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わたしと彼らとの出会い(ニキ)


わたしがENHYPENというグループを知ったのはKpop好きの友人に教えてもらったからだった。
わたしもKpopが好きだったが オーディション番組に手を出すほどではなかった。

秋に入りかけの頃、コロナが少し落ち着き旅館が安くなるというのでその友人と旅行に行くことにした。そのときに友人が”新しいグループのオーディション番組があるよ”と教えてくれ さらに”その中に日本人もいるらしい”と言われた。その時は”最近多国籍のグループ多いんだな”そのくらいにしか思っておらず全く気にもしていなかった。


その旅行から少ししてまた友人から”この前言ってたグループのメンバー決まったよ。日本人が1人いるよ”と教えられた。そのときになってようやく見てみようという気になり 調べてみた。



最初 こんなにも綺麗な子たちが揃えられるのかと心底驚いた。それと同時に日本人だという子に引きつけられた。最年少なのか。ダンスがとても上手なのか。
韓国のアイドルグループのマンネというと ヒョンたちから可愛がられ愛され無邪気に笑いそのくせ実は誰よりもしっかりしてる。そんなイメージを持っていたからこの子もそうなるのかなと少し想像した。

始まりはその少しの想像だった。


写真の中の子はまっすぐな目でこちらを見つめ、でもどこか今すぐにでも泣いてしまいそうに見えた。この子がマンネなのか兄たちの愛を一身に受ける子なのか。どこか儚さを漂わせる当時15歳の少年に心が締めつけられた。


それからデビューするまでENHYPENを知りたいと思った。
ENHYPENとしてデビューするまでのコンテンツもつい目で追ってしまうのは 日本を飛び出し韓国で自分の夢のためにダンスという情熱を持って戦っている1人の男の子。

おそらくまだ韓国語が完璧ではないのだろう、兄たちに助けてもらいながら会話をしたり笑ったりしている。こんな風に笑うのか。
この子が笑えば嬉しかったし兄たちと触れ合っていればひどく安心した。

とにかくこのニキという子が気になって仕方がない。


わたしの心を掴んで離さなくなるのは彼のダンスを見てしまったからだった。

少し照れたようにはにかんだり 無邪気に でも今よりは控えめに笑うあの子の情熱はこんなにも熱いのかと息ができなかった。様々なコンテンツの中で どこか少しだけ控えめに見えるあの子のダンスはこんなにも強く美しいのかと。まるでさなぎから羽化した蝶が羽ばたくように生き生きと踊る姿は 当時彼のことを守るべき存在だと考えていたわたしにとってあまりにも衝撃的だった。

このときにわたしは自分よりも10ほども年下の男の子に心奪われた。



これが彼のダンスに魅せられたわたしと 後にやはりマンネらしく無邪気に兄たちの愛をたくさん受けながら異国の地で突き進んでいくENHYPENのNI_KIとの出会い。




そしてENHYPENのヒスンは知っていても わたしが本当の意味でヒスンさんと出会うのはもう少し後のこと。


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