都市というアーキテクチャー

九度山アーキテクチャーズ
美的形式原理の再構築


都市というアーキテクチャー

アーキテクチャーは形態を扱うことで、純粋な創造として、秩序を作り出す。形態 によってわれわれの感覚に強く訴えかけ、造形に対する感情を呼び覚ます。そこに生み出さ れた関係は、われわれに深い共鳴を引き起こし、世界秩序との一致を感じさせるような秩序の規範を与え、われわれの上や心のさまざまな動きを確定する。その時、われわれは美を感じる。

高野山へと続く道の起点でもある九度山町の”まちなか”には古い趣のあるアーキテクチャーが並んでいる。九度山を舞台とし、「トポス場所」「歴史」「人々」それぞれが発する「力」が出会う時、未来への 明確なヴィジョンが観えてくる。

古代の日本人は、人間も自然の一部である、あらゆるものに魂が宿っている というアニミズムの世界観の中で生きていました。一つのイノチ/イノチの一つ として生きるのかを、いま私たち一人一人が問われている。

高野山を有する紀伊半島は、神道、仏教、修験道といった複数の宗教文化 が共存する世界的にみても稀な場所であり、そうした在り方は思想の差異に よる争いが絶えない世界を平和に導く指針でもある。


オルタナティブな都市の形成は、シティーリージョンでも、メガリージョンでもない。美しいリージョンである。九度山アーキテクチャーズは、町民と行政の「智慧と対話」による協働により、日本一美しいリージョンを目指していく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?