見出し画像

いろいろしまりがなくなって

久しぶりの投稿になった。
「巨大な銅鑼を一撃した後のこだまのようなものがあたりにたゆたって、音をたてて燃え上がるかと思われる瞬間があった。」とサイゴンの昼下がりの暑熱を小説「輝ける闇」で開高健が書いていたが、日本の夏もベトナム並みの気候に近くなっているのではないかと思われる。
8月に入ってからしばらく体調がよろしくなかった。1か月に8日だけの勤務とはいえ、15時間の夜勤は結局2日分の労働時間ということだ。
夜間窓口での取り次ぎ業務に始まり、4度の巡回。30分が2回、1時間が1回、3時間半が1回。どの巡回も大汗をかく。巡回と一口に言ってもただ見回るだけではない。開店準備のための巡回では看板の設置や開錠、開門。閉店準備のための巡回では看板の片付け、閉門、施錠等。平日、休日、休日明け、休日前と、作業内容も異なってくる。30分の巡回でも30以上の作業項目があり、少しでももたついてしまうと開店、閉店が遅れてしまったり、次の巡回に大きく影響するので気が抜けない。
深夜の巡回に至っては、閉店時間中とはいえ3時間半という長丁場。警備員の体力消耗も考慮に入れてあるが、どんなに急いでも3時間以内で回れるものではない。職員さんからは途中で休憩を入れるように指示される。地下3階から、8階建てのA棟、13階建てのB棟をすべて回る。10基あるエレベーターのうち深夜に稼働しているのは一基。順路の関係で、巡回で使用することはほとんどできず、全て階段の上り下りでの巡回。閉店とともにエアコンは切られ、この時期の建屋内は熱気がこもっている。下着を2枚、汗拭きタオルは4枚持参している。巡回を終え夜間窓口に戻り取次業務に入ってもなかなか汗が引かない。コロナ過という状況もあってマスクを付けるために余計に汗が引かない。巡回から戻ると足腰は棒のようになっている。腰、膝を曲げるとパキポキ音をたて、立ち上がろうとするとギシギシを音をたてる。腰、膝等、各種サポーターで固めないと歩けない。3時間半の巡回を終えるともう這う這うの体だ。
「あっちが痛い、こっちが痛い」などとこぼす年寄りの愚痴を聞くたびに大げさだなと思っていたが、今の自分が「あっちが痛い、こっちが痛い」と愚痴ばかりこぼすようになってしまった。

歳を取っていろいろシマリがなくなり、物を喰っても口からポロリとこぼれ落ちたり、茶やコーヒーを飲んでいても、口元からだらしなく垂らしてしまったり、という話を以前書いたと思うが、なにしろ歳を取っていろいろシマリがなくなり、頭の働きも鈍くなって記憶力というもののシマリまでなくなり、見たこと、聞いたこと、した事が記憶のスキマから漏れ出てしまったりすることもあるので、歳を取っていろいろシマリがなくなり、物を喰っても口からポロリとこぼれ落ちたり、茶やコーヒーを飲んでいても口元からだらしなく垂らしてしまったりという話を以前書いたかどうかの記憶も曖昧になり、そのあたりのところに関しては、歳を取っていろいろシマリがなくなり、頭の働きも鈍くなって記憶力というもののシマリまでなくなり、見たこと、聞いたこと、した事が記憶のスキマから漏れ出てしまったりすることもあるので、年を取っていろいろとシマリがなくなり、物を喰っていても口からポロリとこぼれ落ちたり、茶やコーヒーを飲んでいても口元からだらしなく垂らしてしまったりという話を、みなさんが読んだ記憶があるかどうかは、みなさんご自身の記憶に頼らざるをえないので、私の曖昧な記憶に関しては、なにしろ歳を取っていろいろとシマリがなくなり、頭の方の働きも鈍くなって、記憶力というもののシマリまでなくなり、見たこと、聞いたこと、した事が記憶のスキマから漏れ出てしまったりすることもあるので、責任は負いかねることをご了承頂きたい。
で、話の本題に入る。
歳を取っていろいろシマリがなくなり、物を喰っていても、口からポロリとこぼれてしまったり、茶やコーヒーを飲んでいても、口元からだらしなく垂らしてしまったりする以外にも、最近ではものを食っていて口からポロリとこぼれ落ちる前の段階で、物を噛んでいる最中に唇の内側とか、頬の内側を噛んでしまうことが多くなってきて、しかも大体、噛んでしまうところが、右頬か下唇の右側辺りに集中していて、あまりにも何度も噛んでしまうせいでその部分の形状が、少々突出してしまって、ますます噛みやすい形になってきているので、まるで口内炎が何週間も続いているようなもので、でも決して体調が悪いというわけではなく、それはやっぱり歳を取っていろいろシマリがなくなり、口の中まで、いろいろ垂れ下がってきているのかなと思ったりしているところだ。
唯一の運動が自転車散歩。関節に負担がかからないのはありがたいが、最近の不調に少なからず影響してきている。

いいなと思ったら応援しよう!