出張報告書(韓国:骨つきカルビは??)
韓国の半導体後工程のOSATの会社に工場監査で行った時のお話です。
アメリカの半導体メーカーから購入する当社のカスタムデバイスはアセンブリ(パッケージング)が韓国のOSATの会社に製造委託されることになりました。(テストはタイの工場で行われる)その決定から数ヶ月後、基礎評価と信頼性評価を経て韓国の製造委託先のOSATの工場監査を行うことになり韓国に出張しました。
今回はその時のお話
工場監査は二日間。初日は会社紹介や品質システムなどの定番のプレゼンを聞いてお昼。午後からは対象品種の信頼性評価結果と初期ロット(数ロット)の歩留まりの話と発生した不良項目と解析結果の報告という名のレビューミーティング。これが終わると次はラインツアー前半戦。
初日はラインツアーの前半戦としてBG(背面研磨)〜モールドまでと、SMTの工程のクリーンルーム内に入って見学ツアー。
クリーンルームに入るときの防塵着を着るのは久しぶり。いつも、ブーツみたいなシューズを履くのに苦労する。
クリーンルームではBGからDB、WBの装置は、あのメーカーの装置だね、ふんふん♪ と、うなづきながら見ていった。同じクリーンルーム内にあるSMTのラインでは、リフロー炉の温度プロファイルの測定用のダミーと測定のデモンストレーションを見せてもらった。
いくつか質問をSMTのリフロー担当のエンジニアにしたら、一つだけはその場では答えはもらえなかったので後で回答してもらうことになった。
その他、色々とクリーンルーム内でディスカッションしてラインツアーは終了。
ミーティングルームに戻り、この日の消化内容の整理と質問の未回答分についてコメントをもらい内容は悪くなかったのでこの日は終了。
一旦ホテルに戻ってから、工場のミドルクラスと営業の人とお食事に!
私の中では、韓国=骨付きカルビ🎵 のイメージです。
ハサミでカルビをジョキジョキと切り分けるあのシーンが脳内で無限ループ🎵
期待たっぷりで連れてもらったお店に入ると、焼肉の雰囲気は一つもない。
あれれ??
チェーンの居酒屋風だぞ?
色々とキムチのお皿が出てきたけど、焼き肉屋で出てくるお皿はひとつもない。
メインに、焼き鯖?らしきものが出てきた。
居酒屋のマダムが手袋をはめて、焼き鯖の骨を豪快に取り外して、どうぞ!って顔ですすめた。
お食事はつつがなく終了。
結局、焼き肉は最後まで出てこなかった。
営業の人に聞いたら、今日は居酒屋ですよって言われた。
焼き肉に行きたかったんですか?
動向した人に事前に聞いたら何でもいいよって聞きましたよ。
希望していたなら事前に言ってくださいよぉ、、、と、😓
翌日:監査二日目
この日はモールド工程以降から最後まで。
特筆するようなことはなく平和に終了。
クローズドミーティングも終わり、タクシーが来るまでロビーで雑談していたら担当していたエンジニアが寄ってきて、『うちで働かない!?』と言ってきた。
理由を聞いたら、初日のラインツアーで質問した内容から手強いお客と思ったそうで半ば冗談で言ってみたとのこと。
これ以降は韓国に出張することは無かった。
今でも本場の韓国で骨付きカルビをハサミでジョキジョキと切り分けて食べたいのである。韓国での唯一の心残り。
あぁ、骨付きカルビを本場の韓国で食べたい!