![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154578817/rectangle_large_type_2_73cecc4ff57fca6c9143069b72170ed1.jpeg?width=1200)
【2024年度】熊本大学に編入して半年が過ぎた
どうも、夏休みがあと1週間という事実に動揺を隠しきれていません、hechiMaです。今回はいち編入生としての前期振り返り総まとめをしたいと思います。8割方自分用に僕が今思ってることを書き留めておきます。それではどうぞ。
授業について
結論から申し上げると、落単なし、かつGPAも少しだけ上げることができました。ほめてほしい。高専からの認定単位が2.5で固定なので、如何に高専で良い成績を取っていようが一律で2.5という中の上ぐらいの何とも言えないGPAでのスタートとなります。
前期の履修を終えて、まだ結果が出ていない科目が2つほどありますが(はよ採点しんかい)、それを除いても2.63まで上がりました。ナイスすぎる。これは個人的な所感ですが高専とレベルの差はないな(授業的にも、周囲の人間的にも)と思いました。もっと上の大学なら違うのかもしれません。
ここからは履修した各科目を評価しておすすめ度を述べていこうと思います。履修するときの参考にしてもらえれば幸いです。主観多めなのであしからず。
情報理論
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:不可
成績評価:テスト100%
テストの内容:毎授業終わりに出される演習から出題
履修おすすめ度:★★☆
エントロピーとかそこらへんの内容でした。教科書の内容をあらかた網羅しているようですが買っていないので分かりません。演習から出題されるので対策もしやすく、テストも解けた自信があったのですが蓋を開けてみるとまさかの良。スライドも比較的分かりやすく、そこまで難しい内容ではなかっただけに悔しいです。テストの所感と成績に差があったのでおすすめ度は-1しました(八つ当たりだろ)。
電気回路III
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:不可
成績評価:課題50%+テスト50%
テストの内容:毎授業終わりに出される演習と内容に関する用語の説明
履修おすすめ度:★★★
三相交流や伝送線路についてでした。これはまだ成績評価が返ってきていません。早くしてくれ。ですが履修するにはかなりおすすめです。テストは大問4つぐらい出るのですが、そこから2つを選べばよいという形式(うろ覚えですが)だったので、秀はとれたんじゃないかなと思います。内容もスライドを読めばあらかた分かる内容でした。
電磁気学III
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:あり(授業スライドを印刷したもの)
成績評価:課題40%+テスト60%
テストの内容:用語の説明や課題の類題
履修おすすめ度:★★★
内容は前期履修した科目の中で圧倒的に1番難しかったです。マクスウェル方程式のその先の内容で、電磁波について学びました。先生の熱意はありますが、スライドもわかりにくい。ですが履修おすすめ度はマックスです。なぜならテストが簡単だから。持ち込み資料には手書きだけ許されているのですが、それらとひたすらにらめっこして探せば答えが見つかります。毎授業終わりに出る課題をこなせさえすれば単位が取れます。と言っても僕は優でした。周りは秀の人も多かったですね。
安全工学
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト100%
テストの内容:用語の穴埋めや対処法の選択
履修おすすめ度:必修の為評価無し
必修なので特に言うことはないんですが、15回目の授業で配られる対策プリントをしっかりと暗記すれば単位はとれます。何を学んだのかはもう覚えていませんが、優でした。安全第一が全てにおいて大事なのにこのやり方はどうなんだとは思いましたが口を出すだけ損なので何も言いません。
工学英語III
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト70%+TOEIC30%
テストの内容:リスニングによる単語の穴埋め(授業中の演習から)
履修おすすめ度:必修の為評価無し
これも必修でした。6月末に学校で強制的に受けさせられるTOEICの結果が成績に反映される仕組みでした。700ぐらいで30点くれるんだった気がします。リスニングがかなり凶悪で、授業でやる演習(全範囲)から一部を出題という内容でした。その範囲が広すぎて、一日中この科目に費やした記憶があります。その甲斐もあり秀でした。何気にTOEIC対策のドリルみたいなもの(ブラウザで出来る)がめんどくさかったです。これは真面目にやるだけ損なので超適当に進めてもいいと思います。
コンピュータアーキテクチャ
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト100%
テストの内容:授業スライドから選択問題と演習問題
履修おすすめ度:★☆☆
一番おすすめ度が低いです。というのも、かなり内容が難しいうえにどんな問題が出るか予想がつかないからです。全体で5割ぐらいは落単している印象でした。内容はコンピュータのメモリ管理とか仮想記憶とかです。スライドが全然理解できないので、自分で考える力が試されます。計算問題は完璧にしておきましょう。初回授業で必須だと言われ教科書(4000円)を買ったのですが、結局ほとんど見ませんでした。買わなくていいよ。全然テスト解けなかったのですが、優でした。まぁいっか。
コンピュータネットワーク
教科書購入の必要性:あり
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト50%+演習50%
テストの内容:教科書から選択問題と語句問題、計算問題
履修おすすめ度:★★★
現在のインターネットに使われている技術を一通り学んだ感じです。教科書丸々一冊分を授業で扱ったのですが、テストに出たのは一部だけでした。授業後に演習が出るのですが、すごく簡単なもので単位の取りやすさで言えば一番楽でした。しかし配られる授業スライドにはほとんど何も書かれておらず、自分で教科書を見て書き込んでいく必要があります。内容はそこまで難しくないのですが、結構めんどくさかったです。それができればテストは楽勝だと思います。結果は秀でした。
オペレーティングシステム
教科書購入の必要性:なし
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト100%
テストの内容:ほぼ過去問通り、語句説明と演習
履修おすすめ度:★★★
テスト100%ですが配布される過去問と形式が全く変わらないので単位はとりやすいです。授業内容はコンピュータアーキテクチャと被るところが多かったですが、OSを動かすうえでの処理アルゴリズムとか、仮想記憶とかについてでした。これも教科書一冊まるまるやったそうです(買ってないので分からん)。これもまだ結果が返ってきませんが秀だと思えるぐらい手ごたえはかなり良かったです。
ディジタル電子回路
教科書購入の必要性:あり
テストでの持ち込み:なし
成績評価:テスト100%
テストの内容:教科書の章末演習と全然違う
履修おすすめ度:★★☆
教科書の章末問題をベースに出すと言われていたのですが、全然違ってテストは解けなかったです。が、なぜか結果は秀でした。かなり甘めの採点だったのではないでしょうか。内容はトランジスタからLSIまで、作り方や内部構造などについてでした。教科書の内容的にはそこまで難しくないのですが、あの授業内容であのテストを解くのは相当頭がよくないと難しいと思います。応用が多すぎる。
以上が前期に履修した専門科目です。次に教養科目について紹介します。どれも教科書は不要です。
物理学入門f
成績評価:小テスト100%
履修おすすめ度:★★★
一番コスパが良かった科目です。授業終わりにmoodleで出される小テストがあるのですが、なぜか一度回答すると正解が確認できるという仕様。複数人で協力することで確実に90点以上、つまり秀が取れます。おすすめです。
地域の世界史o
成績評価:論述テスト(2回)100%
履修おすすめ度:★★☆
今年から赴任してきた教授による授業だったので一概に評価はできませんが、授業自体は面白かったです。ニューイングランド地方のタラ漁業についてというとてもニッチな内容でした。論述テストは持ち込みもスマホ使用もokという緩さでしたが、その分採点が厳しいのか、結果は良でした。
キャリア科目56
成績評価:小論文(2回)100%
履修おすすめ度:★★★
熊本の会社から講演に来ていただいて、小論文ではその会社の強み、弱みなどを分析しました。講演も社会人の話が聞けて面白かったです。結果は秀でした。採点はだいぶ緩いと思います。
文学の諸相f
成績評価:小論文(2回)100%
履修おすすめ度:★★☆
夏目漱石とラフカディオハーンについて学び、彼らの文学作品についての感想を述べるという内容でした。編入生がたくさんいました。結果は優でした。
というわけで以上、前期に履修した科目の総振り返りでした。外れ科目はほとんど引かなくて済んだなと思っています。後期もこの調子でGPAを上げられたらと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1726648633-lAbkQetVZc1mjC4hYDgBd2y7.jpg?width=1200)
学生生活について
サークルについて
ここからは前期の自分の生活を振り返りたいと思います。
熊大には軽音サークルが主に3つあって、人数の多い順にアコースティックギター愛好会(アコ愛)、フォークソング研究会(F研)、ロック研究会(R研)となっていて、それぞれ少しずつ雰囲気が違います。僕が入ったのはF研とR研です。4月にBBQとか新歓ライブをやっていたので、それぞれに参加して、好きな雰囲気のサークルに入りました。
F研はよくある軽音って感じの雰囲気で、友達ができたらいいなぁと思って入りました。逆にR研はかなり内向きな感じ(オタクっぽい感じ)で、ライブがすさまじく良かった(上手かった)ので楽器うまくなれるかと思って入りました。
結果としてはまぁ可もなく不可もなくという感じでそれなりに楽しく活動できてます。ライブが月に1回ぐらいあるのでそれに向けてコピバンを組んで合わせるって感じです。あと合宿とかにも参加しました。ずっと運転してたなぁ。というのも、まだ親友になれそうな人と出会えてないんですよね。僕の音楽の趣味がだいぶ二次元に寄っているってのもあるんですが好きなアーティストがそこまで被らないというか。熊本ってどうやらオルタナの毛色が強いらしく、そういうのが好きな人が多い印象です。要するに趣味の合う人とあまり出会えてません。
あとこれは意外だったのですが、大学から楽器始める人が思ったより多い。てっきり高校の軽音からそのまま大学でも続けるという人が大半なのかと思っていましたが、初心者も多くて結構コピバン組むのに苦戦したりもしてます。まぁそれは編入生で立場が弱いのと2,3年に既に輪が出来てしまっているってのもあります。僕のコミュ力次第なんですけど、まぁアレなので、、
そして弾いてみたやってる人がいません。なんで?
バイトについて
居酒屋で気楽に働いてます。個人居酒屋なのでそこまで忙しくないので最高です。賄いがあるのもいいですね。最近サークル以外だとここでしかまともに人と会話してないので、メンタル的にも重要なファクターになってます。
出会いについて
この半年を総じて言えることですが、出会いはないです。嘘です。高専と比べれば遥かに異性に会う機会は増えました。なので、僕次第なんですが、表面的な付き合いしかしていないせいで女友達すらまともにできていません。ただ面倒くさいのは結局のところ僕は一人が好きなので、他人に縛られたくないんですよね。傲慢すぎる。ただ流石にこの経験の少なさには焦りを覚えています。が、こうやって一人画面とにらめっこしながらnoteを書いてる時点で行動が伴っていませんね。タヒねばいいのに。
![](https://assets.st-note.com/img/1726648844-xtqZCXuvHShn6PcVE5KgQ3Mj.jpg?width=1200)
進路について
熊大工学部(というかほぼ国立大学の工学部)は、7割方大学院まで進学するのですが、僕は今のところ進学する予定はないです。それならなんで高専からわざわざ編入したんだよと言われそうなので、その理由を書き留めておきたいと思います。
大学の雰囲気がだいたい掴めた
僕が編入した理由には「大学を知らずに社会に出たくなかった」というのが大きくあります。入学してまだ半年しか経っていませんが、だいたい雰囲気はつかめたかなと思うので、もう思い残すことはないって感じです。高専よりも人との距離感が遠くなり、一人の時間が増えました。熊大がそうなのかは分かりませんが、教授からのサポートというか指示とかも非常に少ないので、なんだか見放されてるような気がしてきます。もちろんその分やりたいことも多くできるのですが、たまに寂しくなります。寮生活、楽しかったなぁ(好き勝手やってただけかもしれないが)。
大学院での学びと企業での学び、やりたいのはどちらか
この夏休み、合計で13日間インターンシップに参加しました。そこでいろんな企業の雰囲気を学び、あと2年大学に残るのが良いのか、就職したほうが良いのか考えました。そこでより自分に合っているのは大学ではなく企業での研究、それも客が直接使うものを作ることなんじゃないかと気づくことができました。大学での学びはどちらかというと基礎的なもので、企業に入ってからの足掛かりとなるようなものです。それよりも、自分はより製品に近い、実際に使われている技術について学びたいと思っているので、就職に切り替えようというわけです。
大学院生だからといって優秀とは限らない
ド失礼でごめんなさい。でも大学院生と一緒にインターンシップをこなしていく中で、今の自分と人間的に大した差は無いと感じたんですよね。知識量の差はきっとあるのでしょうが、結局自分の研究以外の知識は今の自分と変わらないと思います。企業に入り自分の研究が直接生きることになれば話は別だと思いますが、異動も当然あるでしょうし、大学院での学びが企業に入ってからのアドバンテージになるとはそこまで思わないのです。
もちろん大学院まで行けば給料が良いといったメリットがあるのは当然だと思います。が、半年大学に行った結果、あと3年半で自分が大きく成長できるような出会いと経験は積めないと判断しました。それよりも企業に2年早く入ったほうがたくさんの人間と関わることができて、技術も学ぶことができて、人間的に成長できるというのが1番大きな理由です。某楽器メーカーのインターンに参加した際、社員の方々が楽しそうに仕事をしている姿が印象的で、自分もそうなりたい、豊かな人生を送りたいと思ったのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1726648942-3KvhqjlXCz7WxUD5wrnH4LA0.jpg?width=1200)
最後に
マイナスなことばかり書いた気がしますが、この半年、なんやかんやで楽しかったです。GWには東京いけたし、夏休みにはインターンで西日本を色々回れました。熊本に来ないと青山吉能を生で見ることもなかったんじゃないかな。人間的に成長できたのかは分かりませんが、自分の人生の何ページかは稼げたんじゃないかと思っています。
後期はもっと自分と違う人と出会いたい。人との付き合いの幅を広げたいです。あと初めてのことに挑戦していくよう努めます。
ここまで大量の文字noteを読んでくださった方がどれだけいるのかは不明ですが、誰かの助けになれば幸いです。
ありがとうございました。