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23秋季二部リーグ戦_展望

札六をひとつの山に例えるならば、その中腹の難所にあたるのが二部。直近5年間常駐組は国際・学院・岩教。この3チームに中腹へ手を掛けてきた文教と医療、そして一部から降格となった北翔の6チームが現在の顔ぶれ。この入れ替わりの大きさこそが厳しき傾斜の証だろうか。STEEP SLOPE LEAGUE_8/15円山開幕。


■直近5年間の順位

■日程

■各チーム春の振り返りと秋の展望

・札幌国際大学(春1位:9勝1敗)

【春】18年春以来、5度目の優勝。全勝優勝は逃すも、9勝1敗での優勝は岩教が17年春を制したとき以来、6年ぶりの好成績。接戦辛勝もあったが、結果的には星の潰し合いに巻き込まれることなく10試合を走り抜けた。

【秋】まずは連覇が目標となる。これまで二回2連覇を果たしており三回目の2連覇に挑む。3連覇は過去ないが、連覇が途切れたことが一部昇格を果たしてのことでないのはご存知の通り。易々と逃がしてくれる他の5チームではないとは思うが、果たして。三回目の2連覇、そして「6回目の正直」で二部離脱に成功なるか。

・北海道文教大学(春2位:7勝3敗)

【春】国際大に唯一黒星をつけた文教。三部から昇格直後のシーズンで2位に食い込む。オープン戦の戦いぶりから予想された通りに躍動、春*主役級の働き。

【秋】二部を一部への通過点と位置付けている筈であり、優勝そして入替戦へ駒を進めるところまでを視野に入れての秋となる。かつて東海を率いて三部から一部へ昇格した経験を持つ高橋監督。東海監督時は二部を一季で通過して一部昇格を果たしている。春2位に終わり東海時同様とはならなかったが、長く二部に留まるつもりは毛頭ないであろうと思われる。自らが刻んだ足跡に大きく遅れることなく追い掛けていけるか、注目。

・札幌学院大学(春3位:6勝4敗)

【春】最終戦岩教に敗れ文教と並んでのゴールならず。文教には一節敗れたものの、二節では投打で圧倒して借りを返していただけに悔しい結果に。

【秋】上位・下位の中間を取り持つペースメーカー的な役割に見えてしまった春。文教の登場もあり優勝争いの激しさは増すばかりだが、一部を経験している古豪として存在感を示せるか。少し前は大勝・大敗の出入りが大きかった印象があるのだが、春のスコアを見る限り、そういった不安定さは影を潜めたようにも見える。おとなしくまとまってしまっている訳ではないと思うが、爆発力を秘めた安定感で優勝争いを主導する勢いを見せたい。

・北翔大学(春4位:3勝7敗)

【春】岩教と並んでの4位。最終的に並ぶんだわけだが、沈んでの4位が北翔と浮上してきての4位が岩教と明暗分かれての横並び。昨年秋の優勝チームであり、当然、秋春連覇、さらにはその先の一部復帰を目標としていた筈ですが、厳しい結果に。オープン戦を見たときの感触からある程度の苦戦は予想されてはいたとはいえ・・・。

【秋】昨年春降格決定後に渡部監督が語られた「トライベースボール」で優勝へそして一部復帰へ躍動する姿を期待。現4年生は悲願の一部復帰ならずとも、来春の新1年生を二部のチームとして迎えるのか、一部のチームとして迎えるのか、最後の大仕事となる。

・北海道教育大学岩見沢校(春4位:3勝7敗)

【春】浮上して4位に取り付いた岩教。7連敗後の3連勝でゴール。医療大との順位決定戦突入の可能性を孕んで臨んだ最終戦を勝利。しぶとく順位決定戦を回避。結果的には二節3勝2敗と二節巧者ぶりを発揮。圧倒的に負けたという試合は少なく、僅かの差が勝敗を左右した印象。が、その僅かな差を詰めていけるかが、今の位置よりさらに上を目指すときに求められるものか。

【秋】気づけば、北大は一部昇格に成功。一方、札教さらには樽商は三部へ押し出され、二部唯一の公立校となった岩教。公立二部最後の砦を死守しつつ混戦震源地の役割を引き続き期待。

・北海道医療大学(春6位:2勝8敗)

【春】一、二節の国際戦、そして、二節の学院戦を除くと勝負できる点差で粘ったものの、勝ち切れなかったという結果(二節5敗のうち3敗が1点差負け)。一節2勝3敗で4位通過したものの、最終的には前残りとならず、北翔と岩教に抜かれた格好での6位。

【秋】現時点では顔ぶれ的に上位チームとは少し開きがあることは否定できないかもしれない。しかし、その開きを愚直に丁寧に潰していくことで差を詰めることができるかもしれない、医療に期待する役回りはそんなイメージであろうか。そして医療の試合の運びにはオリジナルな何かがある。その何かを秋もぜひ見せて欲しい。

■春戦績

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