22年8月13日の北海学園大学(対航空自衛隊千歳戦)
秋の展望号をゴシゴシと書くつもりで予定をあけていた日。ところが、8月12日(金)スタルヒンで学園大が慶應を撃破したとの一報にふれ、ムズムズを抑え込むことができずに岩見沢へ向かう。気持ちよく晴れた土曜日の朝。かなりひさしぶりに岩見沢~オニオンスタジアム~へ来たが、とても気持ちの良い球場だと再認識した。ひょっとしたら?と期待していたのだが、期待通りに稲童丸がスタメン出場。ひさしぶりに彼がプレーする姿を見ることができたし、春以来の学園大の状態も見ることができて、とても有意義な眺めになった。帰路、岩見沢恒例の通り雨には見舞われたが、これもまた、岩見沢詣でのおきまり。
◇寸評
航空自衛隊千歳が4-1で学園大に勝利。空自は1回裏学園大OB稲童丸が初球を叩いて左前安打で出塁。盗塁と四球で三塁まで進みバッテリーエラーで生還、空自が1点を先制。学園大は2回に鈴木康介犠飛で同点とするが、その裏、空自は竹原適時打ですかさず逆転。空自は続く3回に2つの押し出しで2点を追加。学園大は二番手木村が好投するも攻撃陣が4回以降、1安打と抑え込まれて反撃ならず。
◇ハイライト(学園大・投手陣)
学園大先発の工藤泰己(1年・北海)は3回を投げて4失点。許した安打は3本だが、与えた四球は8個を数えた。球速、球威は充分で空自打者を押し込むボールも投げ込む一方で、制球には終始苦しんだ。スコアボードが知らせてくれた工藤の球数は91球。この数字が今日の工藤の状態を最も雄弁に語っている。二番手木村駿太(1年・札幌国際情報)は4回を投げて無失点。緩急織り交ぜ、5つの三振を奪う。空自の攻撃をはじめて三人で退けた6回、さらには、先頭打者の出塁許すも併殺で切り抜けた7回と流れを引き戻すに十分な好投を見せて試合の興味をつないだ。三番手坪田瑠衣登(1年・滝川西)も1回を無失点。OB稲童丸への死球はご愛敬。
◇ハイライト(学園大・野手陣)
放った安打は3本。本格稼働前と捉えておこう。金野颯汰2年・札幌第一)、堀井拓也(4年・札幌龍谷)志村瞭(3年・北海)が安打を記録。堀井の安打はこの試合唯一の得点となった鈴木康介(3年・クラーク記念国際)犠飛への御膳立てとなった。志村は緩いボールを巧みにすくって右中間への二塁打。直前の守備時、好返球で5点目の生還を阻止した流れに乗っての技ありの一打。
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6番指名打者の中島柊(1年・札幌日大)が今回初見。2犠打で役割果たした格好だが、次回は、自由に打てる場面で見てみたい。
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7回以降は空自三番手宮川の前に翻弄された。左アレルギー克服解消への良き実戦となることを期待。
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