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雑記その2、下書き保存をしなかった男の慟哭
昨日、23時56分ギリギリにその日の分の雑記『雑記その2、自分にとって、底が知れぬほど面白い作品』を完成させた俺は疲れからか、不幸にも黒塗りの高級ヘッド画像を探している最中に間違えてページ左上の『←』(戻るボタン)に追突してしまう。下らないながらも、深夜テンション故にある意味ノリノリで1時間以上かけて自分なりに書いた文章2000字超は無慈悲にもネットの海にモズクとなりて消えた。クソが。
メンタルよわよわマンである俺はキーボードに手を置きながらも膝から崩れ落ち、失意に沈む。
バックアップはない。
当然書き直す気力も時間もない。
しかし、このままではNoteによる連日投稿のねぎらいの言葉(結構な楽しみ)まで失われてしまう。なにか、なにか繋ぎが必要だった。残り4分でまともな記事など書けるはずもないが、なにか一言だけでもなにか……ッ!
焦る中でも時間は進んでいく。
残り3分。
適当な内容で適当な適当なタイトルをつけてふと気づく、この中身が虚無である記事を誰かが開いてしまったら、どうしようと。
この虚無を俺の記事の一端に加えたくない。これを見た人が『ふーん、作者こういうの書く感じの人なのかー、内容うっすw』と思うならまだいい。『どういう意図でこれを書いたのだろうか……?』となんか深読みさせてしまったら申し訳なさすぎる。
浅すぎて底を疑わせてしまうかもしれない。
みたまんまの浅さなのに!
残り2分。
俺は『これは繋ぎなので見ないでください』と言うタイトルで記事を投稿した。
「くっ……!」
屈辱であった。
なにが悲しくて『自分で書いて公に開示することを目的とする系の文章』のタイトルで行為そのものを否定しなくてはならないのか。
憤怒。
唇が怒りで震えていた。
誰かのせいにしたかった。
Noteが自動的にテキストを定期保存しないのが悪いとか、インターネットの戻るボタンを押すとテキストが飛ぶ仕様が悪いとか、夜になると脳が疲れるのが悪いとか、人体の不完全さが悪いとか、この不完全な世界が悪いとか、新世界の神になりたいとか様々な思いが脳内を過った。
しかし、わかっているんだ。誰のせいかなんて。
俺だ。
定期的に下書きを保存していなかった俺に非があるのだ畜生。
非常に悔しい思いをした俺はこの経験を糧により重要な場面で同じようなミスを繰り返す愚を犯さなくなる、そう心に決めた。
この記事を読む人がいたらどうかこの俺のような失敗を犯さないで欲しい。初心者の凡ミスと侮ってもいい、それでもいいから定期的に、
どうか、定期的に『下書き保存』をして頂きたい。
今日それだけは伝えたかった。聞いてくれてどうもありがとう。
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