前までは相手の効果の処理完了後に別チェーンで自分の効果を発動することで勝つことができました。では<3>ダメージ計算時だとどうでしょうか?

例えば相手が攻撃する<3>ダメージ計算時に「スプライト・ピクシーズ」を発動したとします。

<3>ダメージ計算時中の誘発即時効果

この場合、自分も「スプライト・ピクシーズ」を持っていても相手の処理完了後に発動することはできません。<3>ダメージ計算時にはチェーンブロックを1回しか作れないためです。
(※厳密に言えば2回目のチェーンブロックを作る方法はありますが、その場合でも攻守増減系の効果は発動できません。)

そうなると「ピクシーズ」を発動するには相手の「ピクシーズ」にチェーンする他ないですが、その場合逆順処理で自分の「ピクシーズ」は無意味になってしまうので発動しない方がよいでしょう。

したがって、<3>ダメージ計算時では優先権を行使して先打ちできるターンプレイヤーが基本的に有利になります。

ただし、自分がターンプレイヤーだったとしても優先権を放棄すると相手に先打ちされて負けてしまうパターンもありえます。
(自分の攻撃力>相手の攻撃力の場合ダメステを使う必要性が薄いので必然的に優先権を放棄することになります。)

相手のダメステを警戒する場合は自分の攻撃力が相手を上回っている場合でも先打ちする、というプレイングもありでしょう。

・ダメステ宣言について

最後に余談ですが、「ダメステいいですか?」だけだとどのタイミングなのか不明確なため、入りたいタイミングを明言するのが望ましいと思います。
例)「開始時いいですか?」
     「計算前いいですか?」
     「計算時まで何かありますか?」


以上、補足でした。

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