冬の雨上がりは鮮やかに

冷たくしとしと降っていた雨も昼には雲の切れ間が見え薄陽が射してきた。七股池の対岸は鮮やかに彩られた里山の景色。誘われるように、久しぶりに近所を歩いて散歩。200メートル先は少し白っぽく霞み、雑木林の輪郭に枯れ木が色とりどりに浮き上がり、その手前に、切り株の枯れた冬の田んぼは、朝からの雨で水分を含んで黄蘗色(きはだいろ)に輝いている。あぜ道は緑とオレンジの斑模様に薄日の影がところどころに射し田んぼの黄蘗色と好対照をなして、おそらくこの季節では雨上がりのわずかな時間にしか見られない鮮やかな景色だろうと思う。
やがて風が出始め、雲一つない晴天になるころ、痛めている膝に痛みが走りだし、仕方なく帰路に就いたが、まあ、年末のいい散歩ではあった。

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