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ロードマップを知りたければ、新しいものを常に追いかけないといけないという話

ソフトバンクの人がタイムマシン経営みたいなことを言ってたと思いますが、要は旬が過ぎたものを日本に持ち込めば間違いなく売れるという話でそれはそれで上手な商売の仕方だと思います。

こと経理財務分野についても同様のことが当てはまり、私からしたら経理財務の仕事がどのように変化するのかなどと言う話はCibilizationの技術ツリーみたいな話でとっくに答えが出ていることをロードマップ上の相対的な発展度合いでポジショントークしてるだけだと思います。

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僕の私の考える経理業務が機械化できない理由などというものは実際には存在してなくて、それが起きてないとしたら単にIT投資が少ないか人件費が安くて投資メリットが出にくいというだけのことです。文明が次の段階の進めないならばそれは経営者であるCEOやCFOの責任でしょう。くだらない持論に頭を使うまえにコンサルティング会社やビジネススクールで最先端の企業がどのようにやってるのかの情報を集める方がよほどマシです。想像力の限界でいまだにガラケー使ってる人にはスマフォがどんなものかわからない。ただそれだけの事。

文化が違う


さて、なんでこんなことを蒸し返すのかというと、なんか最近FP&A人材がどうたらこうたらっていう記事を見かけたのと、日系企業が組織作って募集なんかしちゃってるんですよね。

しかしながら、ここにあるような話は何周か遅れた話をしていて、かつては財務会計の数字を再構築してビジネスに使えるようにしてあげるだけでそれなりに価値は出せてたんですよ。この事業の価値は実際にはこうですとかキャッシュフロー経営みたいなやつ。また手を動かしてEXCELであれこれ試行錯誤して数字を再構築する過程で得られる知見にもKPIやらを考えるのに意味はあります。しかしながら現代の戦ではそんな職人的な話は初めからERPやCRMでマッピングして計算ロジックを決めておいて、そこにデータを流してコンソリデーションしたら終わる話なのですよね。しかも早いし全部が同じやり方で出力できる。まあマッピングの話は間違いは結構あると思いますが。

今はどちらかというとそうやって出てきた(やや作成過程はブラックボックスの)パフォーマンスレポートをどうやって活用して、またFP&Aなどの企画マンはどうやって価値を出そうかというところで試行錯誤しており旧来のロールモデルはあまり役に立っていません。個人的には経営上の課題を自ら発見設定して解決していくようなPMやGM気質な人が活躍できると思いますが、それはそれで常にプロジェクト抱えて(とても大変でしょうね)とてもやりがいがありそうですw 今の時点ではまだまだ改善の余地もありBIレポートの完成度は個人的には75%程度だとは思いますが我々がやると決めてる以上は時間の問題です。いずれにせよチャートの見せ方作り方で悩んでるような作業員には生きづらい世界になり、体感的には半分くらいの人が旧来のやり方から適応できずに入れ替わると思っています。本来はIT投資の成果が比較的出しやすいのが経理財務領域なわけで、方向性としては間違いなく省力化が進みますし、最終的には現場の人たちが数字を使って意思決定を日々に行うべきで、もっとIT投資が進んで経営指標を見ながら車を運転するように考えるようになると思います。だからダッシュボードって呼ぶんでしょう。

陰キャでコミュ障な経理財務マンをそんなフィールドに招待する?というのも面白い試みだなと思いますが、FP&A組織とやらに外資系企業で居場所がなくなった旧来の職人肌のFP&A人材を採用してこんなはずじゃなかったってならないことを願うばかりです。経営手法に限りませんが日本語で得られる情報というのは大分遅れた話なので、そういう与太話に惑わされないように常に最新の情報に触れるというのは大事な姿勢だと思います。この先どうなるのか考えないでキャリア選択とかダメでしょうし、仮にもビジネススクールの記事としてあれはどうなんだっていう。

新しいものを常に味わえ

20代のころHBRを定期購読していた際には、そこにある事例が浮世離れしているように感じられ、またポジション的にも活かしようが無かったのですが、今では最新の動向がどうなっているのかを追いかけることの必要性についてはロードマップを掴む意味でも重要だと思っています。

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