What am I ?

突然ですが。

彼女は天音まりかさんというソロアーティストです。
去年までアイドルをしていて、実は3年くらい応援しています。
彼女との出会いを語るのは、今回は省略します。

彼女は、『他人からの似合う、似合わないより、自分がアガるメイクやファッションを楽しむ』という考え方の子です。
「もしも彼氏が出来て、俺はこういうメイクが好みって言われても、私は好きなメイクをする」と力強く言いきる、かっこいい女の子です。

かつての私もそうでした。
金髪にして、真っ赤なワンピースを着て、服は着られればまあいい。
メイクは目尻に紅だとか、黄色強めだとか。アイラインは漆黒で強くて。涙袋にラメ。ルースパウダーもキラキラ。

だけど、私は好きな人が出来ました。決して付き合えない相手にリアコ、恋愛感情を抱いた結果、『あなた色に染めて下さい』という女になりました。
こだわっていた金髪をブルーブラックにして。
ロングヘアーが見たいと言われたから髪を伸ばして。
『無難』『流行』をモットーに考えるその人に言われるまま、洋服から色がなくなって、くすんだ寒色のモノトーンになっていって。
メイクも、バーガンディのアイライン、ブラウン系のアイシャドウ、アクセントでリップだけ華やかに。
落ち着いた女性にはなった。似合っていたし、新しい自分だとも思う。
少なくともその人の隣を歩く女として、恥ずかしくないようにはなったし、いろんな人に褒められた。

だけど、失恋をした。
詳しくはこれも省略するけど、もう会わない。

そしたら、じゃあ、私ってなんだっけ。
あの人の想い出が辛い、だけど、私はあの人に染まり過ぎて、もう自分がなくなっちゃった。

そこで話は先頭に戻る。
まりかちゃんは普段から色々な可愛いお洋服を着ているのだけれど、少しレトロな赤いチェックのサロペットスカート。
可愛い、と思った。着たい服がある、と感じた。
突然目が醒めて、良い意味で苦しくなった。生きていける、私。

私はこの先もリアコした人をゆっくりと痛みながら身体から記憶から抜いていくんだろう。このいろんな感情も省略する。苦しいもん。
あと、ちょっと引くくらいの傷を自ら作ってしまっている。直接会った時には見えない位置ですが。

私、あなたしかない木偶人形だったから、頑張るね。
これでも好きなのが可哀想。あなたにずっと依存症。

そして、ありがとうまりかちゃん。
貴女みたいなかっこいい女になりたい。

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