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木材加工における実践

はじめに

 技術・家庭科の教員として毎年感じるのが、子どもたちの経験不足によるケガや失敗の増加である。こちら側が当たり前だと思っていたことが、子どもたちにとってはそうではなく、思いもよらない事故が起こる。これは、生活のあらゆるものが便利になりすぎている今の時代が、子どもたちから経験・体験を奪ってしまっているからではないかと危惧している。
 私は過去に特別支援学級の担任を経験したことがあり、これが教師としての大きな転機だと思っている。そこでは、発達段階に応じて一人一人丁寧に個別の指導計画を立てて授業を進めており、衝撃を受けたのを今でも覚えている。教育の原点がここにあるような気がした。今回、改めて通常学級においても一人一人の特性に合わせた教育をしていくことが大事であると感じた。
 そこで、今一度過去にやってきた実践を振り返り、今後の技術教育に向けて自分ができることを考えてみることにした。

のこぎり引きの治具の開発

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