見出し画像

23秋季リーグ戦_一部・二部入替戦


■札幌大谷大学(一部/6位)

22年秋以来の入替戦。入替戦は18年秋の二戦目以降6連勝中。確認できた範囲では直近数回のトーナメントでの対戦もなく「ありそうでなかった顔合わせ」で行われるのがこの23年秋の入替戦。入替戦巧者ぶりを発揮して一部の椅子を守り切れるか。

■札幌国際大学(二部/1位)

23年春に続き二季連続の一部挑戦。直近春は北大に連敗してチャレンジ失敗。入替戦常連組の印象あるが、意外にそうでもなく、もうひとつ手前での出場は18年春まで遡る。このときの相手は学園大(1勝2敗)。直近春の初戦は守りが乱れて自滅しての敗戦。本来の力を発揮できなかった印象だが、この時の経験が今回に活きてくるか。ポストシーズンの戦い方を知る大谷に対して、集中力を切らすことなく、粘り抜けるかがポイント。

■北海道医療大学(二部/6位)

23年春に続き二季連続となる防衛戦。その直近春は連勝して防衛に成功。この秋は1勝で終わっているが、その1勝を含む、最終3試合はいずれも接戦。結果は別として内容的には悪くない試合だったと思われる。実践間隔がやや空いたが、リーグ戦終盤に掴みかけたと思われる好感触が持続していれば、落ち着いて試合に入って行けそう。

■北海道科学大学(三部/1位)

19年秋に続いての優勝(7勝1敗)。ひさしぶりの入替戦となる「古豪」。札六結成時(90年秋)は一部に所属。前回は岩教に連敗して昇格を阻まれている。秋の戦績は一節の札教戦を落としての1敗のみ。22年秋まで二部所属の樽商に一、二節とも接戦で勝利。7勝中4勝が2桁得点と三部の中では打力を発揮していた模様。「札六随一手堅い」野球の医療にどこまで通用するか。


◇10/2_科学4-10医療

医療大が先勝。2回科学大に先制を許した医療大は2-2の同点で迎えた4回関の左越3点適時三塁打で逆転。さらに6回、7回にも追加点を積み上げて10-4で押し切った。医療大は序盤の攻撃で複数得点できずに同点止まり。膠着状態に入るかと思われたが、雨足の強さに比例して攻勢を強めた。科学大は幸先よく先制したものの、ミスによる失点で同点に追い付かれると~個々のプレーでは光るものも見せてはいたが~中盤以降に突き放された。

◇10/2_国際6-1大谷

国際が快勝、一部昇格に王手を掛けた。大谷は5回木村適時打などで先制、6回に小田桐本塁打で1点追加。さらに9回代打佐伯柊の本塁打を口火にダメ押しの2点を加え試合を決めた。先発林田が1安打完投。大谷は伊藤嶺粘投も打線が沈黙、見せ場作れず。攻撃にプラス気配が窺えず非常に苦しい。

◇10/3_医療2-3科学

まずは大過なく初戦を獲った医療。先発は入替戦を春に経験済みの近藤に託すか。下位打線に当たりが欲しいが「つなぎの医療らしさ」を出せれば医療の形に。一方、越境狙う科学は2年生中心の若いチーム。まずは今日の勝利が必要だが、来春以降への糧ともなる内容にこだわった一戦も期待したい。

科学大が勝利。医療大に1点先制許した科学大が2回東海林犠飛で同点、続く3回には医療大バッテリーエラーで同点とする。その後6回、医療大は小山遥輝適時二塁打で2-2の同点に追い付く。決着は延長10回裏。一死満塁で医療大先発近藤が科学大國分に死球を与えて押し出し。科学大がサヨナラ勝利で対戦成績を1勝1敗として越境対決決着は10/4へ持ち越される。

◇10/3_大谷4-2国際

ゴールライン手前5メートル、いや1メートルまで追い込まれた感のある大谷。一部死守なるか。4年生は二部降格を置き土産にしたくない筈。理屈も屁理屈も建前も越えて勝つしかない。一方、追い詰めた国際。昨日快勝の勢いに乗り越境成功なるか。来春札六の景色を変えることになるかもしれない一戦。

ゴールライン前に追い込まれた大谷。ペナルティなく守り切って自陣を脱して地域をグラウンド中央へ戻す。国際に3回1点先制を許した大谷は4回飯田の2点本塁打で逆転。これに対して国際は5回小田桐本塁打で同点に。両主将本塁打の応酬を経て試合中盤以降はしのぎあい。8回互いに決定機を作るも無得点。迎えた10回大谷は小路適時打などで逆転に成功。大谷は裏を無失点で切り抜け逃げ切り。辛くも勝利して一部残留に望みをつなぐ。国際は昇格へのひとつの勝ちの重さを実感した一戦となったか。

■10/4_栗山最終決戦へ

越境対決は一部・二部、二部・三部共に第3ラウンドへ。堅守と入替戦巧者ぶりを見せつけた大谷。詰め切れず屈した国際。自らの形~ロースコア~に持ち込みながら勝ちを譲った医療。辛くも昇格に望みつないだ科学。形や内容はどうであれ勝利あるのみ。価値ある勝ちをもぎ取るのは?

◇10/4:科学2-8医療

医療大が勝利、科学大の越境を阻む。医療大は1-2で迎えた4回、新土居2点適時二塁打で逆転、続く5回には小山綸斗、小山遥輝の適時打などで4点を加えてリードを5点に広げる。さらに8回、入替戦好調の都松の適時打で1点を追加。投げては先発田中雄大が8安打されながらも5回以降追加点を許さず、序盤の2失点で踏ん張って完投。三部1位の科学大を跳ね返した。科学大は4回までリードを奪ったが、5回に二番手でマウンドへ送ったエース國分が医療大に捕まった。

◇10/4:国際1-2大谷

大谷が勝利、国際の越境を阻む。大谷は4回、中川適時打で1点を先制。続く5回、国際木村適時打で同点とされるも、7回笠原の適時三塁打で2-1と逆転に成功。投げては、先発鳴澤が5回途中まで、以降を伊藤嶺が国際打線を3安打1失点に封じて反撃を許さず。国際は先発菊池が6回途中まで、二番手で林田を投入するも逆転を許す格好に。大谷4安打、国際3安打。試合が動いた4回、5回以降は両軍通じて大谷笠原の1安打のみ。結果的にこの一打が国際二部昇格を阻んだ形に。2-1で大谷の勝利。終わってみれば大谷が「これしかない」という自らの形を最後の最後に見せつけた試合であったように思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?