フライトCS4th準優勝!青白マーシャルの解説
お久しぶりでございます。heavypopです。現在はPotsunenというハンドルネームでCSに参加しております。超CS終わったら戻しますけどね。
今回は現在のファンタジーBEST環境で使用しており、超CS横浜でも使用した青白マーシャルループの解説を行おうと思います。
最大戦績準優勝まで行けた構築ですので、今の環境でも行けるんじゃないかなと思います。ループ手順なども記載しますので是非最後まで読んでいってくださると嬉しいです。
組もうとしたきっかけ
そもそも大前提としてなぜこのデッキを組もうとしたのかというと、超CS横浜に出ると決めてから自分のデッキの選択肢として超CSなどの大型大会はループデッキを持って行った方がある程度勝てるのでは?と考えたため、自分に使える構築はないかと考えたことがきっかけでした。そのあたりからファンタジーBestの情報も徐々に出てきていたところで、スプラッシュクイーンが強化されるということを聞き、その瞬間に思いついたのが、マーシャルループでした。しかし、今の環境でマーシャルループを真面目に組んだとしてもマジックやアビスに勝てるかまるで分からなかったため、情報次第で組んで、無理そうならまあ、マジック使うかな〜程度の認識ではありました
実際の構築の変遷
そして、7/20になり、超CS前最後の新弾ファンタジーBestが発売されてからの結果がこれ。
うん…もう完全に焼き鳥環境になっていましたね…というわけで、ここからまず大前提として焼き鳥に勝てる構築にするという方向にシフトしました。
そして、実際に以下のリストで0.6倍の飛梅CSに持ち込んだ結果…
4-1で本戦進出し、Best8。正直ここのCSが終わっても半信半疑ではありました。
そこから微調整して以上の構築にした上で次の日にある湘南CSに持ち込んでみると…
3-2オポ上がりで本戦一没。超CS前のCSはこれが最後になりました。
実際に超CS本番とサブイベのフライトCS4thにて使った構築とその結果はこちら
超CS本番は0-4と1bye…あまりにも悔しすぎて対面メモするのやめたくらいです。その後知り合いに声をかけられて出たフライトCS4thは5-1。オポの関係もあり2位を取ることができました。
余談ではありますが、この超CSにて予選落ちが決定した際にチームメンバーに土下座し、それを写真に撮ってもらいました。身内は笑ってくれたのでよかったかなとは思います。
それではここからは採用し続けたカード、採用枚数が変動したカード、逆に新規に追加したカードに分けて説明していきます。
採用し続けたカード
マーシャル・クイーン 4枚
デッキの核です。抜くことはあり得ません。僕はこのバージョンを使っておりますが現在ではテキストが変わっており手札に加えるのがブレイクになりました。そこは気を付けましょう。
海姫龍 ライベルモット・ビターズ 4枚
様々なループ開始の起点となるカードです。こちらもテキストが変わってブレイクになっていることを念頭に入れておきましょう。
エメラルド・クーラー 4枚
ファンタジーBestにて登場した念願のスプラッシュ・クイーンの2コスキャントリップです。これで3ターン目のループの確立が上がったのがあまりにも革命的です。ただ、このカード自体は除去耐性がないため、対面次第では出すのを見送った方がいい状況もありますので、そこは念頭に入れておきましょう。
キール・ロワイヤル 4枚
3コストとはいえ、それ以上の仕事をしてくれる今回の新弾スプラッシュ・クイーンの中で最強格のカードだと思います。ジャストダイバーを持っているため対面から選ばれず、バトルによる除去もないため、VTやヤップップなどの選ばない除去を強要するのが非常に強力であると考えます。また、cipで盾1枚を確認して回収するかしないで1ドローかを選べるため、盾に受けトリガーいれることができるのも非常に強力な能力となっております。ハイパー化をした後のメクレイドから無理やりループにつなげることもできるのも面白いですね。
ブルー・ハワイ 2枚
歌劇団を使った際にマーシャル効果をストックした状態でこのカードで手札を整えてからマーシャル効果を使用するなどできる良カードです。ただ、これ単体では受けになり得ないため、2枚採用になりました。ワンチャン1枚でも良いかもしれません。
マーシャル・プリンス 3枚
クイーン無限ストックループや、そこに至るまでの革命チェンジを伴うドローループのパーツにもなります。また、見逃されやすいですが、スプラッシュ・クイーンが出た時にクリーチャー1体をタップするというのがしっかりと受けとして使えるのもまた良いカードの要素だと思います。
時の法皇ミラダンテⅫ 1枚(殿堂カード)
革命チェンジを伴ったドローループのキーカードです。とはいえ、そこだけしか使いどころがあまりないので、初手の手札に来たら色マナとして埋めた方がいいと思います。
冥土人形 ウォカンナ・ピエール 1枚
フィニッシャーです。このデッキ自体呪文が止まってもループが完結できるようにはしているつもりですので、それまではクリーチャートリガーのフィニッシャーであるアシッドを採用しておりましたが、無色カードであることがあまりにもノイズになりかねなかったため、色になりうる良いカードがでないかと考えていた矢先にこのカードの情報が解禁されて即採用となりました。相手依存にはなりますが2面受けになるところもまた良いところですね。
ミスティック・クリエーション 1枚
ループする前にしゃーなしに埋めていたマナのループパーツを回収するためのパーツです。基本パーツを埋めていなければこのカード自体を埋めてもいいです。
【今すぐ】うわっ…相手の攻撃止めすぎ…?【クリック】1枚
デッキリストに書く時にすごくめんどい名前のカードですね。受け兼ハンデスされたパーツを山札に戻すための墓地リセカードです。
採用枚数が変動したカード
カシス・オレンジ 4枚→1枚
ファンタジーBestが発売される前まではこのカードこそ最強の2コス初動として使われていましたが、実際先攻の時にこれを使うと手札が2枚の状態でマーシャルを使わなければならなかったため、リソースに乏しい状態でした。現在はエメラルド・クーラーやキール・ロワイヤルがいるため、採用枚数は減らしてクーラーの5枚目枠兼下面のドロソとして採用しております。
クール・ビューティー 3枚→2枚
クイーン無限ストックループの要となるパーツカードです。しかし、トリガーとしては受けになり得ないため、パーツとして必要最低限の枚数まで減らしました。
B.F.F.モーメント 3枚→4枚
現環境において重く見るべきデイガファイヤーバードを受けるために数を増やしました。実際フライトCSの場ではそれが功を奏したのか最後の盾でそれを踏ませてから返しのターンでループして勝てたところもあり、増やして良かったと思っています。
深海の伝道師 アトランティス 3枚→2枚
後述するマーシャル歌劇団や他のカードとの調整するにあたって枚数が少なくなりました。個人的には焼き鳥とかドリメが詰めの段階で踏んでくるアトランティスがあまりにも弱かったりするので、必要最低限の枚数のみになりました。
星光の旋律 ベルファーレ 2枚→0枚
革命チェンジを伴うドローループにおけるミラダンテの2枚目3枚目のための枠だったのですが、何もロックや妨害をせずに見切り発車でループができなかった時に2点を入れるのが今の受け環境的にはあまりにもリスクが高すぎると判断し、超CS構築には不採用になりました
逆に新規に追加したカード
絶対華麗!マーシャル歌劇団 4枚採用
出てきた当初は正直見向きもしませんでした…DTLでのマーシャルの活躍ももちろん確認はしていたのですが、自分の考えていた当初の構築には大きくかけ離れていたために、食わず嫌いな感じで触れずにいませんでした。ただ、身内に使ってみろって言われてしぶしぶ使ってみるとまあこれがループへの手段が広がっていってすぐさま4枚採用になりました。構築する上で柔軟な発想っていうのは必要ですね…改めて思い知らされました…。
極智呪文「ゼンブレイン」2枚採用
B.F.F.モーメントの5,6枚目やループ中、4マナ下でのドロソに使われるとなるため、採用しました。
主なループ手段
基本的に僕が使っているループルートは以下の通りとなっております
革命チェンジを伴うドローループ
《初期盤面》
場:ビターズ(トリガー付きスプラッシュクイーンを進化元とする)
手札:ドロー効果付きの革命チェンジカード+アトランティス
《ループ手順》
手順1 : ビターズ攻撃宣言時にビターズ攻撃時効果と革命チェンジを宣言
手順2 : 革命チェンジを解決してcipのドローを解決
手順3 : ビターズ攻撃時効果を解決してビターズ、進化元、アトランティスを盾に埋めてそのままブレイク。全て場に召喚する
手順4 : アトランティスのcipを解決してビターズを残し全てをバウンス
手順5 : 初期盤面となり手順1に戻る
革命チェンジなしドローループ
《初期盤面》
場 : ビターズA(クールビューティーを進化元)
手札 : ビターズB、ブルーハワイ、アトランティス
《ループ手順》
手順1 : ビターズA攻撃時効果宣言。手札のビターズB、ブルーハワイ、アトランティスを盾に埋めてブレイク。各々のトリガー解決を行う
手順2 : アトランティスのcip解決して、ビターズBを選択して残りをバウンス
手順3 : ブルーハワイのcip解決してドロー
手順4 : ビターズB攻撃時効果宣言。ビターズA、ビューティーを盾に埋めてブレイク。各々のトリガー解決を行う
手順5 : ビューティーのcip解決してビターズBをバウンス
手順6 : 初期盤面となり手順1となる
シールド操作ループ
《初期盤面》
場 : ビターズA(クールビューティーAを進化元)
手札 : ビターズB、クールビューティーB、盾と入れ替えたい手札または暴発させたいトリガー
《ループ手順》
手順1 : ビターズA攻撃時効果宣言。手札の3枚をシールドに埋めてブレイク。ビューティーBの上にビターズBを乗せて残りのカードは入れ替える(この際にトリガーがあればそれも解決する)
手順2 : ビューティーBの効果でビターズAをバウンスする
手順3 : 初期盤面となり手順1に戻る
マーシャルクイーン無限ストックループ
《初期盤面》
場 : マーシャルプリンス
手札 : マーシャルクイーン×2、クールビューティー
条件 : マーシャルクイーンのcipが1回以上ストックしている状態
《ループ手順》(クイーンのストックが1つだった場合のことを想定する)
手順1 : クイーンのストックを1つ消費してクイーン×2、ビューティーを埋めてブレイク。トリガーとなっているため、ビューティー、クイーン×2の順番で乗せる
クイーンストック×2
手順2 : ビューティーのcipを解決してクイーンをバウンス
手順3 : 手順1に戻り、初期盤面となる。この時点でクイーンのストックを1つ消費する事でストックを2つ増やせるため、任意の数までストックを増やすことができる
※また、この際にストックを消費して任意のトリガーを使い回すことができるため、アトランティス+使いたいクリーチャートリガーを暴発させることでクリーチャートリガーのcipを好きなだけ使い回すことができるというのを繰り返せます。そこまできたらウォカンナ・ピエールを使ってLOさせましょう。
対面の有利不利
ここからは自分の体感ではありますが現環境における対面の有利不利を話していこうかなと思います。では、現環境における対面デッキとは何かを言うと、田園保管計画様が掲載しているオリジナルCSにおけるベスト4以上の入賞デッキのパーセンテージを見て、そこからトップ5の
デイガファイアーバード
青黒COMPLEX
天門
ラッカゴスペル
ドリームメイト
の5つのデッキに対しての有利不利を上げていきたいと思います。また、ここにおける有利不利とはお互いに理想的なムーブを行えた場合、どうなのかと言うのを体感的に話そうかなと思います。
あくまで体感なので、他の大手のプレイヤーの方の考えなどとは大きくかけ離れているかもしれないということを念頭に入れておいてください。お願いいたします。
デイガファイアーバード
先攻:有利
後攻:五分
所感:ハンプティルピアがどこまで行っても重いです。そのため、ピーピングハンデスを行われても良いように進化元を立てた後はマーシャルを2枚出来ることなら抱えておく必要があるかと思います。逆に言えばそれ以外でのプレイヤー攻撃は基本的にB.F.F.モーメントで受け切れるかと思います。そこで追加ターンを取られなければ勝ちの目はあると思って良いと思いますね。
青黒COMPLEX
先攻:五分
後攻:不利
所感:正直この対面が1番きついです。特にきついのはデスパペット型のCOMPLEXで、ロッカマグナムやヴァミリアバレルなど出されるだけでだいぶ不利になってしまうのが現状です。逆に言えばオニカマスなどのメタ型は基本気にすることなくターンプレイヤーとしての権限を使って効果の連鎖で掻い潜っていきましょう。
天門
先攻:有利
後攻:有利
所感:単純に始動ターンがこちらの方が早いため、有利対面ではあるかなとは思います。もし仮に始動ターンが遅れてしまった場合、天門側が出すとしたらおそらくゲンムかペルファクトになると思われますが、これ出されたらもう投了して良いくらいの盤面です。諦めましょう。
ラッカゴスペル
先攻:微有利
後攻:五分
所感:ゴスペル側が除去を撃ってくることが多いため、おそらくキール・ロワイヤルがキーカードとなってくるんじゃないかな…とは思います。3t目にキールを立てて安全に次のターンにマーシャルからループを始めましょう。
ドリームメイト
先攻:有利
後攻:微有利
所感:最速ムーブをされるとおそらくメイ様チェンジイザナイメイ様になるターンがあると思いますが、そこで返すもよし、立ち回り次第ではEXウィンされることなく逆にこっちがループ出来るんじゃないかなとは思うのですが、いかんせん向こうも動きが早いため、行動一つ一つをしっかりと考えないとあっという間に負けてしまうかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか?超CS本番では引きに見放されて勝てなかったのもあり、正直チームメンバーに迷惑をかけてしまったのがあまりにも悔しすぎたのでそこだけは反省ですね…今後もマーシャルで勝てたら嬉しいなぁと思いつつ別のデッキも握れたら…という感じで2024前期のランキングを走ろうかなって思います。神奈川県ランキング100位以内をキープしたいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。