さらば愛しき女よ その2 レイモンド・チャンドラー 清水俊二訳
各章にタイトルらしきものをつけてみた、
全編通して再読できないときの目次となるように。
01:手紙も六年もらっていねぇ。何か訳があったにちがいねぇ
02:ところが、これで返事をしようとしたんでね
03:事件はそこからおこったんだ
04:あまりにうまく、ことが運んだようだった
05:写真の主ははるかに感じのいい女
06:これからさきは、君が手がかりを見つけるんだね
07:君を信頼できる人間として、ぼくに推薦したものがいるんだ
08:数時間提供してもらうだけで、報酬を百ドル払おう
09:私の頭をうしろから殴ったもの
10:安らかに眠っているあいだに、仕事をしくじって
11:立派な用心棒だったわね
12:あの男は君の名刺を持っていたぜ
13:牧師が教会の窓をあけて、飛び出したくなるような金髪
14:静かにその紙を伸ばしてみた
15:ところが、この病気だけは癒らないんだ
16:毎月、一日に書留が来るんだよ
17:強そうな大男、そのくせ優しいところがある
18:貧乏人の金を盗んだような気分
19:この街では、法律は金で買える
20:都会の汚れた匂いではなく、未開人の匂い
21:世の名には私にもわからないことがある
22:ピストルを手に持って微笑している悪魔
23:お前が好きになれるようなことをいってくれ
24:スリッパーでも穿いているときのように
25:こういう時間は時計では計れない
26:厚い胸から出た深い咳
27:死刑を執行するものが絞首刑の準備のために囚人に会いに来たとき
28:眠っている猫のように危害のない世界
29:しかし、われわれはその街に住んでるんだからな
30:ベッドの柱に蠅の好きなものが
31:この虫はぼくのお護りだよ
32:知人の友だちのためですからな
33:そこれがこの国の病気なんだ
34:この穏やかな街に、探偵がひそかに動くほどの犯罪はないのだろう
35:紫色の眼のほかは、平凡な百姓の容貌
36:度胸と頭脳でのし上がったんだ
37:海兵隊を一個中隊ほど欲しいんだ
38:さぞ、忙しいことだろうな
39:なかば凍りかけた水のように灰色に沈んでいた
40:彼女が彼に与えたものは何でしょう?
41:それは感情にとらわれた考えかただ