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契約書作成について
今回は、作家側が用意する契約書について書く。
なお、今回の記事はこちらを参照にしている。契約書とは何か、基礎的なことについては、専門家がより詳しく解説をしているので、そちらをご参照いただきたい。↓↓↓
専属契約以外の取引の作家は、「契約書」というと些か大げさに感じるかもしれない。
特に委託販売取引で新人作家である場合、いきなりはじめましての取引先に「契約書を取り交わさせていただきたいのですが…」などと言うと、画廊から嫌がられたり面倒くさがられたりされる可能性が高い。悪い印象を与えてしまうことが予想される場合には、「受注書」、「覚書」、などニュアンスを変えて提案すると良い。
契約書を作成するメリット
画廊との取引では、作品のやりとり、金銭のやり取り、さまざまな事柄が口約束であることが多い。
「この前みたいな感じでよろしく!」
「今度是非また仕事しましょう!」
など、曖昧な表現も多い。
・契約書として残すことで、振り返って内容の確認が出来る。法的な効力を持つので、決め事の根拠とすることが出来る。
・後で「思っていたことと違った」などの誤解・勘違い・聞き間違いを防ぐ。
・「そうそう言い忘れてたけど…」など、取引を始めて作品制作を開始してから作家に不利な取り決めを画廊側から追加されることもある。契約書を交わしていれば、後出しの決め事は断ることも出来る。
契約書の項目に入れておきたいこと
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