富士ヒル2022 選抜 作戦と対策

それでは前回の続き。
まずは作戦を立てる前に自分のフィジカルを把握しよう。
2021 FTP 310w 63kg pwr 4.92
2022 FTP 332w 64.5kg pwr5.15

これが自分のフィジカルの成長具合だ。
年別ならトップクラスのFTPとpwrだろう。
しかし選抜では下の中、良くて下の上ということを認識しなければならない。

この弱々フィジカルで真ん中以上の順位を取るのはかなりのハードルの高さだ。
また、過去のリザルトから真ん中以上の順位を取るためには第3集団内にいることが必須ということも分かった。
よってまずは大まかな作戦を立てて、その後細分化して立てていった。

ということで、詳細な作戦説明に移る

●基本作戦



ここで「第3集団に死んでもくらいつく!」とか言っちゃうと恐らく失敗するだろう。


最終的には第3集団に入れば真ん中の順位は堅い。ただ、どうやってその集団に入るかが一番の肝だ。選択肢としては3つあるのでそれぞれの可能性について説明しよう。

・先頭集団から落ちて第3集団に入る

○①現実的な選択肢。先頭からなら人数を把握できるし、プラチナワンチャン狙いの第2集団に入ることを避けられる。問題は最初が絶対高強度になること。ここさえ耐える、そして落ちるタイミングを間違えなければ行けそうな作戦だ。

・ペースで上り、自然と居ついた集団が第3集団であることを願う

△初の選抜で正直そのトレインがどのレベルで登るか把握するのは難しい。もし、第3だと思って第4だったら・・・。自分で追いかけることは難しいだろう。

・後ろから追いかけて第3集団に入る

×論外、そんなことができる剛脚さんじゃないわ!

ということで基本作戦は「先頭から落ちつつ第3集団に合流」で決まった。

続いてスタートからゴールまでの流れをシミュレーションした。

1.整列~料金所

当たり前だが、スタートする前から勝負は始まっている。ということで待ちは先頭一択だ。
選抜が100人ともなると、スタート地点をくぐり抜けるのに2,3秒差はつく。
それを抜いて進むのは先頭よりかなりの足を消費してしまう。


そのため、整列から先頭!

「あの見たこと無い雑魚誰だよ・・・。」
と思われて白い目を向けられても先頭!!


そしてスタート直後まで、先頭を譲らない。
これを行うことで料金所までの負荷を少しでも減らすのが目的。

更に例年料金所まではかなり速いペースで進むらしい。
よってスタート→料金所までは限界突破を許可。むしろ此処で弱気になったら一生追いつけず試合終了だ。

2.料金所~二合目
ここが一番重要なポイントだ。というよりここで作戦は完了しなければならない。
選抜は凡そ100人、また第3集団が10~15と仮定すると、前にいていいのは35~40人だ。
無論、先頭から更に先行して逃げがいることを考えて、
「先頭集団が目に見える範囲で30人程度になったら集団から落ちる」
という方針に決定した。

また、ここでさらに付帯条件をつけた。
↑にあるようにこの作戦は人数を把握しないとできない。
よって人数を数えられなくなった時=冷静さを欠いているor現状把握できていない時となる。
もし、人数を数えられなくなった場合はゴールド狙いor自己ベストを走る方針へ下方修正を早めに決める。という条件付きだ。

また、最初はここに心拍数の条件も付帯しようとしたがそれは除外した。
何故なら
・レースで高揚している状態
・高地
・早起きの為、寝不足

これだけいつもと違う条件があると心拍数が通常時から上ブレするか下ブレするか不明だ。よってこの条件は除外した。

3.二合目以降
実はここ以降はあまり作戦らしい作戦は無い。上手くいっていれば第3集団に入ることができ、後はついていくだけのはずたからだ。

自分の実力でトレインから抜け出すのは厳しい為、あくまで最小限の負荷を意識して走るのみだ。

そのため心がけるのは
・トレイン内の人をのクセを早急に見抜く。
平坦or急勾配どちらでかけるタイプか?また、ギアチェンジは勾配の変化前後どちらで行うタイプか。
※勝負所を予め意識、そして人よりワンテンポ早めに変速して足の負荷を減らすのが目的

・人より身長が高い為、頭の位置を意識。
エアロブラケットポジションを主体とする。

というところだけ心がけることにした。

4.ラスト

ここまできたら作戦もクソも無い。ただ踏むだけだ。
自分はラスト1分は上げられるよう練習しているので、トンネルを過ぎて少し我慢。
人よりワンテンポ遅れてからスプリントに入ると丁度1分だ。

と言う感じの作戦を立てた。
後は全体的に言えることだが、自分の実力だとかなり綱渡りになることが想定された。

そのため根性だけは絶やさぬようにと自分に自己暗示してレース前に臨んだ。

まぁ、なんだかんだ作戦立てたけど、最後は根性よ、根性(爆)


次回、やっとレースレポに移ります・・・。


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