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Artgene
Artgene サイトにボールペンで描いた作品を登録掲載させていただくことになった。掲載するにあたって何かテーマがあったほうがいいのかなと思ったが、これまでテーマを意識して描いていなかったのでどうしようかと思い改めて掲載する作品を観たらほとんどが散歩中に見つけた自分のお気に入りの風景ばかりが元になって制作されたものばかりで、そのすべての画面の中に道が描かれている。そりゃそうだ。散歩中に見た風景だから道が描かれていて当然だ。というわけで絵のテーマは単純に「散歩道」とした。だからすべての作品に散歩道というタイトルを付けた。散歩をしながら目の前に広がる風景と頭の中でイメージする風景が影響し合いボールペンの線に描かれた線が、心の風景となってあらわされていくのを常に感じながら描いていた。
風化して断片的に残る記憶。
記憶の断片と断片をつなぎ合わせるために、今度は想像を駆使してその余白を埋めていく。それは自分に都合良くつなぎ合わせた新たな記憶として残っていく。思い出が美しいのはそのためだ。
記憶の中の風景も、幼い頃の風景は時代の移り変わりの中で元の姿は消え、新たに別の佇まいを醸し、その時代の人の心の中に記憶されていく。その佇まいを私が見たとききっと昔の風景の記憶と重ねて消したい記憶と残しておきたい記憶とを無意識に選別しつなぎ合わせ、新たな心の風景が思い出となって残っていくものかもしれない。
心の風景1|石塚 亮 心の風景 雑記帳|note より