【今年も】第2回逆噴射小説大賞、それは真のエンターテイメント【しよう】
闘技場の控え室は、今や熱気に満ちていた。
血にまみれた斧を構え、精神統一する者。
召喚術の呪文をおさらいする者。
触腕の動作を確かめる者。
ひたすら虚空に正拳突きする者。
誰もが殺気立ち、それでいて静かに笑っていた。
ここは逆噴射小説大賞。誰もが血湧き肉躍り電子の一撃を交わす、論理闘技場である……!
PUL-POCALYPSE NOW!
というわけで今年もやって来ましたパルプ魂と胡乱のバーリトゥードコロシアムこと逆噴射小説大賞!正統派パルプファイターからなんでもござれのビックリ箱まで、凡そパルプと信ずる限りどんな話も繰り出せる闘技場が今年も始まります!
「え……でも参加者の皆さんって大概ヤバいじゃん?」
「ダイハードテイルズの皆さんが審査員でしょ?ちょっと恥ずかしいな……」
「よく分かんないから今回はパス……」
というそこのあなた、ちょっと待ってほしい。
逆噴射小説大賞ほど敷居の低い小説大賞、世の中にそうはない(はず)。
用意するのは「冒頭800字」。ラブコメでもホラーでも教科書風味でも……なんでもいい。百合しか書けない?それでも結構。そこに『パルプ』が、R・E・A・Lがあればいい。それに、なにも800字ぴったりにする必要はない。書きたいことを全て詰めて700字なくても、なんの問題もない。人の心を揺さぶるのに必要なのは字数じゃないからだ。
そして今年は「1人5作品制限」。つまり去年のように狂気のパルプガトリングをやる必要はない。よく練って、こだわりの1品を用意すればいい。そう、5作品出さないとエントリー要件にならない訳では無い。研ぎ澄ました一発で闘技場ごと吹き飛ばして大賞を取るのも、決して不可能ではない。
逆噴射小説大賞に参加した全ての人が「最初から勝利を確信して書いていた」だろうか?私はそう思わない。これを書いている時だって、私は心配で仕方なかったのだ。
そういう人もいるので、どうか参加することを恐れないでほしい。何よりあなたの書いたパルプを読みたい。あなたが押し広げたパルプ銀河の広がりを見たい。
ので、去年ひたすら読んでいた人も、去年この小説大賞を全く知らなかった人も、まず書いて見てほしい。ちょっと厚かましいかもしれないが、敢えて言わせてほしい。