富士ヒル2024 タイヤ幅と車体のトレンドについて
今回は2024年富士ヒルでのタイヤ幅と車体選択(エアロ?軽量?)についてアンケートを実施しましたので結果の発表と考察をしたいと思います。
まずはこの場を借りてアンケートに回答して頂いた方にお礼を。
1.タイヤ幅について
まずはタイヤ幅について。近年ロードレースシーンでは28cが標準となりましたが、ヒルクライムにおいてはどうか?とアンケートを取りました。
まずは全体から
ヒルクライムではまだ25c付近が多いようです。とは言っても28c付近も大分増えてきました。なんと23c以下より多い結果です。
俺が若い頃はコルサスピード TUの23c 8barで登ったもんだがなぁ(オッサン感)
続いて、リング別に見てみましょう。
まずはブロンズから
全体的な傾向とあまり変わらず。少し27c以上が多いかな?
続いてシルバーです。
こちらは25cが多めですね。27c以上は減りました。
続いてゴールド以上(プラチナ含む)です。
こちらは23c以下が増えましたね。
最近のディスクブレーキ車では23cは履かないのでリムブレーキ車の方が多いのかもしれません。
また、全体と少し割合がずれていますが、別でアンケートを取った、もしくはブルーリングの方が混じった影響もありそうです。
2.車体選択について
続いて車体選択について。以前は登りといえば軽量!でしたが、2021年に池田選手が優勝してから潮目が変わってきました。その後金子選手の活躍もあり、エアロも考慮する人が多くなってきていると感じます。
ここでは全体集計を取っていませんのでリング別に見てみましょう
まずはブロンズから
ブロンズの方は軽量重視が約半分、エアロを意識している方は約20%となりました。
続いてシルバー
シルバーも軽量重視が約半分と変わらず。エアロが減ってバランス重視が増えています。
最後にゴールド以上
ゴールドになると途端に軽量重視が減り、バランス派が最多に。エアロ重視もかなり増えています。
3.結果&考察
簡単に結果をまとめます。
タイヤ幅に関して
・タイヤ幅は25c付近がどの層でもボリュームゾーン
・23c未満はゴールタイムが短くなる(ゴールドに近づく程)増えてくる。
ゴールド以上だと割合的にはブロンズの3倍。
・28c以上は逆にゴールドに近づく程減る
この結果から考察です。あくまで個人の主観ですが、ゴールド以上のリングを獲得した方は大抵他のリングより長年練習した方が多いです。
(凄い人は1,2年で取るけど私みたいな凡人だと5年かかった。)
その結果、昔からのリムブレーキユーザーが多く、まだまだ現役で乗られている方が多いのかと。
実際、私も昔大金出して超軽量車を作りあげましたが、コレを上回るエアロディスクを作るのは中々難しいんですよね、また大金はたくのかという辛さが・・・。
逆に練習始めたての頃目標となりやすいブロンズ、シルバーの方の平均練習年は恐らくゴールド以上よりも短く、比較的新しい車体(ディスクブレーキ等)に乗られている方が多いかと。
そうなると最初から28cの車体も多く23cなんて頭の片隅にもないでしょう。ホイールも内幅が21cだと23c使えませんしね。
個人的考察!ゴールド以上の人は練習重ねたベテランオッサンが昔の機材のままだから23cが多いかも!
ハイ、続いて車体選択について
・ブロンズ、シルバーについては軽量派が主流、次いでバランス派
・ゴールド以上になると軽量が減って途端にエアロが増す。
・バランス派はどの層でも4割程度。
これらから考えます。
恐らくブロンズ、シルバーあたりは平均速度も低く、且つトレインの数も多いです。そのことから軽量に振る方が多いのではないかと。
ゴールド以上となると恐らく前年のトレンド追いかける人が多い、平均速度が速いのでエアロも増えるのかな?と。
私も去年トチ狂ってエアロ+50mmハイトのホイールで選抜出ました。結果として斜度がキツい1合目で千切れるという身も蓋もないことをやらかしましたが。
(今年は軽量に振ったら1合目過ぎてから千切れたけどね☆、結局は脚さっ☆)
2つのことから考える今後のトレンドです。
今後もタイヤは太くなるでしょう。
冒頭で話した通り、TOP3がみんな28cというのは大きいと思います。
車体選択はこれからバランス~エアロが増えるかなと。そもそもメーカーで軽量タイプを出すメーカーが減っています。
ここ最近の新型だとGIANT,ORBEA,FACTOR,Bianchi,canyonくらいかな?TREKもバランス1本に絞りそうだし・・・
また、合わせた結果だと23c軽量派は既に少数派となっています。2~3年後には絶滅危惧種扱いされても不思議ではないかも。
さて、皆さん。あなたの車体は主流派でしたか?少数派でしたか?
私はこの結果を見て来年の機材選択どうしようかなーとウキウキで考えています。また来年アンケートを取って考察が合っているか答え合わせしたいものです。
ここまで読んで頂きありがとうございました!