新型コロナウイルスの概念は、インフルエンザよりも、HIVエイズウイルスに近い。
「新型コロナウイルスの概念は、インフルエンザよりも、HIVエイズウイルスに近い。」
まず、最初にこの問題の原点をもう一度、おさらいする必要がある。
緊急事態宣言が発出され、外出自粛の要請を行なっても、「自分が患者になる、また自分が感染させるということを、まだどこか人ごととして捉えている人間が多い。
世の中の一部にはどうしても社会の一員として理性的な行動の取ることの出来ない反社会性人間が存在することはある意味仕方がない。
それらに対しては、いくら法的強制力を持ってしても行動変容を期待することは出来ない。
つまり、こうしたテロリストに対しては、残念だが、超法規的な権力の運用でしか対処できないのは自明である。
考えなければならないのは、こうしたごく一部テロリストではなく、患者や家族の立場として、決してひと事ではないという気持ちを持てない背景として、新型コロナウイルスを単なる季節性インフルエンザや風邪だと決めつけ、「イギリスやアメリカでは風邪くらいでは医者に行かない」や、検査は不要、症状の軽い人間は家で寝ていればいい、ピークをコントロールしながらどんどん感染して抗体を作っていけばいいなどという、この国のソシオパスたちによるインフォデミックにより、この新型コロナウイルスを、インフルエンザと同様として捉えている人間が多く存在することにある。
新型コロナウイルスの患者の多くが両方の肺で肺炎を起こしており、息切れなどの症状を起こす、そうなると、ウイルスの侵入を察知した体は、肺へ大量の免疫細胞を送り込み、損傷を取り除き、組織の修復に乗り出す。
これが正常に機能していれば、炎症のプロセスは厳しく管理され、感染した範囲をとどめられる。ところが、まれにサイトカインストームのように、免疫系が暴走して、健康な組織も含め、あらゆるものを破壊してしまうことがある。最近では、さらにそれが血管内の受容体と結合し、血栓を誘発す症例も多数報告されている。
つまり、こうした免疫系の暴走の特徴を見れば、「新型コロナウイルスの概念は、インフルエンザよりも、HIVエイズウイルスに近い。」という当初よりの問題設定の原点があらためて証明されてきている。
新型コロナウイルスの対応において、失われた100日間を生み出したのは、決して安部首相や政府だけの責任ではない。
当然ながら、無能無策な安部首相や政府、厚労省の責任は絶大だが、決して「主犯」とは言い切れない。
もちろん、ウイルスが「主犯」でもない。ウイルスが感染を拡大してるのではない、人間が感染を拡大しているのである。
現在の事態を生み出したのは、この未知のウイルスを季節性インフルエンザのごとく、「騒ぎすぎ」、「検査不要」などと、大音量で喧伝を繰り返したこの国のソシオパスたちである。
このウイルス感染の特徴として、世界中で感染を拡大させている正体は「元気で無自覚な」スーパースプレッダーである。
彼らの潜在意識の中に、この新型コロナウイルスは、インフルエンザや流行性感冒、風邪などの様なものという、大きな誤解を与えてしまったことが、ここまで事態を混迷させた原因の全てある。
この国は「犯人」に対して優しすぎる。「罪を憎んで人を憎まず」は、美文ではあるが、概念行為としては成立しない。「犯人」を徹底的に追求しなければ、同じ誤りを繰り返すことになる。
この国において、何の根拠もなく、自らがただ目立ちたいだけで、間違った「膜」を逆張りし、インフォデミックを起こした「主犯」を断罪するところが始めるべきである。
私たちは、新型コロナウイルスの失われた100日を、決して繰り返してはならない。もう一度「新型コロナウイルスの概念は、インフルエンザよりも、HIVエイズウイルスに近い。」という命題に立ち戻り、全て人間が基本的命題を共有しなければならない。そして、あらためて真摯な姿勢で向き合わなければこのウイルスとの戦いに、勝利することはあり得ないと言える。
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