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七色に輝く。

「虹だ!」と言える人に私はなりたい。

人は、生きていれば色んな人物に出逢う。要らぬお世話を焼く人、言わなくてもいい余計なことを言ってくる人。

人は誰かと関わらずに生きていけない。だが、人と関わることで心が死ぬこともある。
こんなに一生懸命に伝えているのに。誰にも気づかれないように笑っているのに。傷があることなんて忘れてしまいたいのに。

人間関係は不定形で、同じ人と関係を続けても一つどころに止まることを知らず形を変えていく。変わっていく。変わってしまう。人間関係はとかく儚く脆いものだ。

どんなに前向きな人でも、どんなにプラスを持っている人でもマイナスをかければマイナスになってしまう。

だが、世の中には「そうじゃない、人と関わるってそれだけじゃない!」と思わせてくれる人がいる。

脆いからこそ大切にし、変わってしまうからこそ注ぎ続け、正々堂々と向き合って、自らが泥だらけになるのも厭わずに手を差し伸べてくれる人がいる。

忘れてはいけない。

自分のことのように喜べる人がいることを。
自分のことより怒れる人がいることを。
あなたの為に哀しんでくれる人がいることを。
あなたとだから楽しいと言ってくれる人がいることを。

見失ってはいけない。

もう見えないところで泣かなくて済むように。
もう傷を隠さなくていいように。
あなたがあなたのために笑えるように。

忘れてはいけない。見失ってはいけない。下を向くなとは言わない、自分の不甲斐なさを見て見ぬふりをしろと言いたいんじゃない。

人は、足らないからこそ、欠けている部分があるからこそ誰かを傷つけずに受け入れられるのだから。尖っているところばかりでは、人は助け合うことはできない。

後悔、懺悔、禍根…断言してもいい、賭けてもいい。その全てが報われると思わせてくれる人は必ずいる。

道を違えた人にも。
空の上に行ってしまった人にも。
どこにいても、どんなときでも、届くように大きな声で。

「虹が見えるよ!」と言える人に私はなりたいのだ。

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