Ami 第14章-警察だ!!②
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「7番目、今、あなたは、個人的・集団的な問題を解決するために、すでに知られていることを実践すべきであり、地球外の現象について深く考えてはいけません。
なぜなら、あなたは既に内面を変え始める必要な情報を持っているからです。
これが最も重要です。
薬物回避にならないように….。」
「薬物回避?」
「そう、より良い人間になるために必要な内なる作業の回避です。
意識と調和を進歩させるために各自の人生で内的に行うべきことを、各自が我々について作り出した空想や、内面の大きな変化がなければ実現できない社会の理想郷を想像し、あたかも『UFO』が現実逃避の一形態であるかのようになることです。
私たちは、あなた方の注意をそらすのではなく、その逆で、あなた方が個人的・集団的な問題を解決できるように、内なる限界を克服することのお手伝いをしたいのです。」
「わかったよ。その通りだね。」
「それに加えて、8番目、私たちは目撃情報を必要最小限に留めなければなりません。
なぜなら、一部の政府が偏執狂的になって、私たちを調査するために多額の資金を費やしたり、もっと武装するための正当な理由を作ったりしては困るからです。
多くの人々が飢えていて、あらゆる種類のニーズがあり、解決すべき問題がたくさんあると言うのに。」
「それもよくわかるよ。
貧しい人たちにも配慮してくれてありがとう、アミ。」
「それは、私たちにとっても喜びであり、当たり前のことなのです。
どういたしまして。ペドロ。
一方、9番目、あなたの空に見えるもの、見えないもの、ほとんどすべてが同じ法則のもとにあること、あなた達に見えるものは何一つ偶然ではなく、すべてが協調した計画にしたがっていることを理解してほしいのです。
さもないと、あなた達の世界にはあらゆる種類のエイリアンが自由に出没することになります。
そのようなものを見たことがありますか?」
「いいえ。見たことないよ。
ウランなんかを探している独自の宇宙船はないの?」
「もちろん科学的な研究はありますが、独自のものではありません。
あなたの世界での私達の存在は、あなた達の進化を助けるという普遍の目的に従っています。
したがって、あなた達の空で私たちの宇宙船が見えるか見えないかも、注意深く規制され調整されているのです。」
「いつ皆にオープンに姿を見せることができるの?」
「あなた達が、礼儀正しく生きる時、『この素晴らしき出会い』が起こるでしょう。
もしあなた達が成功すればです。
その前にはありえません。」
「でもアミが言う『素晴らしき出会い』に早くたどり着くために、何かできることもあるよね。」
「進化というのは非常にデリケートなものなのです、ペドロ。
それは子供の教育に少し似ています。
ある限度を超えて介入することはできないし、非常に注意深くやらなければならないのです。
子どもは、準備が整わないうちは、全てを知るべきではないでしょう?」
「もちろん。」
「私たちにとって、あなた方は宇宙の子どものようなものですから、私たちが知っていることをすべて明らかにすることはできません。
私たちができるのは、必要な時にだけ、さりげなく、あなたのような『 特別な』人を通して提案することだけなのです。」
「僕のような?僕のどこが特別なの?」
「後で話します。
今のところ、あなたは、ある『条件』を持っていることだけを知っていればいいのです。
必ずしも『質』ではありません・・・。
ペドロ、私はもうすぐ帰らなければなりません。
また、私に会いたいですか?」
「もちろん、また君に会えるなんて素晴らしいことだよ。」
「私もです。
あなたはイケてる友人です。
でも、もし私に戻って来て欲しいなら、あなたが、私の隣で生き、学んだことを伝える本を書かなければなりません。
そのために私は来ました。
これも援助計画の一部です。」
「僕が本を書く?
でも、本の書き方なんか知らないよ!」
と僕は抗議しましたが、彼は無視しました。
「物語やファンタジーのように書かないと、嘘つきか、頭のおかしい子だと思われます。
あなたは若者向けの本を書くのです。
なぜなら、あなた達が人類の未来であることに加え、より良い世界を作るために、新しい惑星の心で生き始めるための必要な内的変化を起こす素質を持っているからです。
若い人たちは、そんな大切なことを教えてもらう必要があると思いませんか?」
と、彼は僕にウインクしながら言いました。
僕はそう思うけど、僕一人で本を書けるなんて信じられませんでした。
しかし、彼は僕の心配を察して、僕が答える前に、
「あなたの従兄弟で、文章を書くのが好きな、銀行に勤めている人に頼んでみたらどでしょう。」
と提案してきたのです。
「その方が、あなたより、もっと的確な表現と語彙を使うでしょうから。」
どうやら、アミは僕よりも僕のことをよく知っているようでした。
「その本も情報になります。
私たちがする以上のことは許されません。
面白いことを教えてあげましょう。
あなたの言うように、高度だけど邪悪な文明が、地球を侵略するためにここに来るのが難しくなる方が良いと思わないですか?」
「もちろんそうだよ。」
「10番目、それは私たちは、どんな暴力的な宇宙開発競争にも手を貸さなかったのです。」
それも理にかなっていましたが、アミは邪悪な宇宙人に侵略される可能性を排除していないのだと推測しました。
「ってことは、邪悪な宇宙人は存在するんだね!」
「私が既に言った通り、宇宙は無限です。
あるいはそうかもし知れません。
でも私たちはそれを無視します。
それは私たちにとって、そしてすべての人にとってあまりにも揺るぎないものなのです。
謎に満ちています。
だからその中にすべてがある、あるいはあるのかも知しれません。
だからそれを軽んじたり、被害妄想になってはいけないのです。
しかし、結局のところ、もしこの地球であなた方が連帯感の欠如と暴力の精神を克服せず、我々があなた方を助けるならば、あなた方はすぐに新しい科学知識を用いて、あなた方自身の間で常に行ってきたように、宇宙の他の文明を支配、利用、粉砕しようとすることでしょう。」
「その通りだね。
僕たちは自分たちが 『正しいと思っている習慣 』をどこにでも持ち込むことになるだろうね。」
「それに、他の種類のエネルギーもあります。
とても強力なものです。
その隣にある原子力エネルギーは、太陽の隣にあるマッチのようなものなのです。」
「地獄だね。」
「だから、地球ような連帯感の薄い世界にそのエネルギーを持たせて、進化した世界の平和を危険にさらすようなことはできないし、ましてや宇宙崩壊を引き起こすようなことなど出来ません。」
「僕はとても不安だよ、アミ。」
「宇宙災害の危険がですか、ペドロ?」
「いや、もう遅すぎると思うからだよ。」
「人類を救うには遅すぎる?」
「いや、寝るには・・・。」
と僕が言うと、アミは可笑しすぎて、うろたえました。
「落ち着いて、ペドロ。
おばあさんを見てみましょう。」
彼はベルトのバックルから小さな画面を取ると、彼女は口を半開きにして眠っているように見えました。
「彼女は本当によく寝ていますね。」
と、彼はからかいました。
「でも、もう疲れたよ、アミ。僕も寝たいよ。」
「まあ、いいじゃないですか。」
彼は、あきらめ気味に言いました。
そして、僕たちが自宅に向かって歩いていると、警察車両に出会いました。
夜中に二人の少年が歩いているのを見て、捜査官が車を止め、降りてきて、僕たちのところに来たのです。
僕は、アミが捕まり、投獄され、拷問を受けるのではないかと、とても恐れました。
「こんな時間に一人で何してるんだ?」
と、彼らの一人が懐中電灯の僕たちの顔を照らしながら言いました。
アミは笑いながら「一人ではありません。友達と一緒です。私たちは、人生を楽しむために歩いているのです。」
と、とても冷静に答えたのです。
そして「あなたは?仕事ですか?悪党をつかまえるのですか?」といつものように笑いました。
僕は、アミの警察の前での振る舞いを見て、恐ろしくなりました。
しかし、彼らは面白がって、一緒に笑ったのです。
僕も笑おうとしましたが、緊張のためか、なかなか笑えませんでした。
「その衣装はどこで手に入れたの?」
「衣装というより、宇宙飛行士のスーツです。
もちろん、私の星から持ってきました。」
と正直に答え、自分をさらけ出してしまい、僕は怖くてたまらなくなりました。
「つまり、あなたは火星人なんだね。」
「火星人ではありません。エイリアンです。」
彼は楽しそうに、そして平然とそう答えたので、僕の恐怖はますます大きくなりました。
「君のUFOはどこなの?」
と、警察の一人が、アミを父性的な雰囲気で見て言いました。
彼は、子供の遊びだと思っていたようですが、アミは本当のことを言っただけなのですから。
「海の中に隠してあります。そうだろ、ペドロ?」
そして、今度は僕を物語の中に登場させたのです!
僕は、どうしたらいいのか、どう答えたらいいのか混乱しました。
アミが牢屋に入れられるのを恐れて、本当のことを言う勇気がなかったのです。
「光線銃は持っていないのか?」
警察官達はこの会話を楽しんでましたし、アミもそうでしたが、僕はますます絶望的な気分でした。
「必要ありません。
私たちは誰も襲わない、善人ですから。」
「こんな拳銃を持った『悪人』が出てきたらどうするんだ?」
と、警官は威嚇するような素振りで銃を見せました。
「もし、襲ってくるようなら、精神力で麻痺させます。」
「なんて面白いんだ!
えー、麻痺させてください!」
「どうして?あなたは悪くないと思いますが、悪者なのですか?」
「そうです。
私たちは悪者です。
とても意地悪なんですよ、軍曹。」
もう一人は冗談で僕たちを怖がらせようと、とても邪悪なふりをしました。
「確かに、我々は最悪だ。
だからお前たちを捕虜にして拷問するつもりだ。
お前が我々に催眠術をかけない限りな。」
「それなら喜んで、あなたが頼んだのです。
効果は10分程度です。」
と、アミが言うと、三人は大笑いしました。
すると、突然、アミが立ちすくみ、真剣な顔つきになって、二人を見つめたのです。
そして、奇妙な威圧感のある声で、彼らに命じました。
「10分間、じっとしていなさい。
あなたは動くことができません。
あなたは動くことができません。
今だ!」
指を鳴らすと、警官たちは笑みを浮かべたまま、その場で固まってしまったのです。
「ほら、ペドロ。
だから、未進化の世界では、ゲームやファンタジーのように見せかけて、真実を伝えなければならないのです。」
彼は、警官たちの鼻に触れたり、口ひげをそっと引っ張ったりしながら説明しました。
彼らはグロテスクな石化した笑みを浮かべ、僕にはそれが悲劇に思えてきたのです。
アミの行動すべてが、僕の恐怖心を煽りました。
「ここから離れよう、目を覚ますかもしれないよ。」
僕は、あまり大きな声を出さないように、言いました。
「心配しないで、落ち着いて、まだ10分間はたくさん残っています。」
彼はそう言って、警察官と帽子を交換し、それをかぶって少し遊びました。
僕はただ、この場所から、そして無謀で、思いやりのない、無責任なエイリアンから、遠く離れたかっただけなのです。
「行こう、アミ、行こう!」
「あなたは、この瞬間を楽しむ代わりに、また被害妄想に占拠されているのです。」
彼はそう言って、彼らの武器の弾を抜いて、弾丸を投げ捨てました。
「よし、行きましょう。」
彼は、熱意なくそう言いました。
そして笑顔の警官の顔に近づき、さっきと同じ声で命令したのです。
「目が覚めたら、この二人の少年を永遠に忘れているでしょう。」と。
最初の角を海岸の方に曲がって、やっとその場から離れる事が出来ました。
僕は、やっと落ち着いた気持ちになり、「どうやったの?」と彼に尋ねました。
「催眠術です。」
「催眠術?なんて素晴らしいんだ!」
「そうでもありません、誰にでも出来ます。」
「そんなことはないよ。
すべての人が催眠術にかからないって聞いたことがあるよ。
君は、かかる人を見つけたってことなの?」
「誰でも催眠術にかかります。」
彼はそう言いました。
「そして、それだけではなく、ほとんどの人が既に催眠術にかかっているのです。」
「どういう意味?
僕は催眠術にかかってなんかないよ。
目が覚めてるよ。」
僕の言葉に、アミは大笑いしました。
「私たちが道を下りてきたときのこと、覚えていますか?」
「うん、覚えてるよ。」
「そこでは、すべてがあなたにとって違って見えて、すべてがあなたにとって素敵でしたよね。
それを今まで気づかなかったということは、眠っていたようなものでしょう?」
「ああ、そうだね。
じゃあ僕は催眠術をかけられたようなもの?
もしかしたら、君が催眠術をかけたのかもしれないね!」
「今、あなたは目覚めたのです!
今まで眠っていて、すべてが危険だと思い込んでいたのです。
催眠術にかかり、海の音も聞かず、夜の香りも感じず、歩くことも見ることも意識せず、呼吸を楽しむこともなかったのです。
あなたは催眠術にかかり、さらに悪いことに、ネガティブになるのです。」
「ネガティブに?」
「実際に根拠のない醜い考えがあります。
それは夢、空想、正当性のない恐怖です。
それは妄想、狂気なのです。
そしてそれは、良い考えではく、狂気ですらなく、悪夢なのです。」
「どんな考えなの?アミ。」
「警察や宇宙侵略に対する心配のように、この世界の多くの人々の心を一日に何百万回もよぎっているものです。」
彼の笑顔は、まるで僕を洗脳させるかのようで、それから歩みを止め、海の方を見て、言いました。
「そして、他の人間を殺すことは完全に正当化されることで、『栄光』であるかのようで、『神』もそれを喜ぶと信じている人々の考えもあります。
あるいは、市民、子供、女性、老人を殺して苦痛を与えることによって、『神』は彼らに満足し、とても喜んで、彼らは第五天国に行けると......。
それは催眠術です。ペドロ!
白昼夢、そして悪夢の類です。
それは狂気、支離滅裂、そして人類と普遍的連帯、最も基本的な論理に対しての完全な矛盾なのです。」
「そのとおりだよ、アミ。」
「多くの人が、健康、仕事、愛する人、命を人生を失うことを恐れて生きているのです、ペドロ。
世界と宇宙には敵が住んでいると考え、そう信じて、鎖、鍵、番犬、保険証書で武装して生きている人もいます。
また、亡霊や悪魔、地球が他の惑星に衝突するという考え、そしてそのような醜いものを恐れて生きている人もいます。
そのすべてが『催眠術』です、ペドロ。
ここにいるほとんど全ての人が催眠術にかかり、何らかの形で眠っているのです。
悪夢か別の夢、たいていは暗い世界で、恐怖をBGMにしています。」
「彼らは目覚めることができないの?」
「自分のネガティブな心、不調和、内なる闇が、より楽しい現実へのアクセスを妨いでいることを理解できた時、その人が、より幸せな現実を生きたいなら、自己成長の道を歩み、自分の欠点、否定的思考や感情を克服しようとし、宇宙の生命の流れとその法則との調和を求め、そのすべてが目覚めにつながると理解することもできるでしょう。
目覚めた人は、人生は美しいものであり、
たまには辛いことがあっても、人を愛し、楽しみ、成長させ、助けることのできる特別な機会であると感じるのです。」
彼の言葉から、僕は親がいなくなった時の、とても悲しいことを思い出しました。
僕は幸いにも赤ん坊だったので、両親のことは覚えていません。
おばあちゃんが世話をしてくれたし、愛情を与えてくれましたから。
でも、普通の家庭で、普通の男の子になりたかったのです。
果たしてアミに何ができるって言うのでしょうか?
アミは説明を続けました。
「なぜなら、困難は偶然のものではなく、試練であり、それを乗り越えれば、内面的に成長させてくれるものであり、目覚めの道の一部であることを知っているからです。」
アミがそう言ったとき、僕はカチンときたのですが、さっきの話題に戻ろうと思いました。
「あの警官たちが気にしなかったのはなぜなの?」
「彼らの良い面、子供の面に触れたからです。」
「しかし、彼らは警官だよ!」
彼は、僕がバカなことを言ったという顔をしました。
「ほとんど全ての人は悪夢の中でも子供っぽい側面を持っています。
ペドロ、少数派の精神病質者、治療法のない狂人を除いて、一瞬でもその『悪い波動』から抜け出せない愚か者はほとんどいません。
神経科医によると、人類の1パーセントから4パーセントほどです。
残りの、この惑星の人々のほとんどは眠っています。
しかし、それにもかかわらず、一般的に、彼らは悪い面よりも良い面の方が多いのです。
彼らの中には、たとえ非常に少ない愛であっても、憎しみよりも多くの愛があります。
とにかく、彼らの中には愛があるのです。」
「それは、あまり見えないよね・・・。」
「自分が何かを考えたり、何かをしている時は、誰もが、自分が正しいと思っています。
それは論理的なことなのです。
自分が間違っていると思いながら生きたり、物事を行うことはことはできません。
しかし、中には非常に醜いことをする人もいます。
しかし、それは常に悪というわけではなく、通常は誤り、無知、眠っているか、催眠です。
しかし、どんなことがあっても、もし、あなたが彼らに良い面で近づけば、一般的に彼らは良い面を返してくれますし、もし彼らに悪い面で近づけば、彼らの最悪の面が現れるでしょう。」
「それなら、もし人々がそれほど悪くないのなら、なぜこの世界には幸福よりも不幸の方が多いの?」
「なぜなら、法律や考え方、共同生活のあり方は、非常に古い歴史的状況から民族の間に遠隔性、偏見、無知、分裂、不信から出来たのです。
そして彼らがお互いを恐れ、壁に囲まれ、鎖でつながれ、戦争、征服、防衛のことだけを考えて生きてきたのです。
当時は、『未知のもの、異なるものは危険である』というスローガンがあり、実際にそうであったことが何度もありました。
しかし、今は状況が大きく変わり、短期間で劇的に進化しました。
人々はお互いをよく知り、相互コミュニケーションをとり、共通の利益のために行動するようになったのです。
なぜなら彼らは団結し、平和であることが誰にとっても良いことだと気づいたからです。」
「その通りだよ、アミ。」
「しかし、昔の『未知なるもの、異なるものは危険である』に基づく過去の法則や精神システムは、様々な分野で存在し続け、人々や組織、国家間の分裂、競争、利己主義、偏見、不誠実、不信感を助長したり容認する法律や習慣、社会・経済システムとして反映されています。
しかし、もし私たちが、現在のグローバルなニーズに適応した、新しい考え方に進化するならば、人生はより快適で幸福なものになるでしょう。」
「どんな新しい考え方を取り入れたらいいの?」
「例えば、『未知の者、異質な者は私の友人かもしれない』という考えを受け入れることです。
その人を何も知らずに敵にすることで、世界一の友人を逃すかもしれないのです。」
僕は、アミが非常に大きな、そして非常に難しい心の変化を提案していること、しかし彼が正しいことを理解しました。
でも、それが本当に僕たちに可能だとは思えませんでした。
「でも、それは可能です。
知っている人も知らない人も、違うかどうか関係なく、誰に対しても、拒絶、不信、反抗、冷淡な態度ではなく、前向きで寛大で正直で愛情深い態度をとるならばですが。
なぜなら、同時に法律や習慣、社会的・経済的なシステムも徐々に変化し、最終的には、あなた方人類の運命に壮大な変化をもたらすことができるからです。」
実はその時、僕はアミの言っていることが、はっきり理解できていなかったのです。
しかし、後で思い返してみると、彼が去ってずいぶん経ってから、理解できるようになっていきました。
そうして、やっと、多少なりともアミの表現に倣って書くように従兄を導くことができたのでした。