ChatGPTは刃牙とケンガンアシュラの区別がついていない
優秀なAIであるChatGPTを使えば、違う作品の登場人物同士を戦わせることが可能です。
そこで、今回は刃牙シリーズでおなじみの愚地独歩と初代プリキュアを戦わせてみようと思いました。
バキ公式より
そこでまずは愚地独歩の戦闘能力について解説させてみました。
愚地独歩は新手のスタンド使いではありません。
情報が足りない可能性を考慮し、プロンプトを補強して試してみました。
「彼の最大の武器は、蹴り技とパンチを組み合わせた「愚地独歩拳」と呼ばれる技で……」
ChatGPTが幻覚を見るのはよくあることです。しかし、愚地独歩の解説に空手という文字が一度も出てこないのは不自然です。
もしかすると、ChatGPTの学習データに刃牙の情報が含まれていないのではないでしょうか?
ChatGPTが刃牙を知っているか調べるため、刃牙について解説させてみました。
なんと、ChatGPTは日本で圧倒的知名度を誇る格闘漫画である刃牙を学習していないようです。
ここで注目していただきたいのは最初の一行目です。
「「刃牙」とは、サンドロビッチ・オオトコの漫画シリーズのタイトルであり、暴力と格闘技を題材にした作品です。」
サンドロビッチ先生は人気格闘漫画「ケンガンアシュラ」の原作者です。なんと、ChatGPTは刃牙とケンガンアシュラを混同してしまっているようです。確かに同じ格闘漫画であり、様々なバックボーンを持つ格闘家がトーナメント形式で戦うという構造も似ています。ですので、漫画の知識の乏しい人であれば勘違いするのはわかります。ですが、AIが人間のような勘違いをするというのは非常に興味深い現象です。
知識の乏しい人間は、似たものを無理やり関連付けて情報をつなげようとします。
ChatGPTは、確率的に一番高いと思われる単語をつなげて言葉を紡ぎます。
そう捉えると、両者の働きはほぼ同じだと言えます。
逆に考えると、人間の「勘違い」という現象は、本当に単純な仕組みであり、全然高度なものではないと言えるのかもしれません。
ヘドニス 八橋