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【教育情報】学校でできるコロナ感染予防と指導のまとめ
全国的に登校を再開するところが増えてきました。心配なことは、『子どもたちは感染予防の知識がバラバラ』ということです。何も予防の知識がない(する気もない)子もいたら、過度に神経質になっている子もいるはず。
予防指導が校内で統一されていなければ、「他のクラスでは体育のとき、マスクはずしているのに。」「毎時間アルコール消毒をしているクラスがあるのに。」「手洗いうがいの強制具合が違う。」などの声が出そうですね。
子どもの混乱は家庭との不信感に繋がります。今、手を取り合って踏ん張るべきときに、保護者の信頼感を失うのは大きな問題です。
そこで今回は、子どもたちが自ら行動できるように、学校でできる感染予防と指導についてまとめます。もし校内での統一が難しい立場なら、管理職との相談の下、学年でだけでも指導の内容を把握するといいと思います。
1.コロナウイルスの感染経路
コロナウイルスは、厚生労働省のHPによると【飛沫感染と接触感染】で感染します。
・閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがある。
・5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛まつ(約3000個)が飛ぶ。
・新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存する。
近づいて話をすることや、物の貸し借りなど、生活をしていて当たり前のことに注意をはらう必要があります。授業など学校生活でどこまで指導するのか確認しましょう。
2.感染予防の方法
文部科学省は、学校でできる予防の方法として3つ紹介しています。
①手洗い
一番シンプルかつ効果的な予防法ですね。子どもはいろいろな物に触ります。これは人間が息を吸うくらいに自然なこと。こまめに洗うこと。正しく洗うこと。正しく拭くこと。大人も子どもも大変ですが、徹底できるように頑張りましょうね。
②咳エチケット
別名マスク問題。個人的にはマスクに対する過度な信頼感や、誤った知識が出回っていることの方が危ないと感じていますが・・・。
飛沫感染をするため、咳やくしゃみは注意が必要です。マスクをするか、なければ手やハンカチ、袖で覆うエチケットの方法があります。
③3つの密を避ける
「密閉」「密集」「密接」3密の条件がそろうと、クラスター発生のリスクが高まります。子どもたちには「むんむん」「ぎゅうぎゅう」「がやがや」はダメ!と伝えます。
3.指導例
今回は具体的な指導方法までは書きませんが、以下のようなことを子どもたちと考えを共有するといいと思います。
〇コロナウイルスにかからないようにするにはどうしたらいいか
〇自分や身近な人がコロナウイルスにかかったらどうするか
きっとコロナウイルスに関して考えていることは異なります。クラスで考えを共有していくことで、相手がどのように思っているのかを知ることができます。
また正しい知識を得ることが大切です。わかりやすく説明するために資料を使ったり、掲示物を使ったり、手洗いなど実際にできることは全員で実践したりしましょう。