『親知らず4本抜歯して顎骨嚢胞摘出』コープ共済なら医療保険は支払われるのか?

実は、私も親知らずを4本すべて抜いた経験がある。

しかも、ただの抜歯ではなかった。
左下の親知らずの周りに腫瘍ができてしまい、まさかの【腫瘍摘出手術】とセットで抜歯を行うことになったのだ。
それに加え、今回の手術で人生初の入院を経験した。

手術が終わり入院生活も無事終了した後、ふと心配になったのが

『医療保険はいくら支払われるのか?』

私は親知らずの抜歯と腫瘍摘出のために手術と入院をしたわけだが、これらが医療保険の対象になるのかどうか全くわからなかった。
実際にかかった費用は決して安くない。

そこで、今回は私が加入している【コープ共済 たすけあいV2000コース】で医療費がどうカバーされるかを調べ、実際に保険請求を行った体験談を紹介しよう。

手術の内容と支払った費用

今回の手術は以下の2つの。

親知らずの4本抜歯
・左下顎骨腫瘍摘出術

手術は某大学病院で行い入院期間は1泊2日。
病院の設備は清潔で、スタッフも非常に親切だった。

入院時には少し緊張していたが特に問題もなく手術は終り、思っていたより快適に過ごすことができた。

実際にかかった費用は以下の通りだ。

入院・手術費用(保険適用):52,400円
食事代やパジャマ代(保険適用外):1,710円
合計支払額:54,110円

1泊2日の入院と手術で約54,000円もかかるとは思わなかったが、これが現実だ。
高級ホテルに泊まれるほどの出費だが、健康を取り戻すための必要な投資と考えるしかない。

コープ共済に問いあわせてみる

入院も無事に終わり、次に気になったのは

『親知らずの抜歯と腫瘍摘出が医療保険の対象になるのかどうかだ』

私が加入しているのは【コープ共済 たすけあいV2000コース】という保険だが、歯科手術が保険でカバーされるかどうかは曖昧なところだった。

コープ共済のホームページを確認すると、支払い対象となる手術の例として

・顎骨形成術
・頬・口峡腫瘍摘出術


などが記載されていたが、私の場合はどうなるのか不明だ。
そこで、直接電話で問い合わせてみる。

オペレーターの方は親切に対応してくれ、結論としては以下のような回答だった。

入院費用は対象
・抜歯手術は対象外
・腫瘍摘出手術は確認が必要

抜歯手術は支払い対象にならない事は確実だった。

しかし腫瘍に関しては「申請して判断します」というアドバイスをもらい、早速申請書を取り寄せて書類を準備することにした。

保険請求の為に必要な書類

保険を請求するには、以下の5種類の書類が必要である。

1・共済金請求書:加入者情報と保険金の振込口座を記入する。
2・手術申告書:手術の内容や日付、病院名などを記載する。
3・入院申告書:入院期間や原因となった病気を記入する。
4・診療明細:手術や入院の詳細が記載された明細書。
5・領収書:実際に支払った金額の証明書。

これらの書類を揃えるのは少々面倒だと感じたが、特に問題なくすべて揃えることができた。
診療明細や手術申告書は病院側から提供されたものを使用し、請求書や入院申告書はコープ共済から送られてきた用紙に記入する。

コープ共済の保険金請求

実際に振り込まれた金額は?

書類をすべて揃えて提出した後、審査が始まった。

申請書をポストに投函してからは何も連絡がなかったので少し不安になったが、審査にはそれほど時間はかからなかった。

申請から約5日後。

銀行口座に振り込みがあったことを確認した。実際に受け取った給付金は以下の通りだ。

・入院給付金(1日5,000円×2日分):10,000円
・手術給付金(掛け金の10倍):20,000円
・合計:30,000円

親知らずの抜歯が保険対象外であったにもかかわらず、腫瘍摘出手術が対象となり【合計30,000円】の給付金を受け取ることができた。
実際に支払った金額の半分以上が戻ってきたため、結果としては満足である。

コープ共済の支払い金額

親知らず抜歯手術の保険適応について

今回の経験でわかったことは、親知らずの抜歯だけでは保険の支払い対象にはならないということだ。

コープ共済だけではなく

『多くの保険会社で抜歯手術は対象外となる』

腫瘍摘出があったから保険でカバーされた部分があったものの、もし抜歯だけだったら支払いは受けられないケースが多い。

しかし

『中には親知らずの抜歯が保険対象となる保険会社も存在する』

このため親知らずの問題を抱えている方は、自分が加入している保険内容を確認しておいた方がいいだろう。

医療費が高額になった場合の公的保険

今回の手術で感じたのは、医療費がかさむときこそ【公的保険】がどれだけ大事かということだ。

日本の社会保障制度は非常に充実しており、医療費には限度額が設けられている。
たとえ長期入院や高額な手術が必要となっても、個人が支払う医療費はある程度まで抑えられるのだ。

入院時には【限度額適用認定証】を申請することで、高額な医療費の支払いを抑えることができる。
この申請は入院前に病院で行うことが一般的だが、万が一忘れてしまっても後から申請して払い戻しを受けることができる。

入院・手術が決定した場合は、忘れずに申請しておくようにしよう。

あとがき

今回の手術と入院を経験し、健康の大切さと医療保険の重要性を改めて実感した。

突然の病気や怪我は誰にでも起こり得るもので、その際にどのような備えがあるかで状況は大きく変わる。
保険内容を事前に確認し自分に適したプランを選ぶことは

『いざという時の安心につながるからだ』

また、初めての入院を機に公的保険制度の充実度も身に染みた。
もしも医療費が高額になったとしても【限度額適用認定証】を提出すれば、医療費の負担額は大きく減らせることを知った。

読者の皆さんもこの機会に自身の保険や公的制度を見直し、健康管理に努めてほしい。

最後まで読んでくれたことに感謝します。

いいなと思ったら応援しよう!