「Help Board」 難民といっしょに“ボード”を作る/2025-2055 HECP国際博覧会シュンポシオン
2025-2055
HECPシンポシオン国際万国博覧会
2055年
みんな一緒に、愉しいクリスマスを迎えようじゃないか
日本人だけじゃない、黒人そして白人のための、中国、韓国、アジア人、そして世界中の「難民」のためのクリスマスなんだ。すべての争いをやめて、みんなでこの危機を乗り越えようじゃないか。
「難民」一人一人が地理的概念を超えて繋がる、
30年という時間性によるインスタレーションアート
この国の人間は、「難民」の長生きには関心はないが、自分の長生きだけには興味があります。今世界は、かつてないほど大勢の難民であふれており、安全な新しい場を求めて、故郷を捨てざるを得ない人々が何千万人もいます。そして、地球上では 1年間で何千万人の人が飢餓が原因で亡くなっており、数多くのストリートチルドレンもいます。この取り組みは、世界中の無名の人々が、クラウド上の自己学習により展開されるリアル社会とネットワーク社会、過去と現在と未来、そして、舞台となるパブリックが多層に構成された壮大なGEIJUTZEインスタレーションです。テロや難民問題の本質は、決して宗教や民族による対立などではなく、貧困や環境変化などによる様々な紛争や報復の連鎖によるものであり、GEIJUTZEによって、既存の仕組みや考え方では解決出来ないオルタナティヴなカルチャーを構築していくことにより問題の本質的解決を目指していきます。人間は様々なトポロジカルなアイデアとアクションで、時空を超えて縦横無尽に人々に感動を与え社会を変革することが出来ます。それがどんなに未完全であっても人間に想像する力がある限り、GEIJUTZEには無限の可能性があるのです。
「いのち輝くヒューマンライツのデザイン」というテーマは、「難民」一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を、国際社会が共創していくことを推し進めるものです。 私たちのいのちは、この世界の宇宙・海洋・大地という器に支えられ、互いに繋がりあって成り立っています。その中で人類は、環境に応じて多様な文化を築き上げることにより、地球上のいたるところに生活の場を拡大しました。
その一方で、人類は、利己を優先するあまり、時として、自然環境をかく乱し、さらには同じ人類の他の集団の犠牲の上に、不均衡な社会を作り上げてきてしまったのも事実であり、その矛盾や不条理を一身に浴びているのが「難民」と呼ばれる人々なのです。「難民」が抱える様々な問題に通底するメッセージは、「テロや自然災害、そして、貧困、差別、人権侵害、虐待から女性や障がい者、そして子供たちの命を守る社会を創れ」ということです。
日本は地震やハリケーンの大災害や戦争による数々の凄惨な被災を経験しながらも、その都度、難民たちは立ち上がって、「瓦礫」からの復興を実現してきました。日本が世界に向けて発信するのは「復興」のGEIJUTZEであり、これがこの国の最大の〝プレゼンス〟なのです。日本という国のこれまでの100年、戦争、原爆、わが国は、3.11ー東北大震災という未曾有の大災害においても凄惨なダメージを受けました。そして2024年、石川能登での地震や大洪水による恐怖など、さまざまな経験を得て、これからの30 年。私たちは未来から先回りしなければならないのです。
被災者たちの強い心は決してあきらめることなく、忍耐強く「復興」を推し進めています。「復興」とは、その土地の物理的景観を取り戻すだけではなく、歴史、伝統、そして、経済的遺産に起因し、肉体的、精神的な性質を有する被災者の生活の再構築を図ることであり、GEIJUTZEの最大の有用性とは、貧困・紛争・災害における「日常」の再構築、その主体は、社会的な貧困をはじめ、災害や紛争により様々な苦難を強いられている無名で何も持たない無数の人々なのです。
「人権環境立国・日本」の創造・発信
(1) 持続可能な社会の「日本モデル」の構築
持続可能な社会の実現に向けた様々な挑戦が世界各国・各地域で進められていますが、いずれの国・地域においても、未だ試行錯誤の段階にあります。こうした中で、日本は、天然資源に乏しく、限られた国土に人口や産業活動が集中する一方、自然との共生を図る智慧と伝統、社会経済の発展をもたらしてきた環境・エネルギー技術、深刻な公害克服の経験、意欲と能力溢れる豊富な人材など様々な強みを有しており、いわば「ミニチュア地球」となる持続可能な社会の生きたモデルを創造する上で絶好の条件が整っています。
我が国の自然共生の智慧と伝統を現代に活かすとともに、世界に誇る環境・エネルギー技術、深刻な公害克服の経験と智慧、意欲と能力溢れる豊富な人材を、環境から拓く経済成長や地域活性化の原動力となし、幅広い関係者が一致協力して、世界の発展と繁栄に貢献する品格ある「人権環境立国」を「日本モデル」として創造し、アジア、そして世界へと発信していかねばなりません。
いのちそのものを改編するまでの高度な科学を築き上げた私たちには、人類が生態系全体の一部であることを真摯に受けとめるとともに、自らが生み出した科学技術を用いて、未来を切り開く責務があることを自覚し、行動することが求められます。自然界に存在するさまざまないのちの共通性と相違性を認識し、他者への共感を育み、また多様な文化や考えを尊重しあうことによって、ともにこの世界を生きていく。そうすることによって、私たち人類は、地球規模でのさまざまな課題に対して新たな価値観を生み出し、持続可能な未来を構築することができるにちがいないのです。
2025-2055HECP国際博覧会実行委員会は、一人ひとりが互いの多様性を認め、「いのち輝くヒューマンライツのデザイン」を交響するため、以下の4つのテーマ事業を設定しました。
第一楽章
難民といっしょにボードを作る/UBノートロジー
第二楽章
難民といっしょにロボットを作る/リボットクエスト・ロボティクス
第三楽章
難民といっしょにセツルメントを作る/ホームエレクトロニクス・カフェ
最終楽章/第四楽章
難民といっしょにガストロノミーを作る/ゲンマイドトキシン
GEIJUTZEは、決してスタティックな、モニュメンタルな造形を創造することではなく、パブリックはこの文脈において、言語表現やシーニュではなく、潜勢力でありGEIJUTZEなのです。
オルタナティブなGEIJUTZEは、周囲とコラボレーションするために、そのプロセスをオープンにし、情報・思考・行動をインタラクティブにシェアします。民族や伝統的な地理的国境を超えて、共通の感性と理想を持っている人々の理念やアイデアの周りに集合し、コネクテッドで生まれるトポロジーな幾何表現であり、個人が作る「公共の領域」として再定義されます。平和や平等への概念付与は、共通の感性と理想を持っている人々にとって、民族や伝統的な地理的国境を超えて、その存在を人びとの記憶にとどめておくことが可能にする、公共的な記憶の収納空間としてのパブリックが要請されますGEIJUTZEは、人と地球と社会の自立と共存をテーマにとした、オルタナティブなパブリックの構築はGEIJUTZEの領域なのです。
「Help Board」
HECPは2025年、グローバルコンセプト「Industry2.5」(インダストリー・ツーポイントファイブ)を立ち上げます。世界各地の難民が手がけたアート工作を持続生産可能な “コモディティ”として商品化し、「UB」というブランドのもと、世界市場に売り込んでいこうという取り組みです。難民の小工たちの情熱とHECPとHeCPISTによる地道な活動、伝統技術と現代のデザインを融合させたデザインが話題を呼び、世界中の様々な機関や団体とパートナーシップを目指します。
ヘルプボードは、オフィスやリテールショップで捨てられたベビーゲートやベビーサークルを利用してつくられたバックです。 しかもバックとして使えるだけでなく、学習机にもなります。貧困地エリアに住む子どもたちが、通学中はスクールバックとして、学校では学習机として実際に利用しているものです。そして、この「難民」たちが生産するボードはアート作品としてオークションで販売されており、世界中のエレブを中心とした影響力のあるファッションリーダーたちのエシカルな「購買」により、「難民」の持続可能な生産社会の実現の可能性を秘めているのです。
《第一楽章》
「難民」といっしょに“ボード”を作る
「難民」の「難民」による「難民」のための生産社会
自分の存在と世界の出来事が結びついていることを、今ほど鮮烈に実感できる時代はありません。子どもたちの勉強する権利を守り快適な環境を少しでも与えられるように、多くのNPOやNGOが支援しています。日本人のやらない言い訳はもう聞き飽きました。世界中の子どもたちが快適な勉強環境を手にするために、私たちも身の回りにあるものでできることがあります。
今後数年間で、人々の心の中に地球規模の意識が出現するでしょう。その本質や大きさは今のところ分からないが、数年後には、世界は距離がなくなり、クラウド・シンキングのその新たな意識は、私たちに論理的な結論をもたらすだけでなく、他の人々の行動を通じて、世界中で群発的に発生する。HECPという運動は別に誰かが「そうしよう」と決めるわけでもないし、主導するような社会理論があったわけでもない。集団的な叡智が発動するときというのはそういうものなのです。
ルワンダやシリアを無視して世界で何が起こったか 。ウクライナやパレスチナ、そして今、群発する気候変動を無視した結果、世界で一体何が起こっているのでしょうか。紛争や迫害、自然災害により故国を追われた人の中にも、優れた技術、才能を持った“小工”がたくさんいます。しかしある日突然、着の身着のまま住み慣れた土地を離れた人々が、自身の技術を生かして職を得ることはそう簡単ではありません。
様々な戦禍や災害震災を経験した世界中の「難民」たちが、平和復興を象徴するコモディティを持続的に「生産」することで、経済的復興のみならず、子どもたちをはじめとした、市民の心の復興、一体感の醸成、人類愛の連帯をはかるとともに、こうした取り組みによりの公共の記憶を共有し次世代に継承することができます。
「Hecp Board」
アーツ・アンド・インダストリーブランド
“Industry2.5”
HECPという、日本のオルタナティブ・カルチャーに共感する
数億人の「ジャパン支持者」を世界中に作りだす。
“Industry2.5”は、HECPが2025年に立ち上げたグローバルブランド。難民たちが制作したアーツアンドインダストリーブランド“Industry2.5”を世界市場に流通させることで、難民の生産の自立と生活再建を支援していきます。
「難民」一人ひとりが、コモディティの「生産者」として、安心と安全と尊厳をもった持続的生活を目指します。HECPは2025年、グローバルコンセプト「Industry2.5」(インダストリー・ツーポイントファイブ)を立ち上げます。世界各地の難民が手がけた工作品を持続生産可能な “コモディティ”として商品化し、「UB」というブランドのもと、世界市場に売り込んでいこうという取り組みです。
「難民」の情熱とHECPとHeCPISTによる地道なキュレーション活動、プリミティブな伝統技術と現代社会のリジェネラティブを融合させたGEIJUTZEが話題を呼び、世界中の様々な機関や団体と国や政府などの中間機関を通さずダイレクトなパートナーシップを展開していきます。
日本はウクライナや中東で起こっている難民危機に対しても、地理的には遠くても、できる支援はたくさんあります。世界が日本に期待するのは、「復興」のメソッドについてです。Industry2.5を通じて、アーチストやインキュベータとしてなど、「難民」たち自身のGEIJUTZEによる生産の自立をサポートする方法もあることを知ってほしい。「難民」が作ったからという理由ではなく、世界市場の中で十分競争できるコモディティの「生産」を実現します。HECPは一人でも多くの難民の自立や生活再建につながるよう、これからも世界各地の市場でフォーミュラの確立に取り組んでいきます。
プラスチックのリサイクルボードがデスクとスクールバッグに大変身! 世界の貧困地区に住む子どもたちの学習環境向上に貢献する「Hecp Board」
日本製のベビーサークルやベビーゲートのプラスチックボードがデスクとスクールバッグに大変身! 新たなコストは不要です。世界の貧困地に住む子どもたちの学習環境向上に貢献する「Hecp Board」が完成しました。一般的にプラスチックに耐用年数はありません。 ただし、長期間使用すると黄ばんだり、内容物の色の一部が移ったり、逆に色のついた容器は色があせることがあります。 また、プラスチックは金属ほど表面が硬くないので傷がつきやすいのですが、いずれの場合も衛生面では心配ありませんが、ヘルプボードは、大切に使いようによっては、世代を超えて100年以上現役で活用することができます。
日本製のベビーサークルやベビーゲートのプラスチックボードがデスクとスクールバッグに大変身! 新たなコストは不要です。世界の貧困地に住む子どもたちの学習環境向上に貢献する「Hecp Board」が完成しました。
社会の紐帯は「生産」を通じてしか生まれないー人が人を「必要」とする関係性こそが重要なのです。全て人は、「生産」に携わり、他人の役に立ち、人類の一部としての自覚を持つことで人生に光を見出す。すなわち「生産」とは、人が価値ある人生を送るために必須の手段であり、またそれ自体「目的」でもあるものなのです。人間は生産を通じてしか付き合えない。やらねばならぬ仕事が無数にある。だからこそ、その数だけ人々の「生産」が必要とされ、誰にでも居場所が空けられています。
〈ノートピクニック運動〉
公園がリビングにも、リモートにも、会議室にもなる、
手軽で楽しい"ノート・ピクニック"を体感しよう
私たちの使命は、学習の未来をデザインすることです。エコール・ビュイソエール(青空教室)は、戦火で校舎などを焼失した学校が、戦後屋外で行った授業のこと。戦後数年間は全国各地で見られました。世界には、貧困や紛争、学校が近くにないなど、さまざまな理由で学校に行けない6~17歳の子どもが約2億4000万人います。さらに、教育を受ける機会がないまま大人になったために、文字の読み書きができない人が、約7億6300万人います。これは世界の15歳以上人口の7人に1人にあたります。エコール・ビュイソエール(青空教室)のシュンポシオン〈饗宴〉で展開されるオルタナティブな学習は、空想でも、妄想でも、想像でもない。たゆまぬ思念であり、実践であり、形象のことです。
ノートピクニック運動は、基本的人権として誰もが教育の機会を得て、年齢、宗教、性別にかかわらず、すべての人が公平に学べる場として、海外ではCommunity Learning Center (CLC) と呼ばれています。コミュニティ対話や学習会議の拠点として、一枚の『ボード』さえあれば、地域に暮らす人びと自身が運営し、基礎教育や職業訓練の場にとどまらず、図書館、地域のお祭り会場、小さな公園でもランツゲマインデを開くことができます。
ノートピクニック公園がリビングにも、リモートにも、会議室にもなる手軽で楽しい"ノート・ピクニック"を体感しよう
テロや戦争、自然災害で校舎を喪失した学校でも、何とか授業を継続しようと苦心した結果、やむを得ず青空教室での授業を強いられた。青空教室が実施されました。難民の児童の保護のためにも、たとえ青空教室であっても児童の居場所を確保することは必要とされています。
近年でも、阪神・淡路大震災などの自然災害で校舎を喪失した学校において、短期間ではあるが青空教室を実施した例もあります。授業は公園やセツルメントのみでなく神社や寺、河川敷などでも行われます。
しかし、結果的にこの授業方式は生徒とファシリテーターとの関係(ファシリテーターを囲んでの授業)にいずれの授業も和気あいあいとした授業で、文字通り、いい意味での「エコール・ビュイソエール(みどりの学園)」になる可能性を秘めています。
GEIJUTZEがコンセプトを並べるだけで、何も作らないのは卑怯だ。まずは作ろう!重要なのは、たゆまぬ「生産」です。そして、作ることによって新たな風景が見えてきます。世界中の難民キャンプ被災地区疲弊地区や都会の貧困地区で暮らす人々を生産拠点に、地元の子どもたちと共同で制作した「Help Board」呼ばれるこのフレキシブルなアーキテクチャは、被災地区や貧困地エリアに住む子どもたちが、通学中はスクールバックとして、学校では学習机として、仮説住宅では壁掛け収納も出来るステーショナリー感覚なコモディティです。
プラスチックのリサイクルボードがデスクとスクールバッグに大変身! 世界の貧困地区に住む子どもたちの学習環境向上に貢献する「Hecp Board」
世界中の難民キャンプや被災地区、疲弊地区や都会の貧困地区で暮らす人々を生産拠点に、地元の子どもたちと共同で制作した「Help Board」呼ばれるこのフレキシブルな「相棒」は、被災地区や貧困地エリアに住む子どもたちが、通学中はスクールバックとして、学校では学習机として、仮説住宅では壁掛け収納も出来るステーショナリー感覚なアーキテクチャーなのです。
実際、都心のスラム街や農村地方に住む貧しい子どもたちは、「Help Board」が手渡される前は、通学バックを購入することもできず、買い物をした時に渡されるプラスチックのレジ袋に教科書やノートを入れて学校に通っていました。
そして、色鮮やかな教室のデコレーション、机やイスが凄然と並んでいる日本人の私たちが想像する学校教室と対照的に、世界の難民の子どもたちが通う教室は、冷たい床だけが広がる殺風景なただの部屋。そんな学校の教室で、子どもたちは、毎日4~5時間の長時間かたい床の上で背中を丸め、前かがみになった不自然な姿勢で授業を受けているというのです。そのため、目が悪くなったり、頭が痛くなったりする体の不調を訴える子どもや、文字をきれいにノートに書くことができない子どもが多い。机のない学習は体にもとても負担がかかります。机のない学習は体にもとても負担がかかります。
「子どもたちが貧困から抜け出すには、教育が必要!」学習の未来をデザインするというスローガンを持って活動していたHECPは、そんな教育の現場を目の当たりにして、すぐに行動を起こすことを決意しました。「子どもたちがもっと快適に勉強できる環境をつくろう!」と地元の学校といっしょに机にもなるスクールバッグをつくるプロジェクトを開始したのです。しかし、多くの子どもたちの手元に届けるためには、安価で丈夫な素材が大事です。その条件を満たす素材を見つけるのに苦心しました。ようやく見つけた素材が、リサイクルセンターや企業がゴミとして出すプラスチックのボードでした。
完成したボードは、素材と製作費あわせてもローコストで完成します。さらに、プラスチックでできた「Help Board」が激しい雨にも耐えられるようにと、透明なプラスチック製のカバーも準備。これならば、多くの子どもたちの手にも届きますし、耐久性も安心です。学校でも家でも公園でも快適に勉強できるようになりました。学校でも家でも快適に勉強できるようになりました。「Help Board」を手にした子どもたちは、机がある新しい環境によって、毎日の授業を更に楽しく快適にできるようになりました。
「Help Board」の最大の特徴は、ユニークでファッション性が高く、トレードが可能だと言うことです。「Help Board」は世界中の子どもたちを笑顔にさせています。「HelpBoard」は、世界中の難民の子どもたちに素敵な笑顔も運んでくれます。
GEIJUTZEとは、未来を予測することでもなく、未来を想像することでもありません。未来の創造ために仮説を構築することなのです。
私たちの仮説とは、「未来を先読みする」「事前に予測を立てる」という観点から発想するものとは違い、世界や世の中の状況を観察しながら現状を分析して、自分たちの持っている知識や技術を駆使しながら、「10年後、20年後、そして30年後にはこんなことができる」「だから社会をこんなふうに変えられる」と考え仮説を構築することなのです。それは虚構と言っても構いません。私たちは無名で知性才能もなく決して立派な人間でもありません。どちらかと言えば、その対極の反知性側のプリミティブな人間です。何かしらの未来を予見したわけではなく、頭の中にある仮説あるいは虚構、それをこのリアルな世界という制限の中でストーリーとして落とし込んでいき、何十年、何百年の時間性で、世代から世代へのエピゲノムのメソッド演劇によるインスタレーションを実現していきます。
多くの日本人は「未来を創造するための仮説」ではなく、「未来を予測するための仮説」を立ててしまっています。そもそも未来など誰にも予測できません。私たちは未来を予見できるわけでも予言者でもありません。時代は古典デジタルビットから「量子」の位相へ突入しています。つまり、全ての事象は明滅しており、観察結果自体が意味を持たず、皮肉にも科学により、観察未来を予測するということが、最も「非科学的」だということになるわけです。
「科学技術の未来予測は8割外れる」のです。科学技術の世界では、仮説をもとにさまざまな実験や検証がなされているわけですが、それでも8割は間違った仮説を立てているということです。「未来はこうなるだろう」と予測をするために仮説を立てるのではなく、「未来をこう変えていくためにはどうすればいいのか」という意思のもと、そのためにはいま自分たちにどういう武器や道具が揃っているのか、クライアントや消費者のマインドはどうなのかということを深く考えて、次の一歩を踏み出す、あるいは次の一手を打っていくための仮説を立てるということが、仮説脳の本質なのです。
仮説というのは、その規模が小さければ小さいほど構築しやすい性質を持っています。これは船の舵取りと同じで、大きな船は進路を変えるために何百メートルも手前から舵を切らなければいけないので時間がかかりますが、小型の船であれば自由に小回りが利くので、あっという間に方向転換が可能だということです。
私たちは、ジャニーズファン1000万人、松本人志ファン1000万人のジャニーズの痕跡を持つジャニーズの痕跡を持つ乗客のいるクルーズ船を操縦するつもりはありません。そもそも未来を創造するのに、大きな船など全く必要がないのです。自分の未来像は「人には奇妙かもしれない」が、一人ひとりが自分なりの夢を持ちそれを渇望することが変革の鍵なのです。人間には真正面から世界規模で抜本的に挑まなければならない時があります。国家や政府が主導することは必要なことですが、それだけでは決して充分だとは言えません。私たちにできる最善のことは、動員できる大規模な市民のグループを集めることではなく、一つのGEIJUTZEを示すことにあります。そして、それは一度大成功するだけでは不十分であり、持続可能なコモディティの生産運動、しかもそれは日本国内だけではなく世界中で起こる必要があります。「難民」が直接発議イニシアチブし、直接投票レファレンダムすることが合理的で何よりの近道なのです。行動しない人間に対抗するのは、世界中の社会の周縁に存在する知性や常識にとらわれない、無名の個性豊かな人々です。唯一の共通点は、遠い未来ー未来遠点を見据えているということです。こうした運動は、たいていの場合、小さな共同体や近隣集団のなかからゆっくり始まりますが、一定のポイントに達するとウイルスのように拡散するようになります。
世界には1億人を超える「難民」が存在し、現在も増え続けています。22年末の時点で、シリア、ウクライナ、アフガニスタンの3カ国出身の「難民」だけでも、世界の全難民の約50%を占めています。
「難民」の情熱とHECPとHeCPISTによる地道なキュレーション活動、プリミティブな伝統技術と現代社会のリジェネラティブを融合させたGEIJUTZEが話題を呼び、世界中の様々な機関や団体と国や政府などの中間機関を通さずダイレクトなパートナーシップを展開していきます。
日本はウクライナや中東で起こっている難民危機に対しても、地理的には遠くても、できる支援はたくさんあります。世界が日本に期待するのは、「復興」のメソッドについてです。Industry2.5を通じて、アーチストやインキュベータとしてなど、「難民」たち自身のGEIJUTZEによる生産の自立をサポートする方法もあることを知ってほしい。決して「難民」が作ったからという理由ではなく、世界市場の中で十分競争できるコモディティの「生産」を実現します。HECPは一人でも多くの難民の自立や生活再建につながるよう、これからも世界各地の市場でフォーミュラの確立に取り組んでいきます。
子どもたちの勉強する権利を守り快適な環境を少しでも与えられるように、多くのNPOやNGOが支援しています。世界中の子どもたちが快適な勉強環境を手にするために、私たちも身の回りにあるものでできることを考えてみるといいかもしれません。
ヘルプボードは、オフィスやリテールショップで捨てられたベビーゲートやベビーサークルを利用してつくられたバックなんです! しかもバックとして使えるだけでなく、学習机にもなります。貧困地エリアに住む子どもたちが、通学中はスクールバックとして、学校では学習机として実際に利用しているものです。そして、この「難民」たちが生産するボードはアート作品としてオークションで販売されており、世界中のエレブを中心とした影響力のあるファッションリーダーたちのエシカルな「購買」により、「難民」の持続可能な生産社会の実現の可能性を秘めているのです。
〈ホームエレクトロニクス・カフェ〉
セツルメント・フォルケ運動
セツルメント・フォルケ運動は、基本的人権として誰もが教育の機会を得て、年齢、宗教、性別にかかわらず、すべての人が公平に学べる場として、海外ではCommunity Learning Center (CLC) と呼ばれています。コミュニティ対話や学習会議の拠点として、一枚の『ボード』さえあれば、地域に暮らす人びと自身が運営し、基礎教育や職業訓練の場にとどまらず、図書館、地域のお祭り会場、小さな公園でもランツゲマインデを開くことができます。
「大きなノートプロジェクト」
これから世界を舞台にして展開される大きなノートプロジェクト「ノートの拡張」ー2055年、世界の首脳たちが難民の子どもたちと同じノートを持っている。子どもの時に描いた幾何を30年間持ち続ける軌跡のトポロジカルノート
世界の首脳が大きなノートを持っている。それは世界の首脳になってからこのノートを持つのではありません。子ども理想の幾何を持ち続けた人間が世界の首脳にマイニングされるのです。
POPBOXは、1975年から長年のアート生産販売の経験を生かし、アーツ・アンド・インダストリーブランド“Industry2.5”を世界市場に流通させることで、難民の生産の自立と生活再建を支援していきます。
2025年は、POPBOXとHECPのオリジナル商品「UB」「大きなノートプロジェクト」を展開、世界各国・地域へ販路を広げる予定です。
GEIJUTZEは連帯の象徴であり、異なる文化や言語を持つ人々を結びつける素晴らしいツールです。半世紀にわたる独自のGEIJUTZE活動の結果、長期化する難民問題の解決には物資や資金の提供だけではなく、難民が生産的自立するための支援と、より多くの人に現状を知ってもらうことが必要不可欠であると実感しました。
平和な社会を希求する企業として、今回のGEIJUTZEトを通じた取り組みが、世界中で難民問題を知るきっかけとなり、より多くの難民が経済的に自立し、各地域で安定した暮らしを手に入れるための礎になればと考えています。
POP is 1 dollar arts
P.O.P. ITEM:Point of purchase advertising&display
P.O.P. Graffiti PROJECT for street children
『1ドルの不作為のアートーWhat’s P.O.P.』
P.O.P. とはPoint of Purchase(購買時点)の略で「買い物をする場所での広告」という意味です。HECPでは、ユニークなハンドメイドのP.O.P. 活動が行なわれています。段ボールやリサイクルな端材を使ったショーカードやユニークなロボット型の立体POPなどのこの小さなアートは、子供でも高齢者でも障がい者でも出来るキャッシュフォーワークの持続可能な「仕事」として、そして、作品づくりを通して実践的なアート教育アプローチとしても注目されています。
全世界で1億人以上の子供が路上で暮らしている
一枚100円「GEIJUTZE」ーPOP。
100y/Paper POP project
「ストリートチルドレンとは?」
ストリートチルドレンとは「街頭にいる子どものことで、街頭を常駐の住家にしており、適切な保護を受けていないもの」ということになります。街頭を常駐の住家にしているとは、常用に使われていない住居や廃墟なども含めて最も広い意味でとらえています
ストリートチルドレンの定義は多岐に渡り、明確に統一されていません。また、定義上の問題、場所を変えながら生活する事が多いストリートチルドレンの特徴などにより、正確な人数は把握されていませんが、現在世界では1億人以上のストリートチルドレンがいると考えられています。
日本においては、トー横やグリ下などで、交流サイト(SNS)で悩みを抱える子どもたちに近づき、性的行為に及ぶグルーミングの被害が目立っています。都市の治安を守る役の警察は、通りで生活する子どもたちを保護すべき対象としてみるのではなく逮捕すべき対象としてみます。そのため、子どもたちはただ通りで生活しているというだけの理由で警察に逮捕されたり暴行を受けたりします。社会の一般的な大人たちもそんな警察の行動を支持します。これではストリートチルドレンが大人と信頼関係を築くことはできません。大人との関係だけでなく子どもたち同士でも、都市の生活は流動的なので、持続的な人間関係を育てることは難しくなります。こうして子どもたちは精神的な発達も阻害されてしまいます。
ストリートチルドレンの解決策を考える場合、様々なアプローチが存在します。私たちのようの民間の人間がこのような問題と向き合う場合、子供たちとの「共生」は、単に子供と仲良くやっていこうということでは続かない。持続的な「共生」は、この「生産」と向き合った後の結果であるべきであり、「生産」関係性においてお互いが必要とされない限り、「共生」ということは、概念行為として決して成り立ちません。
Industry2.5は、一つ100円の生産を1日50個のアベレージで5000円の収入が持続可能になるアーツ・アンド・インダストリーのフォーミュラです。特別な技能も才能もいりません。プリミティブでアールブリュットな感性が発揮できれば、むしろ技能や才能は邪魔者で、誰でも一つ100円のコモディティの「生産」が500円や1000円のアートにつながる可能性が膨らむのです。
これはb to cではなく、b to b のプラットフォームであり、実現のプロセスは実にシンプルです。この国が一体どのような未来社会絵を描くのか、そのパラダイムさえ確定すれば、いちいち国や行政を通す必要はなく、その形態に合わせてすぐに実行に移すことは可能です。企業活動を少しエシカルにずらすだけで、導入コストは全く必要としない。政府が主導する必要もありません。
〈ホームエレクトロニクス・カフェ〉
セツルメント・フォルケ運動
セツルメント・フォルケ運動は、基本的人権として誰もが教育の機会を得て、年齢、宗教、性別にかかわらず、すべての人が公平に学べる場として、海外ではCommunity Learning Center (CLC) と呼ばれています。コミュニティ対話や学習会議の拠点として、一枚の『ボード』さえあれば、地域に暮らす人びと自身が運営し、基礎教育や職業訓練の場にとどまらず、図書館、地域のお祭り会場、小さな公園でもランツゲマインデを開くことができます。
HECPという、日本のオルタナティブ・カルチャーに共感する数億人の「ジャパン支持者」を世界中に作りだす。
今後数十年間で、人々の心の中に地球規模の意識が出現するでしょう。その本質や大きさは今のところ分からないが、数年後には、世界は距離がなくなり、クラウド・シンキングのその新たな意識は、私たちに論理的な結論をもたらすだけでなく、他の人々の行動を通じて、世界中で群発的に発生する。HECPという運動は別に誰かが「そうしよう」と決めるわけでもないし、主導するような社会理論があったわけでもない。集団的な叡智が発動するときというのはそういうものなのです。
オルタナティブなパブリックとは、個の「自立」と「覚悟」の概念です。周囲とコラボレーションするために、そのプロセスをオープンにし、情報・思考・行動をインタラクティブにシェアしている状態のこと。人・理念・アイデアの周りに集合し、コネクテッドすることで生まれる民族や伝統的な地理的国境を超えて、共通の感性と理想を持っている人々の間でネットワークを形成するフラタニティによる幾何空間であり、個人が作る「公共の領域」として再定義されます。
今後、世界中の紛争地区や被災地区で群発的にパブリックがわき起こる。世界の構築に参加する諸々の主体からなる多様体のなかで共有し、特異的形象を発明する。これがGEIJUTZEのシンギュラリティなのです。GEIJUTZEは、決してスタティックな、モニュメンタルな造形を創造することではなく、パブリックはこの文脈において、言語表現やシーニュではなく、潜勢力でありGEIJUTZEなのです。