第13回明治神宮野球大会北海道地区代表決定戦 10月15日(1日目)札幌学生野球 アウトサイドリポート2021 093
東農大オホーツクが延長戦の末、東海大札幌キャンパスに2対0で勝利。東農大は5回と9回を除き、東海大は3回と9回を除いて、走者を出し合う展開も互いに得点に至らず、試合は延長戦へ突入する。10回表の東農大は6回からマウンドへ上がっていた伊藤茉央が先頭打者としてそのまま打席へ向かうと左前安打で出塁する。その後、二死二塁となったところで、東海大は3番古間木を申告敬遠で歩かせて、4番金子との勝負を選択。ここで金子が左前適時打を放って均衡を破る。さらに5番守屋秀明の左前安打を挟んで、6番江川の二ゴロ内野安打で1点を追加。2対0とリードを奪う。この裏を伊藤茉央が抑えて東農大が初戦を獲った。
東農大 000 000 000 2 2
東海大 000 000 000 0 0
東農大:林、伊藤茉央
東海大:加賀谷、正岡、登坂、上村
■1回~3回
1回表東農大の攻撃。東海大先発は加賀谷、1番守屋俊介三ゴロ、2番山田三振、3番古間木二ゴロ。加賀谷上々の立ち上がり。1回裏東海大の攻撃。東農大先発は林。1番平野遊内野安打、2番服部三ゴロ、平野二塁へ。3番宮澤晃汰遊ゴロ(走者動けず)、4番浦田死球。5番藤本一ゴロ。2回表東農大、4番金子二ゴロ、5番守屋秀明遊飛、6番江川右安打、7番内田一ゴロ。2回東海大、6番国武遊失策、7番相馬遊ゴロ、8番中野左二塁打、一死二、三塁。9番加賀谷遊ゴロ、国武本塁突入で憤死。平野中飛。3回東農大、8番上原一ゴロ、9番林右安打、守屋俊介遊併殺。3回東海大、服部遊ゴロ、宮澤晃汰中飛、浦田三振。3回終了して互いに無得点。
東農大は2回江川がチーム初安打、
3回には投手林が安打で出塁も併殺打で好機逸する。
一方の東海大は1回、2回いずれも先頭打者が出塁、
1回は2塁、2回は一死二、三塁の好機を作るも
後続倒れて得点ならず。2回の好機には
投手の加賀谷が打席へ入る展開。
DH制の不採用が試合序盤から早速、
勝負の行方に影響を及ぼし始める。
■4回~6回
4回東農大、山田二ゴロ、古間木一飛、金子左二塁打、守屋俊明遊ゴロ。4回東海大、藤本遊ゴロ、国武投強襲安打、相馬右二塁打、中野一邪飛、加賀谷三振。5回東農大、江川右飛、内田二ゴロ、上原遊飛。5回東海大、平野左安打、服部犠打野選となり無死一、二塁。宮澤晃汰犠打、一死二、三塁。浦田三振、藤本遊ゴロ。6回東農大、代打文入三振、守屋俊介左二塁打、山田一ゴロ、二死三塁。古間木申告敬遠で二死一、三塁。金子三振。6回東海大の攻撃、東農大投手は二番手伊藤茉央。国武遊ゴロ、相馬中二塁打、中野三振、代打鈴木大地二ゴロ。
東農大、中盤3イニングは散発の2安打。
加賀谷に翻弄されて、ほぼバッティングを
させて貰えない状態が続く。
6回、この試合ではじめて、
走者を三塁へ進めるが、
古間木との勝負を回避され(申告敬遠)、
4番金子の奮起が期待されたが、
金子三振で好機を逸した。
東海大は4回、5回と連続して、
二、三塁の好機を作るも先制ならず。
4回は2回に続き加賀谷に打順が廻り無得点。
そして6回には二死二塁で好投を続ける
加賀谷へ代打を送る格好で先制点を狙うも
無得点に終わる。加賀谷降板が試合の流れに
どう影響するか注目が集まった。
■7回~9回
7回東農大、東海大マウンドはこの回から二番手で正岡、執拗な左腕投入策。守屋秀明、江川連続三振。正岡も冴えている。が、二死後、7番途中出場の吉井が中前安打、上原四球で二死一、二塁。ここで打順が9番の伊藤茉央へ。東農大側に初めて好機で投手の打順が巡ってくる。伊藤茉央3-2まで粘るも最後は三振。7回東海大、平野三ゴロ、服部バント安打、宮澤晃汰投直併殺。8回東農大、守屋俊介中安打、山田犠打失敗併殺、古間木投ゴロ。8回東海大、浦田遊ゴロ、藤本三振、国武中安打、相馬遊失策。国武の代走に亀浦、中野三振。9回東農大、金子左飛、守屋俊介三振、江川一失策、吉井右安打、上原三振。9回東海大、代打竹内三振、平野一飛、服部右飛。
7回裏東海大、8回表東農大、
ともに併殺が好機で潰れる。
一進一退。
9回終了して互いに無得点。
試合は延長戦へ。
■10回
東農大の攻撃、東海大マウンドは三番手の登坂。伊藤茉央左安打、守屋俊介遊ゴロ、二塁封殺で一死一塁。山田二ゴロ、二死二塁。古間木申告敬遠、二死一、二塁。金子左前適時打。1対0。守屋秀明左安打、二死満塁。江川内野安打で2対0。東海大は登坂から上村へスイッチ。吉井中飛。東農大が均衡を破り、2点を先制。東海大の攻撃、宮澤晃汰中直、浦田左安打、藤本一ゴロ、二死二塁。亀浦に代わって途中出場の東、中飛。試合終了。
先頭打者「投手」伊藤茉央の左安打を足掛かりに、
東農大が金子の適時打で先制。6回に続き対古間木2度目の
申告敬遠にスタンドからは「勝負せえ」の声も飛ぶ。
しかしここは古間木と2回も天秤に掛けられた
金子が意地の先制打。さらに守屋俊明が安打でつなぐと
江川の放った二塁手前への小飛球が内野安打となる
幸運も転がり込んで2点目を奪う。
その裏、東海大は一死後、浦田の安打出塁で
一打同点の場面は作るも後続断たれる。
中盤までは東海大が押し込む展開も、
東農大が終盤の好機に勝負強さを発揮、初戦を制した。
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