TRPGニンジャ名鑑#xxxx【フレアスマイト】

◆忍◆
ニンジャ名鑑#xxxx
【フレアスマイト】
元ヤクザバウンサーのニンジャ。カトン使いだが火力制御が難しく負傷の危険性があるため普段は己のカラテで仕事をこなす。憑依時にゲン・ジツをかけられたせいで後遺症に悩まされている。
◆殺◆

昨夜(2019年1月2日)開催されたニンジャスレイヤー新春プチTRPG企画に登場させたニンジャ、フレアスマイト=サン。折角なので昨日のシナリオ展開をちょっとこちらでまとめ直しました。(昨日の企画と連動し生で書いていたテキストカラテを一部修正追記し再掲するものです)

スペックデータ
カラテ 6
ニューロン 1
ワザマエ 5
ジツ 3(カトン)
体力 6
精神 1
脚力 3
装備 4(ウイルス付きフロッピ)

経歴:モータル時代はヘルオチムシャ・ヤクザクランのヤクザバウンサーとして活躍。だが敵対するカブトベイン・ヤクザクランとの抗争中に敵クラン専属ニンジャのルインアイ=サンのジツとカラテで瀕死の危機に陥る。辛うじて生き残ったその肉体にはニンジャソウルが憑依したものの、愛したクランは既にオヤブン以下一同が全滅していたのだった……。

ジツ:カトン・ジツ 肘先もしくは膝先全体をまず発火させ、相手に攻撃を当てて爆発を引き起こす。アーソン=サンと違いまずフレアスマイト自身の肉体を燃やしてから発動すること、また爆発の威力が大きく調整なしに使うと本人にすらダメージが加わることから使用を控えている。本シナリオでの出番はなかった。

――シナリオリプレイ――

ツチノコ・ストリートの一角、デスシャドウ・ヤクザクランデータセンター事務所。ヤクザスーツ風ニンジャ装束に身を包んだやや大柄なニンジャが、裏口からしめやかにエントリーした。彼の名はフレアスマイト。IRC端末に受信したメッセージを再度確認する。ニュービーニンジャ用ナビゲーションシステムとしてオムラ・システムズから供与された「モーターロクメンタイ」からの発信だ。
「ははぁ、ハッキングかよ」
フレアスマイトは懐のフロッピーにそっと手をやった。コードロジストから奪い取った代物であり、中にはUNIXに致命ダメージをもたらすウイルスが仕込まれている。 ハッキングに自信のない彼の「奥の手」だ。

ミッション区画に入ったためか、イヤホンからモーターロクメンタイのナビゲートが入る。Y-10型クローンヤクザ1体。ショットガン装備。
「ロクメンタイも頼りになるよな、しかし」 ナビゲートを聞きながらフレアスマイトは思案する。ショットガンの射撃。躱せないこともないが、油断は禁物。柱で遮蔽を取り、敵との距離を確かめる。いくらニンジャになっても、バウンサー時代の癖は抜けない。

「さてと、見てるだけじゃ前進しねぇな」フレアスマイトは懐からスリケンを取りだして構え、投擲!「イヤーッ!」

【サイコロ:64421 成功】

「グワーッ!?」見張りヤクザ無惨!
「ざまぁねぇぜ!」フレアスマイトの口の端が軽く歪む。彼の投擲したスリケンは見事クローンヤクザの額を割り即死!

「しっかし、ミスったらショットガンか」フレアスマイトは通り過ぎながらヤクザ死体を見やる。(((最悪ショットガンを受けても俺の肉体は無事だろう。だがフロッピーはオシャカだな)))フレアスマイトは思案する。ハッキング講習未了の彼にとって、フロッピーはオマモリ・タリスマンめいた働きがあるのだ。

そして彼はヤクザが守ったドアが施錠されていることに気付く。「ま、こういうのには施錠がちゃんとしてあるよな」フレアスマイトはドアノブを見ながら軽く思案する。カラテ解錠か、錠前破壊か、ハッキングか。事後処理を考えるとカラテ解錠は危なっかしい。ハッキングは違う意味で危険だ。彼は物理錠前の破壊を選んだ……。

選択肢1:【カラテ】で強引に破壊する(目標出目5以上)。
選択肢2:【ワザマエ】で物理錠前を破る(目標出目4以上)。
選択肢3:【ニューロン】で論理錠前をハッキングする(目標出目3以上)

【採用選択肢2】
【サイコロ:64613 成功】

30秒後。「……イヤーッ!」ガチャン!フレアスマイトは物理錠前を難なく破壊!
「思ったより早かったな」彼は独りごちながらドアノブに手を伸ばす。その時ロクメンタイからのナビゲート!UNIX護衛ヤクザの情報が入ったのだ!

「ザッケンナコラー!」Y-10クローンヤクザの突撃だ!動きは単調だがここでの負傷は避けたい!

【サイコロ:433144 辛うじて成功】

「ダッテメッコラー!」フレアスマイトも負けじとヤクザスラングで威嚇し、そのまま勢いよくクローンヤクザに接近!「イヤーッ!」ドスダガーをすんでのところで躱し、ネックカットチョップでクローンヤクザの首を切断殺!「アバーッ!?」ナイスカッティング!

「ハァ、ハッ……」フレアスマイトはザンシンする。あと1インチドスダガーの切先が下なら、彼の肩はドスダガーに貫かれていただろう。振り返って首のない、正確には首から右肩にかけて荒々しく切断されたY-10死体を見る。シックスゲイツ級のオニイサン方であればカタナで斬るように撥ねたろうが、彼はまだニュービーに過ぎない。(((まだこんなもんかよ……)))一瞬ドスダガーに怯んだか。(((思い出せ。俺はヤクザでニンジャだ、ソンケイとカラテで生きてんだ。そうだろ?)))

視線を左に動かすと、クローンヤクザの懐から財布が滑り出ているのが見える。「お、万札か」フレアスマイトは無造作に財布をつかみ取り、万札を抜き取った。「あのテッパンヤキ一つ食うのに真面目にカネ払ってるのか、こんなでも経済回してるってことだよな」 (((しっかし、こんな立派な財布に万札1枚とは)))フレアスマイトは思わず頬が緩んだ。(((給料日前みてぇな財布だな、こいつらに給料の概念もねぇが)))

そしてドスダガーヤクザ死体からタタミ数枚の距離、目当てのUNIXが確かに見えた。「さて、ここからが面倒だよな……」フレアスマイトは首を捻った。ツカツカと端末に歩み寄り、懐からウイルス入りフロッピーを取り出す。これで上手く行ってくれるか……。
「ヌウーッ!?」フレアスマイトは端末本体のフロッピースロットを見て愕然とした。ナムサン、サイズが合わないのだ!これではせっかくのフロッピーも形無しである。

「仕方ない、てめぇでハッキングするしかないな」一つため息をついてフレアスマイトはUNIXに向き合う。五分ほど格闘したか。「ブッダ!銀行口座データか!」フレアスマイトは一瞬気を緩める。しかしたかがUNIX1台にクローンヤクザ2人を据えるヤクザクランだ。失敗時のリスクはシャレにならない。 ここは……未公開株券データだけでも確実に持ち帰るほかない。

選択肢1:未公開株券データを狙い【ニューロン】でハッキングする(出目目標4)
選択肢2:株券データを盗むだけでなく、ヤクザクランの銀行口座そのものを狙い【ニューロン】でハッキングする(危険:目標出目6)

【採用選択肢1】【サイコロ:6 成功】

フレアスマイトのハッキングは奇跡的に成功!未公開株券データは無慈悲に抜き去られる!おお、ナムアミダブツ!
「ブルズアイ!これだけあれば相当にカネも入るな……」フレアスマイトの口の端が再び歪む。「ふわふわローンチャンに手を出しても、なんとかなったかもしれんな」 流石に景気づいたフレアスマイトであったが、用済みのUNIXを見て落ち着きを取り戻した。これも恐らくボウガン仕込みか。彼はモータル時代に世話になったヘルオチムシャ・ヤクザクランの専用ダミーUNIXを思い浮かべた。

なんにせよ今回はこれでオサラバ。未公開株券を換金すれば相応の万札になる。マッポビークルのサイレンも聞こえてきた。 「さて、そろそろ撤退か。……イヤーッ!」フレアスマイトのカラテパンチが反対側の窓ガラスを割る。今日の幸運なら欲をかいて稼ぐべきだったろうか、それとも実力相応とし堅実にこれでよしとすべきか。フレアスマイトは摩天楼ビルの数々でパルクールを決めながら、難題に頭を抱えるのだった。

【最終結果】
カラテ 6
ニューロン 1
ワザマエ 5
ジツ 3(カトン)
体力 6 *ノーダメージ!
精神 1 *消費なし!
脚力 3
装備 4(v付きフロッピ)
取得 万札:1枚(クローンヤクザ死体)、10枚(未公開株券)

未来へ……

今回は割と無難に行きましたがちょっと冒険してみてもよかったと思います。もし今後TRPG行為する際にはちょっと愛着があるのでこのフレアスマイト=サンを出してみたいですね。

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