発泡酒のつまみにはポテチがいい
発泡酒のつまみにはポテチがいい。
袋に突っ込んだ手を塩と油で汚すのは「ちょっと」と思うので、「少し深めの皿に盛って」という形にしたのはいいが、皿についたポテチの油も結局洗剤の使用量を増やしてしまうということになる気がするので、ポテチと皿との間に新聞紙を挟むことで解決する。これなら袋に突っ込んだ手の甲を汚すことなく、またポテチを摘まみだす時に別のポテチをひっかけてテーブルにこぼすこともない。
子供の頃、親からおやつを貰うとき必ず新聞紙にくるまれて持ち歩いたものだった。近所のおばちゃんから貰うおやつも新聞紙にくるまれたものであり、おやつは新聞紙にくるまれるものとして、おそらく昭和30年代前半までは全国的に認知されていたものではないかと思われる。
以前、別のブログでも書いたかもしれないが、新聞紙でくるめられるものであれば何でもくるんでしまう。液体でなければ食べ物の殆どを新聞紙でくるんでしまう。弁当箱も新聞紙でくるんだものだ。
食べ物だけではない。検便も新聞紙でくるんで学校へ持って行ったものだ。マッチ棒にウ○コを絡めてそれをマッチ箱に入れ、新聞紙でくるむ。
優等生、金持ちの子、マドンナ女子、鼻垂れボンクラ小僧まで、みんな平等に検便は新聞紙にくるんだものだ。検便だけではない。便所紙(いわゆるトイレットペーパー)を切らしたら新聞紙を手で揉んで代用したものだ。いくら揉んでも所詮新聞紙だから便所紙のような性能は発揮されないが、どこの家でも便所紙の代用は新聞紙でなければならなかった(ような気がする)。
新聞紙は報道の役割を果たした後は、包装の役割が与えられていた。ちなみに報道の役割時点では「しんぶんし」と読み、包装の役割時点では「しんぶんがみ」と読むことになっていた。
上半身の穴から入る物から下半身の穴から出たものまで新聞紙にくるんで世の中が回っていたと言っても過言ではない。
発泡酒のつまみにはポテチがいい。
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