改めてサブスクリプションビジネスの定義について考えてみた
こんにちは。note初心者のへべれけです。
仕事でサブスクリプションビジネスに深く関わってるので、自分の理解や学んだことの整理を兼ねて、アウトプットしてみようと思ってnoteを始めてみました。
ちまたでサブスクリプションが話題になってるな〜というのは、皆さんも感じているのではないかと思っている(願っている)んですが、「どんなビジネスがサブスクリプションビジネスなのか?」と自問したときに答えられるでしょうか?
私は残念ながら即答できなかったので、考えをまとめるためにこの記事を書いてみました。
辞書的な定義を確認してみる
まず、辞書の定義を確認してみました。
wikiにSubscription Business Model(サブスクリプションビジネスモデル)というページがあったのでそちらを参照しています。
冒頭の部分を抜粋してみます。
The subscription business model is a business model in which a customer must pay a recurring price at regular intervals for access to a product. The model was pioneered by publishers of books and periodicals in the 17th century,[1] and is now used by many businesses and websites.
これを翻訳するとこんな感じです。
サブスクリプション・ビジネスモデルとは、顧客が製品を利用するために一定の間隔で定期的な価格を支払わなければならないビジネスモデルである。このモデルは、17世紀に書籍や定期刊行物の出版社によって開拓され、現在では多くの企業やウェブサイトで使用されています。
この解説に重要な一文がありますね。
「顧客が製品を利用するために一定の間隔で定期的な価格を支払わなければならない」
ここです。
ポイントは2つ。
1.製品を利用する
2.定期的な価格を支払う
1点目の『利用』については、accessという単語をちょっと意訳しましたが、主旨としては『自分の所有物でないものを使う』という意味でしょう。
サブスクリプションビジネスで提供する製品やサービスは、顧客が自分の都合に合わせて利用するというのが非常に大事な要素になります。
これがもし『利用(access)』ではなく『所有(own)』だと、サブスクリプションではなくて、売り切りのビジネスモデルになっちゃいます。
ここ、テストに出ますのでしっかり抑えておいてください。
2点目の「定期的な価格を支払う」については、多くの皆さんが持っているイメージではないでしょうか。
・毎年4,900円払って、Amazonのプライム会員サービスを受ける。
・毎月800円払って、Netflixの動画を見る。
などなど。
というわけで、毎月代金を払って届けてもらう紙の新聞もサブスクリプションビジネスなんです。
顧客の需要に合わせる柔軟性も必要
前述のwikiによると、紙の新聞や雑誌は17世紀頃から始まったサブスクリプションビジネスのはしりだそうです。
でも、最近のサブスクリプションの響きから想像するビジネスとちょっと違う気がする…。
その原因の一つは、顧客の需要に合わせる柔軟性がないからだと思います。
紙の新聞って毎日朝方(と夕方)に決まって1部届きますよね。
もっと他の記事を読みたいとか、過去の新聞を手に入れたいとか、少ない頻度で安いほうがいいとか思っても、その日発行された1部が必ず手元に届きます。
逆に最近のデジタルなニュースサイトは、記事レベルで無料/有料があり、更に月契約で有料記事いくつ分含むなど、顧客の需要に合わせて契約を選べます。
こういう顧客の需要に合わせたサブスクリプションを、勝手ながら本サイトではサブスクリプション2.0と書こう…と思いましたが、すでに誰か使ってそうだなと思ったら、やはりありましたw
記事ではサブスクリプション3.0まであり、私が上述している内容よりももう少し詳細に踏み込んでいますね。
2.0と3.0の違いは、顧客の利用状況を詳細にトラッキングできることのようです。
私なりのサブスクリプションの定義
というわけで、私なりに近年のサブスクリプションの定義をまとめると以下です。
1. 製品/サービスを所有するのではなく、利用する。
2. 定期的/継続的に支払いが発生する。
3. 顧客の需要に合わせたプラン/コストを提案できる。
皆さん納得できる定義でしょうか。
次回は3.を満たすために必要と思われることをまとめて見たいと思います。