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001 りんごのお花見茶会 AOMORI - KYOTO

- はじめてのイベント -

HEBA project_001 AOMORI - KYOTO 

新たな縁と文化を育むプロジェクトとしてスタートしたHEBA projectの初企画として、5月24日にオンラインイベントを実施しました。

今回記事を書かせていただく私は、外崎佑実(とのさきゆみ)です。普段は京都のNPO法人「グローカル人材開発センター」で地域の人材育成やまちづくりに関するコーディネートをしています。

出身は青森県弘前市で、大学進学をきっかけに関西に出てきてはや15年になりますが、関西に居ても青森ローカルを感じていたい!そして周りの人に知ってほしい!という想いからこの数年間「弘前ねぷた祭り」のイベントを実施したり、青森愛を日々語って過ごしてきました。その中で出会った青森・関西の仲間との記念すべき初イベント「りんごのお花見茶会」の様子をお伝えしたいと思います。
※とても魅力いっぱいの時間だったので、伝えきれないことは別の記事でお伝えできたらと思います。

- はじまるはじまる -

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当日は京都も青森も晴れて良い天気でした。
関西メンバーの拠点は京都の「ラヴァチュール」に、
青森メンバーの拠点は板柳町の野宮さんのりんご畑に集合して、
お昼過ぎからオンライン中継の用意を開始。わくわく、どきどきしながら本番を迎えました。

----- タイムライン -----
・はじめまして
・いただきます
・りんご畑から
・実演タイム
・郷土の風景
・質問タイム


- 14:30 へば、始めましょうか! -

いよいよイベント開始です!今回はzoomのお部屋に北は青森拠点から南は大分まで、5名のお申込者さんと、ご一緒にさんかされた皆さんが集まりました。
今回のイベントでは事前に、ラヴァチュールのタルト・タタン(ワンホール)と、野宮さんの畑で撮れたりんごジュース(一升瓶で2本)が届けられました。皆(運営側も…)、早く食べたい・飲みたい気持ちを抑えつつ、今回の趣旨説明と、メンバー・ゲスト・参加者の皆さんの自己紹介からスタートです。

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メンバーのナカモリケンさんin滋賀県湖南市(左)、若林摩耶さんin京都市(中央)、とのさきin京都市/心は弘前(右)

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メンバーの吉田涼香さんinつがる市(左)、永井温子さんin弘前市(右)、中央ゲストの野宮正美さんin板柳町

お花見会の進行はゲスト含め6名。10名と2匹の皆さんにご参加いただきました。りんごや、青森にまつわる資料を見せてくださったり、ご自身と青森や、りんごとのつながりなど、色々なお話が広がりました。

- いただきます -
ラヴァチュールのキッチンからタルト・タタンをお鍋からお皿にひっくり返すところを実演。とても繊細につくられるタタンですが、この工程は意外にも、豪快・かつ早いのでした!(動画を見返しても、一瞬)。なお、こちらのオーブンはイベント直前にリフォームが完了したばかりで今回のイベントが初使用。お店が通常営業するようになったら、カフェとキッチンの間の窓から、オーブンの様子を見ることがでるそうです。

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綺麗にひっくり返ったところで、お待ちかねの「いただきます」。お皿を持つ皆の表情がほころびます。

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ぎゅーーーーーーっと煮詰められて濃縮されたりんごが甘くてたまりません!!摩耶さんいわく、同じりんごでも季節によって味わいがどんどん変化するのだそうです。(タタンの美味しさについてはまた別記事で…。)

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そしてゲストの野宮さんの解説付きで、りんごジュースもいただきます!

今回、十数種類ある中から選んだ2本は「葉とらずふじ」と「ぐんま名月」の二本。ご覧の通り容器は一升瓶なので、お酒が並んでいるように見えますが中身は全くもってりんご100パーセント・無添加のジュースなので、お子様にも安心して飲んでいただけます(笑)。運営チームでは6種類をお取り寄せしてみました。美味しいりんごジュースを飲みなれていると自負する私ですが「たんげ、めぇ(とっても、美味しい)」の一言。味はもちろん、香りもある美味しさで、スーパーではお目にかかれない品揃えもさすが農家さんご自身が作ったジュースです。品種ごとに味わいが全く違っていて、飲み比べてみるときっと自分の好きなりんごに出会えるはず!

そのりんごが採れた畑を育てた方と、遠くの人と一緒に見ながら飲むジュースは、格別の体験です。

- りんごばたけ -

それぞれのお宅でもお食事が始まったところで、今回の目玉であるりんごのお花の映像が流れはじめました。前の記事でも紹介したとおり、このイベントでは「スローテレビ」のようにぼーっと見ていられる「それぞれが伝えたい日常、景色、文化」の映像で地域を繋いでみよう、ということです。

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画面が映像に切り替った瞬間、画面の向こうから「かわいい…」というため息のようなつぶやきが…。

この映像を撮影してくれたのは永井さんです。普段管理されている「千雪」という品種のりんご畑と、野宮さんの畑から、冬も終わり暖かくなってきた畑で日々変わっていくりんごの姿を撮りためてくれました。小さな葉っぱに、ほころんだ花と膨らんだつぼみ。畑に立ち並ぶ木々の姿。地面いっぱいのクローバーと「摘花」されて地面に積もった花。下草の間を草刈り機が走る様子。受粉を手伝う「マメコバチ」。風の音や鳥やカエルの声、永井さん自身の摘花作業風景…。桜の花とはちょっと違った風情が色々な角度で映し出されていて、また、りんごの育成方法や専門的なお話も盛り込まれていて、りんごの可愛らしさと畑の表情が堪能できる時間でした。

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- 実演タイム -

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りんごの受粉はハチに手伝ってもらう他にも、後の映像で出てくる「スプレイヤー」などの機械も使います。今回は、持ち運びできる果樹人工交配機『ラブタッチ』の実演をしていただきました。名前が何ともラブリーです。実際の受粉作業の時期はすでに終わっているため、受粉後の花を見比べるポイントや(素人目には難しいかも?)、そのりんごがどう育ち、どう流通することになるのか、とてもリアルな目線で違いをお話しくださいました。

- 郷土の風景 -

そして映像は後半に突入。ここからは涼香さんが撮影した、りんご畑での地元の方との交流と、涼香さんが所属している伝承料理の「津軽あかつきの会」の山菜の下ごしらえをする映像です。

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赤くて丸いタンクのような自動車「スプレイヤー」を追いかけていった先で出会った畑作業の休憩中の地元の方とお話をする涼香さん。

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「てっきり観光客かと思ったよ。」「前にも何度か一緒に作業しましたね。」「あの時手を挟んだ子だね。」「前と変わったね。かわいかったのが綺麗になった。」など、津軽弁が聞き取れると、とってもほっこりする内容なのですが、聞き取れなくても聞こえてくる独特の訛りを楽しんでもらえているといいなと思います。

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そして、あかつきの会さんの映像。会員の皆さんが集まっておしゃべりをしながら、ひたすらフキを剥き続ける様子です。おばあちゃんたちのなんでもない日常の会話が心地よく、しばらく耳を傾けるスローな時間も取りました。

次のHEBAイベントではぜひ、あかつきの会さんと一緒に郷土料理にまつわる時間が持てると良いなと思っています。

- 質問タイム -

あっという間に時間は過ぎ、最後は質問タイム。ジュースやタタンにりんごはいくつ使われている?という質問から、地形とりんごの育成の関係、摘花された花は活用される?などちょっと専門的なお話まで質問が盛り上がりました。また、参加者の方からはりんごジュースの美味しい飲み方アレンジ(ウォッカで割ると美味しい!)という共有も。

実際は、他にもまだまだ面白い話が山ほどありました。イベント後さっそく連絡先の交換をして動き始める参加者の方も。ここからまた何かが始まっていく、そんな印象でイベントは終了しました。

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第2回はどんなイベントになるのか、お楽しみにお待ちください。


へば、またお会いしましょう!


おまけ:ゲスト 野宮さんこぼれ話

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津軽弁を聞きなれていない参加者の皆さんには、野宮さんが津軽弁で話されていた内容は、どれくらい伝わったでしょうか?実際、細かいところは伝わらなくても、りんごにかける情熱が伝わってきたはず…!魅力いっぱいの野宮さんのイベントでの「実は」なこぼれ話3つをご紹介します。
①実は、当日青森のりんご畑では、野宮さんが窯でピザを焼いておられました!美味しい地場野菜がゴロゴロ乗っていました…!いいなぁ~
②実は、お花見の時は写っていなかったのですが、畑に置かれたりんごの木箱の上に、エスプレッソマシーン&貴重なフランスワインが設置されていたようです!なんとも、ピザ窯と言い、空間演出が素晴らしいです…!
③実は…野宮さんは、摩耶さんのおばあさまがお店を切り盛りしておられた頃に「タタンを青森に送ってもらえないだろうか。」と電話でお願いしたことがあるそうです。その時は「送ることができないので、京都に食べに来てください。」とお返事をいただいたそうなのですが、長い時間を経てこの日、青森のりんごばたけでお孫さんの摩耶さんが作ったタルト・タタンを食べる日が来ました。不思議で素敵なご縁です。

※りんごジュースを卸しているレストランが休業中のため、ジュースの在庫がたくさんあるということ。ただしオンライン販売はされていないので、興味がある方はお繋ぎします。HEBA project までぜひご連絡ください。

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