2024年秋季リーグ戦_戦評
■8月15日:二部/第一節_国際11-2医療
往者を目指す国際が医療に開幕戦勝利。
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医療は1回清水2点適時打で先制、続く2回に海本、村上の連続適時打で2点を追加。4-1とリードを奪うと、5回には打者一巡の猛攻で一挙7点を奪って試合を決めた。先発菊池が5回1失点、以降を東村、佐藤幹太とつなぐ。
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医療は先制許した直後に1点を返すと、その後4回を除き毎回走者を得るが反撃に転じることができず。1、2回失点した先発の渡辺が3回、4回と立ち直る兆しを見せるも、5回二死からの与四球をきっかけに崩れた。
■8月21日:一部/第一節_道都1-2X北大
春最下位、入替戦へ廻った北大が春優勝の道都に9回サヨナラ勝ち。9回表に先制を許した北大はこの回先頭の2番高橋建杜が左中間突破の三塁打で出塁すると一死後、4番浅倉の中前適時打で同点に追い付く。さらに、5番慈道の二ゴロで二死二塁とした後、代打で登場した櫻田の中前安打がサヨナラの適時打となって北大が土壇場で逆転勝利。道都は再三の好機を得るも、併殺、盗塁死などでなかなか得点を奪えない。9回表代打佐藤隆之介の一打でようやく1点を挙げるが逃げ切りに失敗。道都と北大、開幕戦サヨナラ決着で北大勝利は18年春(道都2-3X北大)以来かと。
■8月21日:一部/第一節_学園0-2札大
春2位の札大と春4位札大のダービー開幕戦。札大は0-0で迎えた7回裏にこの回先頭の7番麻原の大会1号本塁打で1点を先制。続く8回には学園バッテリーエラーによる1点が札大に加わり札大リードは2点に。この点差を札大先発長谷が最後まで~3安打、11三振、無四球~守り切って完封勝利。23年春に続き開幕ダービーを札大が連勝。なお23年春も札大の得点は7回、しかも同じ捕手の布施による逆転適時打。ダービー時の札大捕手のバットは要注意だったのかも。学園先発髙谷は常時140キロを越える~最速は150キロを計測~スピード豊かなボールで好投するも終盤に許した長打2本が失点につながった。
■8月22日:一部/第一節_東海5-6X大谷(延長10回)
■8月22日:一部/第一節_札大1-2北大
■8月23日:一部/第一節_学園4-3東海
純白・学園が縦縞・東海に辛くも逆転勝利、秋1勝目。学園堀川、東海山の両先発で始まった一戦。先手を取ったのは学園、3回常谷適時打で1点を先制。しかし、東海がその裏、すかさず逆転~二死満塁で林が走者一掃となる左越適時三塁打~3-1とリードを奪う。その後、互いに無得点で進んだ9回、学園が攻勢に転じる。金野、杉林が安打で出塁、この好機に常谷が左翼線へ適時二塁打を放ちまず同点。さらに内野ゴロで三塁へ進んだ後、東海バッテリーエラーで常谷が生還、学園が土壇場で試合をひっくり返す。東海は勝利へアウト3つとするも痛恨の逆転負け。好投を続けた山であったが、最終回に捕まった。秋の青嵐到来を思わせる林、快心の一打で秋初勝利をつかんだように見えたが、純白の粘りに屈した。
■8月23日:一部/第一節_大谷3-2道都
大谷が道都に逆転勝利で開幕2連勝、北大と並んで首位に立った。大谷は2-2の同点で迎えた9回一死から4番中川が安打出塁、笠原が送って二死二塁とすると、6番佐々木が左越えの適時二塁打、昨日のサヨナラ適時打に続いて試合を決める一打を放つ。投げては4回までに2点を失った柄目だが、7回以降は道都打線を無安打に封じる好投で反撃をしのいだ。道都は先発の池田が4回までを投げた後、二番手西川が好救援で流れを引き寄せるかと思われたが、三番手市川がつかまった。4回4番福島が一時同点となる本塁打を放つも空砲に終わった格好で開幕から2連敗。
■8月24日:一部/第一節_札大2-1道都
接戦巧者である筈、そして春の王者・道都が泥沼から抜け出せない。道都は2回1点を先制も追加点が奪えず。すると、6回途中から登板の佐藤爽が7回近藤に本塁打を浴びて同点とされる。続く8回には失策からピンチを招き最後は押し出しの四球で勝ち越しを許し3連敗。控え選手を続々投入、状況好転を狙うも及ばず。
■8月25日:一部/第一節_大谷1-3学園
学園は4回、二死から井樫、久保田、金野の連続適時打で3点を先制。先発の住吉から木村、工藤と繋ぎ、大谷の追撃を最終回の1点で食い止めて2勝目。先制適時打、この日初スタメンの7番指名打者の井樫(北海)は春までは投手登録、野手デビュー戦でまずは仕事。学園は試合間隔も空くことから今季登板のなかった木村、工藤にも登板機会を作る予定通りの試合運びをしたものと想定。大谷は9回中川適時打で1点を挙げて追いすがるも最後は工藤にねじ伏せられて3連勝ならず。11安打されながら3失点で食い止めた及川を援護できなかった。
■8月25日:一部/第一節_北大1-3東海
先発は北大飯島、東海が小池。1点の先制を許した東海が6回裏に逆転。4番佐藤利樹、6番林の安打で好機を作ると、7番指名打者、初スタメンのルーキー佐藤輝空(秋田南)が2点適時打。さらに途中出場の稲葉も適時打で続き、3-1とする。4回裏以降、互いに走者を出し合うも決め手を欠く展開が続いたが、東海がようやく得点した格好。中盤から終盤勝負を見据えていたか、東海は小池から宮武、さらに原田、最後は山と中盤以降を手厚くする継投を見せて逃げ切り今季初勝利。北大は3回先制するも、その後、拙攻が続き、追加点を奪えず。飯島が攻勢に持ちこたえられず、今季初黒星。
■8月27日:二部/第一節_岩教-北翔→雨天順延(8月29日へ)
■8月27日:二部/第一節_医療-文教→雨天順延(8月29日へ)
■8月27日:二部/第一節_学院-国際→雨天順延(8月29日へ)
■8月28日:二部/第一節_北翔-医療
■8月28日:二部/第一節_学院-岩教
■8月28日:二部/第一節_国際-文教
■9月4日:二部/第二節
◇医療1-5国際
中盤に均衡を破った国際が逃げ切る
医療は押し出し四球による1点のみ
◇岩教1-2文教
文教7回代打狩野適時打で先制すると、岩教も8回代打淵上適時打で同点に。その後、延長TBの末、文教が勝ち越し
◇北翔1-0学院、
2回西適時打の1点を中村、土居が守って北翔5勝目
◇順位変更なし
■9月6日:一部/第一節_北大3-4X学園
■9月6日:一部/第一節_札大12-9大谷
■9月7日:一部/第一節_東海0-7道都
道都が東海にコールド勝ちで今季初勝利。道都は3回、福島、可児の適時打で3点を先制。5回には那波、田中が連続安打した後、福島の2打席連続の適時打、門間犠飛などで4点を追加。投げては先発の佐藤爽が4安打で7回を零封。完全復調にはもう一息といった感じだが、まずは役割を果たす。東海は4失策と守りが大きく乱れた。失策に絡んで、少なくとも3点はやすやすと道都に渡してしまった格好。打線も反発力を欠き、ほとんど自滅したような形で3敗目を喫した。
■9月7日:一部/第一節_大谷0-7北大
春季リーグ戦順位決定戦と同じ顔合わせ~大谷柄目、北大遠藤彰~となった一戦。順位決定戦は柄目が北大を2安打完封とほとんど完璧に封じ込んだが、この日は逆の結果に。まず1回、北大が浅倉の適時打などで2点を先制。続く3回には慈道が適時打、さらに5回には宮坂内野ゴロの間に1点と小刻みに加点して、この回途中で柄目をマウンドから引きずり降ろす。その後、6回にはいずれも失策が絡む3点が転がり込んで、コールド圏へ。先発の遠藤彰が5回、6回とピンチを切り抜けると7回も無失点で締めて、7回コールド勝ち。大谷は5回以降の失点はすべて失策による献上。攻守とも流れを失い続け、コールドでの敗戦。
■9月8日:一部/第一節_東海2-1札大
東海2-1札大、先制したのは札大。1回、伊藤、吉澤の安打で好機を作って小飼の犠飛で1点を先取。追い掛ける東海が4回に逆転。佐藤輝空の適時打で同点とした後、大森が逆転の適時打を放ち2-1と逆転。東海は小池から6回途中から橋本へつなぎ、札大の追撃をかわして2勝目。幸先よく先制した札大は逆転負け。先発の安藤は2回、3回とピンチを切り抜けたるも4回に失点。二死後の失点、かつ、テンポ良くカウントを整えた後の被安打とやや投げ急いだようにも見えたが。6回途中から登板の二番手宮田も無失点と踏ん張るも反撃ならず。札大は3勝2敗で折り返し。
■9月8日:一部/第一節_道都1-5学園
学園が道都に逆転勝ち、単独首位での折り返しを決めた。学園は1-1の同点で迎えた7回裏、一死一、二塁の好機に常谷が左越適時三塁打を放ち3-1と逆転、さらに二死後、水野の左前適時打で1点を加えて、4-1とする。続く8回には一死三塁で杉林がスクイズを決めて5点目。先発髙谷の後を受けて7回からマウンドへ上がった二番手木村がこのリードを危なげなく守って快勝。道都は幸先良く先発するも、7回以降無安打、先発藤澤、二番手西川と繋ぐも三番手出雲崎が捕まった。道都は単独最下位での折り返し。
■9月11日:一部/第二節_北大-道都→13日へ順延
■9月11日:一部/第二節_大谷-東海→13日へ順延
■9月12日:一部/第二節_札大6-0学園
札大が一節に続き学園に完封勝利。4勝目を挙げて学園に並んで首位。札大は2回、この日初スタメンの8番野辺地の適時打で1点を先制する。さらに4回、押し出しで1点を貰った後、2番桑田が満塁の走者一掃となる中越適時打三塁打を放ち3点を加える。その後、6回には3番吉澤の適時打で6点目。投げては一節に続いての学園戦先発となった長谷が4安打完封の好投。序盤やや制球に苦しみながらも、中盤以降を立て直し、持ちこたえた。学園は秋初先発の木村が3回まで、4回からは継投に入り、住吉をマウンドへ送るも、結果的には住吉投入が裏目に。打線も反発力を欠き札大に連敗。
■9月13日:一部/第二節_北大1-8道都
■9月13日:一部/第二節_大谷1-4東海
■9月19日:一部/第二節_東海2-1学園
東海が最少点差で学園をかわして4勝目。東海は3回二死からの三連打で1点を先制、適時打はこの日5番に入った稲葉。その後、4回に同点とされるも、6回7番磯崎の適時二塁打で1点を勝ち越す。勝ち越しのホームを踏んだのは先制適時打の稲葉。春のジョーカーがいずれの得点にも絡んだ格好。投げては先発の山が3安打1失点で完投。一節対戦時、9回一死から2点のリードを守れず敗戦となった借りを返した。ストライク先行で安定感が抜群。許したヒットは5回までの3本のみ。5回以降5四球(5回にひとつ、7回と9回にふたつ)と時折制球乱れる場面もあったが、そこから大きく崩れることがなかった。学園は先発高谷が7回8安打3失点、1回から最速151km/hを計測するスピードボールを披露したが、二度のピンチを守れずに失点。攻撃は3度の併殺で好機を逸した。山を捉える機会があったとすれば、立ち上がりであったと想定するが、いずれも守り切られて得点を奪えず。東海、学園4勝3敗で並んで2位。
■9月19日:一部/第二節_道都10-0大谷
道都が大谷を終始圧倒、10-0、7回コールドで一蹴して3勝目を挙げた。道都は初回4回福島の適時打、5番鈴木健人内野ゴロの間の得点でまず2点を先制。続く3回、9番堀越の3点適時三塁打などで一挙6点を奪い8-0と大量リード。6回にも7番門間、8番木川の連続適時打2点を追加、大谷投手陣に11安打を浴びせて10点を奪う猛攻を見せた。先発の佐藤爽が5回無失点、以降を西川、最後は伊藤龍生が締めて、完封継投。春の王者、ようやく息を吹き返してきたか。明日9/20優勝の望みをつなぎとめることができるか、命運を賭けて首位札大と対戦。大谷は先発鳴澤が序盤に捕まり3回途中で降板、二番手に及川、三番手に前田を投入するも防戦に失敗。攻撃も散発の5安打、併殺で好機を逸する場面もあり、見せ場を作れず。道都は3勝4敗で4位浮上、大谷は2勝5敗で単独6位。
■9月19日:一部/第二節_北大0-7X札大
7回に集中攻撃を見せた札大、一挙6点を奪い、6回に先制した1点を加えての7得点。7回裏、0-7、おつりなしのコールド決着で北大を降した。先取点は6回、この日4番の石井の適時打でまず1点を先制する。札大劇場開演は続く7回。一死後、ルーキー麻原が左越の本塁打。それまでに2打席、まったく打てる気配がなかったが、何かの修正を加えたのか、あるいは、配球を読み切ったのか。あらためて、札大捕手、7回の打席は最も危険であったことを思い出す。この麻原の号砲に応えて、丸山、伊藤が~四球出塁の久保田を挟んで~連続安打。一死満塁と好機を拡大。続く桑田の安打で三塁から丸山が生還、さらに北大中継の乱れに乗じて、久保田さらには伊藤も一気に生還。走者一掃となり、5-0。流れ止まらず、吉澤が中前適時打で6-0、最後はこの日5番スタメンに復帰の主将佐野がライトへの適時打を放ち7点目、試合を決めた。投げては先発長谷が3安打7回を完封。1回、2回、4回と先頭打者の出塁を許すも、1回、2回は牽制刺殺でピンチの芽を摘み、慌てることがなかった。タイミングに変化を加えた投球、140 km/h 台、130 km/h 台、110 km/h 台と三段階の球速差のギアを巧みに操り、安定感が冴えわたるピッチングを見せた。北大は序盤押し気味で試合を進めるも、牽制死、併殺が響く。先発遠藤彰が5回まで好投するが6回に捕まった。札大5勝目で単独首位に。北大は3勝4敗、道都と並んでの4位。
■9月20日:一部/第二節_道都8-3札大
負けると優勝の可能性が消滅する道都が札大を降して優勝戦線に踏みとどまった。道都は2回、9番堀越の安打で好機を作り、2番那波、3番田中の連続適時打で3点を先制。5回には前日から5番指名打者に入った鈴木健人の適時打で2点、6回再び鈴木健人の適時打で1点、以降も7回、9回に追加点。先制、中押し、ダメ押しと小刻みに得点を重ねて二節に入り3連勝。先発の佐藤爽が8安打3失点完投。札大は6回に得点、3-6と一時3点差に詰め寄るも、7回以降の失点で突き放された。5回無死満塁の好機で得点ができなかったのも響いた。6勝目を挙げ、じわりと独走に入りたかった札大だが、3敗目。第3試合で大谷に勝利した学園に並ばれ、お一人さまの旅は未遂となり、ひとまず旅は道連れで、残り2戦へ向かうことに。
■9月20日:一部/第二節_東海0-1北大
第1試合で札大が敗れた為、勝てば首位浮上が見えてきた東海であったが、ドームで2連敗中の北大に敗れて4勝4敗に。一方、接戦を制した北大も4勝4敗に。北大は先発の飯島が4安打完封の好投、浅いカウントからフライアウトをどんどん稼ぎ、気付けば104球で縦縞打線を料理。互いに突破口の見えない攻撃が繰り返される中、北大は8回裏に岐部のこの日チーム3本目のヒットから好機を作り敵失に乗じて1点をもぎ取る。きれいな得点ではないが、らしくもあった先制点、そして、決勝点。一死二塁とした後に高橋建杜が四球を選んだのが地味に効いた。東海は適時失策が決勝点となる痛恨の1敗に。先発小池が7回無失点と粘るも、二番手橋本投入で試合を動かす格好となってしまったのか。橋本がマウンドに上がった8回に失点、攻撃陣も最後まで飯島を捉えることができなかった。
■9月20日:一部/第二節_学園2-0大谷
ドーム初戦の東海戦に敗れて首位を明け渡した学園。縦縞2連戦の二戦目で大谷を降して一日で札大と並んでの首位に復帰。先発木村が無四球4安打、94球での完封で大谷を寄せ付けず。対大谷戦、35イニング無失点を継続中。木村を盛大に援護・・・といきたい打線だが、奪った得点は2点。2回久保田遊ゴロ間の1点と、8回安打出塁の常谷が捕逸で生還しての1点(この得点場面も久保田の打席)の2点。打線組み換えの試行錯誤が続くが、この日も4安打と大谷に付き合うかのような控えめな結果。一方の大谷、木村の前に打つ手なし。7番佐々木が2安打と気を吐くも、後続を断たれた。三塁すら踏むことができずに、6敗目。次戦に敗れると入替戦行き確定のところまで追い込まれた。
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木村の快投、既視感の原因はこれ、2023年秋とまったくの同日。違うのは、去年は学園、勝てば優勝という一戦だったということ。と、投球内容。去年は127球を投げて奪った三振が13、今年は無四球、9三振、94球、三塁踏ませず。対大谷戦35イニング無失点継続中。
■9月22日:二部/第二節_最終戦
◇医療3-1北翔、医療最後に意地を見せる、渡辺哉仁、完投で有終の美。北翔は守りが乱れたか、一節首位通過も失速◇岩教8-9X学院、秋恒例行事僚友の死闘、1-7から終盤追い付いた学院が延長で競り勝つ◇文教4-3国際、9回2点差をひっくり返し文教逆転勝利、春に続き優勝決定戦へ持ち込み成功。
■9月23日:二部/優勝決定戦_文教8-5国際
優勝決める36ダービー。盛者・文教が春の王者・国際を往者にはさせずに初優勝、約束の3年目へまず一里塚を越えた。文教、公約達成となるかは10月8日からの野幌越境対決にて。さて、その相手はどこに?こちらは明日からの札幌ドームでの一部リーグ戦第4コーナーで判明。
■9月24日:一部/第二節_大谷1-3札大
大谷先発は及川、札大は先発は長谷。左腕対決。先制したのは大谷。4回振り逃げ出塁の大見を三塁まで進めた後、笠原がスクイズを決めて1点先取。札大は、1回、3回、4回、5回と無死で走者を出すも得点に至らず。しかし中盤以降が札大タイム、6回に麻原適時打で同点に、代打小飼適時打で2-1と逆転。続く7回には桑田、吉澤が連続安打。エンドランでの足技も絡めて二人で無死二、三塁の好機を手早く組み立てて、麻原犠飛で1点を追加。先発長谷が5回以降を無失点でまとめて、札大が6勝目を挙げた。大谷は4回、9/3東海戦の2回で1点を挙げた後、足掛け4試合、27イニングぶりに得点するも、5回以降を長谷に抑え込まれて7敗目。最終戦を前に最下位、そして、入替戦行きが確定。
■9月24日:一部/第二節_学園5-3北大(延長12回)
学園先発は堀川、北大先発は遠藤彰。学園勝利で北大の優勝可能性が消滅。学園が競合相手をひとつ退場させられるか、北大が栗山道連れに持ち込めるか、注目の一戦。先制したのは学園。3回、関虎太朗と金野連続安打で1点を先取。その裏、北大は二死二、三塁で重盗で1点を返す。その後、学園は5回から7回まで毎回走者を二塁まで進めるも均衡を崩せず。北大も学園堀川、6回から登板の坪田を打てず、互いに無得点で試合が進む。結局9回を終えて1-1、試合は延長タイブレークへ。学園10回の攻撃は犠打失敗などもあり無得点。その裏、北大は無死満塁の好機を作るも二ゴロ、遊ゴロ、投ゴロで試合を決められず。11回へ。まず学園が下向適時三塁打で2点を奪い3-1とリード。まずは2点を追う北大の攻撃。この回先頭の倉田のときに、バッテリーエラーがあり北大労せず走者が進塁。一死後、磯邊セカンドゴロの間にひとり帰って2-3と追い上げる。打順先頭に戻って大澤は四球。二死ではあるが、サヨナラの走者として出塁。二死一、三塁。学園はここで木村を投入。最後のアウト奪取をエースに託す。ここで北大は再び足攻、重盗を決めて、3-3の同点に追い付く。この試合で北大が奪った得点はいずれも無安打によるもの。そういった意味でも「これしかない、とっておきのプレー」で再び試合を振り出しに戻す。互いに引き分けは不要の一戦。最終回、学園は関虎太朗の適時打~この日3安打目~で2点を挙げて二度目の逆転。その裏、北大の攻撃を三人で退けて、学園が苦しみながら6勝目。先着していた札大に並ぶ。北大も粘り抜いたが最後に力尽きて優勝が消滅。試合時間3時間21分の死闘。
■9月24日:一部/第二節_道都4-3東海
札大、学園が勝利した為、敗者は優勝がなくなる一戦。道都先発は藤澤、東海先発は橋本。3回道都が東海バッテリーエラーで1点先制。その裏、東海は道都守備の乱れなどに乗じて得た好機で1点を返して同点に。続く4回道都は堀越適時打で逆転、さらに5回門間適時打で1点加えて、3-1とリード。流れは道都と思えたが、東海が6回に追撃。途中出場高橋颯太の2点適時打で同点に追い付く。ところが直後の7回、東海は再びバッテリーエラーで勝ち越しを許してしまい、結果この失点が決勝点に。道都はプルペンデー、藤澤から西川、伊藤とつなぎ最後は佐藤爽。一方の東海は橋本、小池の継投で防戦するも、守りが乱れて優勝戦線から脱落。サバイバルマッチを制した道都が最終日へ優勝の可能性をつないだ。
■9月25日:一部/第二節_北大5-1大谷
北大5-1大谷、前日の死闘の末、優勝の可能性が消えた北大は早くも来春へシフトチェンジ、3年生以下を並べて2025年型の北大を先行披露するような布陣。先発は1年生の福家。一方の大谷は入替戦前、最後の真剣勝負。なんであれ勝って終わりたい一戦。先発は鳴澤。序盤から北大が押し気味に試合を進めるも互いに無得点で5回を終了。そんな中、大谷が6回に1点を先制する。二死から3番大見が三塁打で出塁し、この日4番の佐藤颯馬が適時打。追い掛ける北大は8回、2本のヒットと四球で無死満塁の好機を作る。前日の学園戦で無得点に終わり続けた無死満塁。ここで一死後、スクイズを成功させて同点とする。試合はそのまま延長戦に突入。北大は秋最終2試合が延長タイブレークとなる。表の北大、この回先頭の櫻井が死球出塁。再びの無死満塁。ここでまず藤本が適時打、一死後、永井が2点適時打、さらに山下内野ゴロの間に1点を加え、この回4得点。裏の守りを三人で終わらせた北大が5勝目を挙げた。5番櫻井が3安打2四死球で全打席出塁、先制、勝ち越しの起点となった。投手陣は福家、齋藤、松山、住吉とつなぎ、最後は小岩が締めた。敗れた大谷は3安打1得点と得点力不足の解消を見ることなく秋を終える。中川を2番に上げ、佐藤颯馬を4番に入れる考えうる最良の打線を組んだものと思われるが活性化せず。大谷は10/8からの入替戦へ(対文教、野幌)。
■9月25日:一部/第二節_札大7-4東海
札大先発宮田、東海先発山で始まった一戦。先制したのは札大。好調の1、2番伊藤、桑田が連続安打で出塁。一死後、4番小飼の遊ゴロで走者が二、三塁へ進んだ後、5番佐野の遊ゴロが適時失策を誘い、2点を先制。遊撃に絡む二度の打球処理に綻びが出て東海は嫌な立ち上がりとなる。その後も札大は再三の好機を作るも、追加点には至らず。流れが東海へ傾く懸念が頭をよぎり始めた5回、今度は東海のバッテリーエラーで札大に2点が転がり込む。ここから東海が反撃。5回裏に佐藤輝空の2点適時打で2-4と追い上げると、7回途中出場の磯崎が交代直後の安藤から左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち同点に追い付く。しかし、札大が直後にすかさず逆転。8回先頭の丸山が内野安打で出塁。これもショートへの一打。この日東海は徹底的に遊撃を攻め立てられた。ミスなく守っても防ぎようのない打球であったかもしれないが、一瞬の出足の遅れで安打にしてしまったと見えなくもない。近藤が四球でつなぐと9番久保田が走者一掃の適時2塁打を放ち逆転。この後、押し出しでさらに1点を加えて7-4とリードを奪う。8回からは長谷を投入。決定戦へもつれこんだ場合はどうするのか?と外野の先走る心配を他所に長谷がこのリードを守り切って札大が7勝目。東海は7失点中自責点は3。守りの弱さをさらけ出す格好で4勝6敗。守備の脆さ、春から引き続きの課題は秋を終えてもほぼそのまま、残り続けてしまっている。
■9月25日:一部/第二節_学園4-7道都
第2試合で札大が勝利したことにより、道都の優勝がなくなる。一方の学園、勝てば7勝で札大に並び直して決定戦へ持ち込み成功、負けると優勝を札大に譲ることになる一戦。先発は学園髙谷、道都は佐藤爽。先制したのは道都、3番田中適時三塁打で1点を先取。勝つしかない学園、1回2回を三者凡退とされた後、3回に逆転。2四球で得た好機に1番金野の2点適時打、さらに2番増田禅の適時打で3-1と逆転。両4年生が意地を見せる。難攻不落と思えた佐藤爽を降板に追い込み、流れは学園と思えたが、野球は難しい。整備前リードを保ち後半へ入りたい学園に道都が襲いかかる。起点は初回に続き菊地。ショート常谷左(三塁方向)深くへの内野安打で出塁。どことなく嫌な感じのする安打。5回、点差は2点。那波は強攻、右前安打でつなぎ無死一、二塁と好機を拡大させる。続く田中の打席でバッテリーエラーが出て走者がそれぞれ進塁。重圧が学園へのしかかっていたか。すると、まず、田中がライトへ犠牲フライを放ち2-3。その後、福島四球、代打大井はライトフライに倒れるも、千葉も四球を選んで二死満塁、道都のチャンスが続く。ここで7番門間が走者一掃となる左中間突破の適時三塁打を放ち5-3と逆転に成功。木川も三塁強襲の適時打で続き、さらに1点追加。この回5点を奪い、試合をひっくり返す。道都は4回から池田、6回から西川へ継投、4回から8回学園を無安打に抑え込む。道都は8回福島適時打で1点を追加。リードを4点に広げる。この7点目、学園はふたつの失策でピンチを招いたこともあり、流れは完全に道都へ傾いたように見えた。4点差を追う9回の学園。二死走者一塁と追い込まれた後、関虎太朗が右前安打でつなぎ、下向の泥臭い内野安打で1点を返す。さらに久保田も四球を選んで満塁。一打出れば逆転、粘りを見せる。しかし最後は杉林がレフトファウルフライに倒れて、試合終了。学園は優勝への望みをつなぐべく粘り抜いたが、最後は道都が守り切る。長い攻防となった9回が終わり、この結果、札大の優勝が決まった。
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