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「ベルヌーイの定理」ー先端科学者の滑稽

この国の「科学電車」は動いていない

人が誰でも持っている免疫細胞『キラーT細胞』を人工的に作り、新型コロナウイルスの治療薬を開発するという研究というのが、ジョークでなければ、この国の「先端科学者」にはほんとうに恐れ入る。

私たちは環境と遺伝子の間にあり、エピジェネティクスは常に変化している。つまり、『キラーT細胞』を人工的に作り、その研究に3年以上の時間性や国費を投入する必要など全くない。

そもそも、「人が誰でも持っている」免疫細胞をエピジェネティックスを再プログラムし、ウイルス抑制効果の高い体質に転換させる方が合理的なシナリオである。

その免疫細胞が『キラーT細胞』であれば、それを産出する「胸腺」という臓器を持続的に温熱することにより、免疫はトレーニングされる。問題の帰結は決めて単純なことにある。

具体的には、拳骨(ゲンコツ)で「胸腺」を100回程度擦るだけで免疫機能は劇的に向上させることが出来る。時間があれば持続させることで新型コロナ程度の「非自己」は、「誰でも持っている免疫細胞『キラーT細胞』」で感染抑制は十分である。

いや、それ以前に、IgA抗体とインターフェロン、マクロファージによる免疫ネットワーク(一般的には自然免疫と呼ばれている)の力だけで、いちいち『キラーT細胞』の手をわずらわせることもない。

もっと「免疫」を信じよう。

もちろん、それで全ての感染リスクが回避されるわけではないが、これが一次的感染防止形成であり、ボトムオブピラミッドである。発生症状から見ても、軽症者や無症状者はウイルスが曝露吸着しても感染に至ることはない。

それでも感染を回避できない基礎疾患者や高齢者などに対して、集中的に医療資源を投入すれば、重症化は防げるし、医療崩壊も起こらない。

この国の感染対策の失敗の一義的に責任があるのは、政府でも国民でもウイルスでもない、「先端科学者」の研究に振り回されたことにあり、「負けて当然」であると言える。


『将棋の世界には、こういう言葉があります。
負けて当然、勝って偶然。

一番隙の無い布陣というのは、どんな形か分かりますか?

戦う前の状態、つまり最初に並べた形なのです。

一手指す毎にそこに隙が出て来る。

負けて当然とはそういう事です。』


新型コロナの命題は、「持続感染」と「持続免疫」である。
今こそ、一番最初の戦う前の状態デフォルトに戻して、
戦略を根本的に転換すべきである。

先端科学者の「科学電車」は、レールがなければ進まないし、車両の先頭から風景は決して「正面」ではない。新型コロナには「正面」という概念が存在しない。ウイルスの正体の全てが「不明」、つまり、真っ暗な大海原に私たちは漂流している。

私たちがこの状況を乗り越えるためには、研究ばかりで決して動くことのない「科学電車」に乗ることではない。自らのヨットに帆を掲げることである。
帆さえあれば、「順風」はもちろん、それが「逆風」であっても、ジグザグで進むことはできる。ヨットが進まないのは「無風」の時だけである。

それが、「ベルヌーイの定理」である。


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