
内覧会④趣味部屋(漫画ライブラリー兼在宅ワークスペース)
「頭のいい子が育つ家はリビング学習」という話がある。
勉強するぞ、と勉強机に向かって意気込む必要はなく、家のあらゆる場所が楽しい学びの場になる。
「リビングには大好きなお母さんや家族がいて、子どもがとてもリラックスできる場所ですね。わからないことがあれば、すぐに聞けて教えてもらえる安心感もありますし、『答えが合ってた!』『早く終わった!』と言えば、ほめてもらえるという励みもある。そうした、リラックスする中でがんばる気持ちこそが、学習に集中する力を育ててくれるのです」
「気の向く場所」で勉強する
渡邊教授は「子どもにとって、生活の『基地』は決して子ども部屋ではなく、家全体だ」といい、「頭のよい子が育つ家」に共通する要素として、「ノマド」を挙げています。
ノマドとは遊牧民のことです。「頭のよい子」たちは、遊牧民のように家の中で勉強する場所を変え、必ずしも子ども部屋に閉じこもって勉強してはいません。
家族の気配を感じられる空間であれば、安心して勉強できるようです。
塾にもいかずハーバードに進学した廣津留すみれさんの実家も、リビング学習が効果的であることを裏付けている。
すみれさんが2歳の頃に家を建て、自宅学習を本格化。木のぬくもりに包まれたリビングには2m20cmの大きなテーブルが置かれているが、これも「ひろつるメソッド」のポイント。食事だけではなく、勉強机として、バーティ―でも活躍していたそうで、「せっかく家を買ったのに、子どもは塾に行き、自分たちが働いて帰ってくるだけではもったいない。リビングは図書館であり美術館であり、カフェ・ホテル・レストラン・学校であるというコンセプトで造りました」と教えてくれた。作業をするのは大きな机の方がいいという理由も。すみれさんの部屋もあるが基本は寝るだけで、勉強やバイオリンの練習はリビングで行っていたそう。
そんなことも念頭に、夫婦も趣味を楽しめる場としてリビングに隣接した趣味部屋を作った。夫の趣味はジャズピアノ。妻の趣味は漫画、歴史と手芸。好きなものに囲われていると幸せな気分になる。平日は、在宅ワークスペースとして活用している。









続く