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9/2の札六【22秋季リーグ戦一部4日目】

一節締めの三連戦の二戦目。

リーグ戦をひとつの試合に見立てると10イニング(10試合)中、如何に勝ったイニングを作れるかということ。イニング間に交わされる「取った後(取られた)大事」の掛け声をここで代用するなら「勝った(負けた)次」の試合が大事ということになる。そして連勝する難しさこそがリーグ戦。今日の3試合いずれも昨日勝敗が分かれたチームによる一戦、注目です。

◇北海学園大学-東海大学

□戦前評

2勝目を狙う学園大と連敗は回避したい東海大。最大でも5点以内での勝負に持ち込み、僅差で勝ち切りたいのが学園。逆に連覇へ向けてエンジンを再点火すべく攻撃力を発揮して5点を越える得点を奪って突き放したい東海。

5/2:東海6-0学園
5/24:学園8-10東海

□寸評

学園大が3-2で東海大に勝利。学園大先発は工藤泰己、東海大先発は高木。学園大は打線試行錯誤の悩みが続く。東海大メンバーは9/1札大戦から変更なし。先制点は学園大。1番杉林が四球出塁、森晴斗送って一死二塁。平手の二塁ゴロで杉林は三塁へ。続く志村の三塁ゴロを鈴木大地が弾く間に杉林が生還。学園大無安打で1点を先制する。学園大は続く、2回表、さらには3回表、ともに満塁の好機作るも、いずれも追加点を奪えず。

しかし先発工藤泰己の好投が流れを東海に渡さず。6回まで投げて被安打3、得点を許さず。与四球5ながら、ひどく乱れた印象が不思議と少なかった。ストライク先行で優位な状況を作り続け、緩急を効かせた投球を展開。何度か招いたピンチの場面では、ギアを上げての力のある直球で三振を奪い、切り抜けた。

打線が工藤泰己の好投に封じ込まれた東海大だが、先発高木の後を受けた山下が6回を投げて被安打0で追加点を許さず。工藤泰己の好投に対抗するように、テンポ・リズム共に良く、アウトを積み重ねる。

9回表、学園大は再び東海大守りの乱れから~この場面も無安打で~2点を追加。裏の攻撃で2点を返されるが、3-2で逃げ切り。工藤泰己、堀川、常谷の1年生リレーで春の王者をくだした。

東海大は連敗で2敗目。

学園大、対東海大勝利は21年5月1日以来。

◇札幌大谷大学-札幌大学

□寸評

札大が大谷大に4-1で勝って2連勝。大谷大は引き分け挟んで3連敗。大谷大先発は鳴澤、札大先発は成田。スタメンは共に前の試合から変更なし。先制したのは札大。1回裏、2番佐野が右前安打、影山四球後、4番小飼が右前適時打。さらに5番宮野の中犠飛、7番小坂の二塁手グラブを弾いて右前へ転がる適時打で合計3点を先制。昨日東海撃破の余韻からか、面白いように安打が連なる。

初回の勢いと流れから、一方的な展開になるかと思われたが、2回以降は一転、勢いが収束。結局追加点は8回裏に小坂~この試合2本目の~適時打で1点を加えたのみ。

一方の大谷大。5回に4番佐藤適時打で1点返すが、札大2番手松崎、そして3番手阿曽の前に打つ手なし。二番手山森、三番手伊藤が踏ん張り、追加点許さずも、6回からマウンドへ上がった阿曽の前に、放った安打は1本のみ。三振9個を奪われて、反撃の糸口をつかめなかった。

大谷大敗れて、0勝3敗1分。連勝した札大は2勝1敗1分。

◇北海道大学-星槎道都大学

□寸評

道都大が3-2で辛くも北大を退けて全勝(1分)を守った。北大先発は吉丸、道都先発は佐藤爽。先制したのは北大。5回表二死後、振り逃げ出塁の今を置いて2番近江が中前適時打。北大は続く6回表にも7番和田の左中間への適時二塁打で1点加えて2-0とリードを奪う。道都先発佐藤爽はいい状態と見えたが、失点場面だけはスッと投げた球を、たやすく弾き返されていたように見えたのが不思議であった。追いかける道都が7回裏に逆転。6回まで北大吉丸を捕らえられずに2安打と封じられたいたが、北大2番手小岩をつかまえる。7番指名打者須崎への代打長谷川右前安打から好機を作り、2番池田が右翼線へ同点適時三塁打。

一打逆転の場面で3番松下はショートへの平凡なゴロ。ところが、一塁への送球逸れて池田が生還。逆転のホームを踏む。北大は守りの乱れで痛恨の失点。

道都大は7回から印南を投入。北大打線~終盤に粘りを発揮する~を無安打に封じて1点差で逃げ切る。引き分け挟んで道都大は3連勝。敗れた北大は3連敗。

□9/2までの戦績


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