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雨男・雨女は神になれるが差別を受ける


まず、聞いてほしい


実は、私は今日まで不当な
差別を受けてきました。

 「え?この時代に差別?そんな嘘でしょ?」

はい、疑いたくなる理由は分かります。
市民は平等とされ男女も平等になり、
今も差別という言葉は社会問題になるほど
大変"ホット"な話題です。
昔ながらの男女格差や障害者差別、最近ではLGBTQなど…

解決すべき問題は山積みというのにも関わらず
そこに私が今日、新たな差別を告白いたします。
政治家達は新たな差別撤廃に向け法案成立を急ぎ
YouTubeではこの問題に関するTwitterの反応で
まとめ動画が投稿されるでしょう……




雨男・雨女という差別



鼻で笑いましたか? 

確かに、差別というものは当事者でない限り
その辛さは理解しがたいものです…

雨男・雨女差別を実際に受け、また数多くの
この差別に苦しむ仲間を見てきた私が
日に日にエスカレートしていく
この「雨男・雨女」差別の恐ろしさを
レベル別のエピソードを通して
「気象無関係男・気象無関係女」
である貴方達に伝えます


エピソード1「冤罪」★☆☆ level1

A「え~??また今日の体育の時間雨かよ!」
B「毎年◯◯君と同じクラスだけど、○○君がいると体育の時いつも雨!」

一般的な雨男・雨女が幼少期に聞く会話

母子ともに健康、目立った病気も怪我もなく
平均的な家庭で育ち、「差別」という
言葉すら知らない純粋無垢な子ども

そんな幼き少年少女も、この日を境に
世の中の不条理を、差別を、人間の業を
残酷にも味わう事になるのです….

まず、考えてみて下さい

10代にすら満たない少年少女達が
「雨」という自然現象を操る??

皆さん、これが近代自然科学の敗北です

この様な愚かな人々の心理が
「因習村」を作り上げ、陰謀論を拡散し
カルト宗教を作るのでしょう、間違いない


そもそもこのB氏が諸悪の根源です
コイツは
自分が雨男・雨女かもしれない」
という可能性を考慮上で
たまたま同じクラスであっただけの
赤の他人を「雨男・雨女」認定し
その責任を全て転嫁したのです

その自分を信じて疑わず、平然と
他者を天候不順による鬱憤を晴らす為の
生贄に出来る図々しさはどこで身につけたんだ?


まさに、現代の魔女裁判

はらわたが煮えくり返り、堪忍袋の緒が切れ、
体中の血という血が頭に上る感覚を
この時、貴方は味わうでしょう


エピソード2「伝承」★★☆ level2

C「え~??折角の遠足なのに今日、雨かよ!」
B「◯◯君、雨男だからね~(笑)」

お見事、これで貴方も
立派な「雨男・雨女」です。

一回レッテルとして付いたこの
呪いの特性は人から人へと伝わり
冤罪にも関わらず拡散されていきます。

今後、重要なイベントで雨が降る度
貴方が責任をとる事になるのです
冠婚葬祭は勿論、週末のお出かけや
ちょっとした外食でも雨が降れば
「◯◯君は雨男だからなぁ…」

そう噂されるようになります


そもそも何ですかこのBというクズは
何故恥ずかしげもなく、他者を
自然災害の裏幕と豪語する
馬鹿げた陰謀論を展開するんです??

はらわたが突沸し、堪忍袋は破裂し、
体中の体液が頭に大集結する感覚を
この時、貴方は味わうでしょう。


エピソード3「責任」★★★ level3

ニュースキャスター「今年の新米は記録的なゲリラ豪雨により壊滅、米価は前年と比べ20%上昇しています。」
B「まあ、◯◯君、雨男だからなあ~(笑)」

無論、この段階に来たら貴方は
「雨男・雨女Level99、完全形態」です
おめでとうございます、神になれました。


このレベルになると差別はむしろ
「畏怖」へと姿を変えるでしょう
日本の農業の運命は貴方の手の上にあるのです。


少しでも降水量が多いと責任転嫁され
少しでも降水量が少ないと
「お前、雨男・雨女の仕事サボるなよ〜?」
と、責任転嫁されるのです。

自然災害の責任を転嫁される
その姿、まさに神 


Bのようなクズ共により作られた
因習村も、私達を神として祀り
ことあるごとに神の祟りじゃと
私達を恐れ慄くのです。


現人神となった私達の
はらわたは燃え尽き
体中から血は噴出し
その血から新たな生命体が生まれるでしょう。


いかがでしたか?


これを機に、同じく卑劣な
「雨男・雨女」差別に苦しむ同胞に
少しでも有用な情報が知られてほしいと思います


今や「雨男・雨女」差別は誰がされても
おかしくない社会問題

接待ゴルフに行くたびに雨が降っただけで

たまたま飲み会の日に雨がよく降るだけで

ある日、些細な言動一つだけで差別が始まる
そう、この世に存在する人は全員
「雨男・雨女予備軍」なのですから




p.s.この事を友人達に熱く語った結果、露出狂を見るような目で蔑まれました。
やはり、「雨男・雨女」差別には
根深い問題がありますね、間違いない

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