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PLAYBACK2007秋_道都大が初優勝

道都が初優勝。二節5日目、道都が学園にサヨナラ勝ち。1敗差で追走していた北翔が続く札大に敗れた為、初の札六制覇が決まる。紋別組・札幌組の合併、不祥事を乗り越えての栄冠。優勝決定に学園・札大が直接絡んでいたのも興味深い。札六の風景が緩やかに変化を始める兆しが見えた秋。

■前季(07春)順位

1位:札 大(7勝2負1分)
2位:北翔大(7勝3負)
3位:道都大(6勝3負1分)
4位:学園大(4勝6負)
5位:北 大(3勝7負)
6位:学院大(2勝8負)

■優勝チーム戦績

道都大3-2北 大〇
道都大2-4北翔大●
道都大3-0学院大〇
道都大2-1札 大〇
道都大1-3学園大●
ーーーーーーーーーー
道都大9-3札 大〇(北翔と4勝2敗で並ぶ)
道都大5-3北翔大〇(学園と5勝2敗で並ぶ)
道都大7-0札 大〇(優勝に王手)
道都大3-2学園大〇(9回サヨナラ)
道都大5-0学院大〇

一節は2敗で通過後、二節全勝での優勝。初優勝ながら既に道都らしさが漂う星の刻み方。一方、北翔は一節を首位(4勝1敗)で折り返しながら、二節1勝4敗と失速してのV逸。こちらも近年見られる一節・二節の傾向が既に現れているようで興味深い。<何かが起きる、二節4日目の道都-学園戦>で道都がサヨナラ勝利、札大が結果的に道都優勝を後押しするように北翔に逆転勝ちしての優勝決定という経緯も重ねて興味深い。

■順位

1位:道都大(8勝2負)
2位:北 大(6勝4負)
3位:北翔大(5勝5負)
3位:学園大(5勝5負)
5位:札 大(4勝6負)
6位:学院大(2勝8負)

■道都大が初優勝

 チーム統合と監督の暴力事件を乗り越え、道都大が札幌六大学リーグで初優勝を果たした。
 北海学園大戦。1敗差で追走する北翔大ナインが見守る中、道都大は九回一死一、二塁、小屋畑が左前打を放ち、サヨナラ勝ちした。北翔大は次の試合で札大に逆転負け。最終戦を待たずに栄冠が転がり込んだ。
 念願のリーグ初制覇だが、道のりは平たんではなかった。
 2005年春、紋別と札幌の野球部が統合。しかし目的や文化が違う二つの部が「合併」しても、すぐうまくいくはずもなかった。05年に入学した田渕主将は「紋別組と札幌組で分かれ、お互いに会話もなかった」と振り返る。05年8月には当時の監督が複数の部員に暴力を振るったとして、1年間の指導停止処分に。
 05年10月、新監督に就任した山本監督は、ぎくしゃくしたチームを立て直すため、技術よりも精神面を鍛える方針を決めた。今年3月、駒大野球部時代の恩師で名将と呼ばれた太田誠さんを招き、3日間にわたり「心の大切さ」を懇々と説いてもらった。
 山本監督は「(優勝まで)少なくとも3年はかかると思っていたが・・・」。予想より早かった選手の成長に、感慨深げな笑みを浮かべた。

北海道新聞記事より引用

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