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【 #ヒトシネマ】核が産んだ怪獣王、公害が産んだ怪物

こんばんは、ヒトシです。いやぁKOM、まだまだ激アツですね。激アツついでに今回はKOM監督のマイケル・ドハティさんに多大な影響を与えたとされるこの一本で行きたいと思います。

今回の映画:
「ゴジラ対ヘドラ」(昭和46年)

まず今回はあらすじ……ではなくちょっとした時代背景を。本作公開の前にゴジラの父・円谷英二監督がこの世を去り、ゴジラシリーズは「東宝チャンピオンまつり」のメインタイトルではあったものの数年の間尺を調整した編集版しか公開できない厳しい状況が続いていました。(Amazonプライム・ビデオの予告編で「チャンピオンまつり版」の予告編になっている作品がいくつかあった……はずです)

そんな最中「シリーズ再起動作」として多大な期待とそれに比してない予算を与えられた本作。折しも世間は公害問題に揺れ、核に次ぐ新たな「人類の脅威」となっていました。

今作の見どころはなんと言っても気合いの入りすぎた公害描写。延々と流れるヘドロ、煙突から吐き出される黒煙、アニメパートに無数の怨嗟の声。これでもかこれでもかと言わんばかりに公害による人類の苦痛を描くスタイル、シリーズ復活作としては正直攻め過ぎな気もします。

そして圧巻は今作初登場の「忍者怪獣(予告編より)」ヘドラ。水中態・歩行態・飛翔態と三段変形しありとあらゆる汚染物質を繰り出しゴジラの右腕すら封じ、あまつさえゴジラを生き埋めにせんとする攻撃力は到底新人とは思えないものがあります。更に特筆すべきはそれを通り越した汚染能力!ただ生きているだけで命という命、自然という自然を破壊し尽くす図々しさはゴジラとタイマン張るに相応しいと言って差し支えないでしょう。

三段変形し多彩な攻め技を誇るヘドラか、今作はちょっと明るいSEと共に現れるゴジラか、それとも連絡不足の目立つ自衛隊を擁する人類か!穢されゆく地球は誰の手に渡るのか……!?

#ヒトシネマ #note映画部 #ゴジラ
#ゴーゴー #突然のアニメパート #オタマジャクシなんて可愛いものじゃない #レイチェルカーソン #空自大失態

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