23春季リーグ戦棚卸_札幌大学(更新中)
◇戦績一覧
見せ場は道都に土をつけた3戦目そして8戦終了時で優勝の可能性を残していた点。防御率・打率が共にリーグ5位ながら、順位としては3位に食い込み善戦以上であったとまずは評価。「ミスマッチを起こさなかったか」という視点からも致命的な乱れはなかった。一方、もう一段階突き抜けられたのではという期待も抱いてしまう。下振れもない代わりに上振れもない。話が少しだけ飛躍するけど、北海道のチームが全国大会へ出たときの試合ぶりにどこか通じる何かを感じてしまうのは僕だけだろうか。ソフトな爪痕を残せることはわかった。安定感とは裏腹な要素になるのかもしれないが、爆発的な何か。札大新劇場の開演を秋こそ見たい。
◇振り返り
開幕戦は雨により対戦順が~天敵北大から学園とのダービー開幕に~変更。これに勝利して白星発進。札大にとっては望ましい対戦順変更であったかもしれない。が、続く北大戦は敗退。22春二節以降北大に勝てない。三戦目大谷戦は延長11回の末1-0で勝利。この三戦目まで総得点は4。打線開花待ちのチームは確かに多かったが、札大は特にその傾向が顕著だった。そして、道都・東海との最難所を迎える。まずは道都戦。4回表に4安打を集中、この回だけでこれまでの3試合で挙げた総得点に並ぶ4点を奪うと、吉、成田、高松の継投で反撃を2点で食い止めて勝利(道都には20年秋二節以来の勝利)。
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続く東海戦、勝てば三連勝での折り返し。東海と並んで首位通過となった一戦であったが、9回裏押し出しの四球で1点差負け。二節は学園にやり返されての黒星スタート。続く北大戦は対北大戦の連敗をようやく止めて4勝目、続く大谷も無難に退け連勝で5勝目。優勝の可能性を残して再び最難所へ入る、ここはギアを上げた2強に跳ね返されて、連敗。結果的には5勝5敗。札大の定位置になりつつある3位で春を終える。
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見えてくるのは5勝の壁だろうか。壁を越えていくには、一節、二節ともに3勝して6勝を挙げることが、実際的な目標として浮かんでくる。そうなると対戦順の兼ね合いもあるが、どこかで三連勝を作りたい。この春でいえば、一節最終の東海戦、二節開幕の学園戦が三連勝未遂の最大の好機だったように見える。逆に3つ続けて勝つことの難しさのあらわれとも見えるが、ここを越えないことにはひとつ上には上がっていけないということになる。
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で、ここから先は観測者の憶測なのだが、この壁は、突出した個の力じゃなくて、チーム全体の結束・塊としての強さ絞り出して、その結果「平均値」が上がることで、札大らしく突破していけるような気がしている。マックス勝負ではなくアベレージ勝負。個々ではなくチーム全体の勝負。これを10試合、粒を揃えることができるか、秋はこのあたりに着目してみたい。
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