【雑記】Don't! Stop! Me! Now!
どうもこんにちは、ヒトシです。
初売りついでにちょっと時間があったので思い切って「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。今年の映画初めです。いや去年見とけという話ですが公開当時の私は舐め切っていた。世代じゃない。ほとんど曲も知らない。せいぜいが「We are The champion」「We will rock you」「Don't stop me now」くらい。楽しめるのかどうか正直不安でした。
だが!
そんなことは!
杞憂だったのだ!!!
(以下テンションが壊れます)
なぁ、QUEEN知ってるか?え?世代じゃない?心配すんなよ、俺だって世代じゃない。曲も知らない?流石にちょっとCMで聞いたことないか?ある、だろ?そう、それくらいでいい。ノれないかもしれない?大丈夫だ、ノる、アガる、ぶちアガる。終いにゃ「We are the champion」でボロ泣きする。保証しよう。
フレディ・マーキュリーがどんな男か、それがこの映画の本題の一つだ。彼は振り返らない。彼は常に規格外の野心と情熱に満ちている。良くも悪くも独善的で、人を振り回し、往々にして愛想を尽かされかかる。ただの天才と呼ぶのはあまりにも惜しい。フレディ・マーキュリーも人間だ。誰かに寄り添ってほしくて迷走したりする。音楽というメキシコを己の声と意思で歩んでいくのだ、鉄の意思で成功を掴み取ったり、転落しかかったりする。常にその道が華々しいわけでもなんでもない。けれど、彼の中の情熱を、R・E・A・Lを、世界中の聴衆は知っている。彼が歌わずとも歌い、彼の即興に合わせ、彼の示したリズムがスタジアムを揺らす。We will rock youのあのリズムが来た時、我々は勝手にリズムに乗りはじめる。勝つ確信ではなく、「勝つ覚悟」を以てステージに上がる。
私は「創作で食っていこうとするやつの人生はメキシコである」という持論を持っている。ラ・ラ・ランドも立派なメキシコ映画であり、それはこの映画も変わらない。フレディ・マーキュリーも1度はリムジンに乗り、酒やドラッグに浸った。だが彼はそれを吐き出した。自分が立つメキシコに、自分のファミリーの為に帰ってくる。そしてライブ・エイドだ。
ライブ・エイドはイギリスとアメリカを、いや地球をメキシコにしてアフリカを救う為のライブだ。このライブシーンはまさしく伝説でありR・E・A・Lだ。演技だからと舐め腐ったやつはダニートレホに刺される。お前はこの映画の中でQUEENをありったけ五臓六腑に捩じ込まれ、染み込む。そして染み込んだ音楽はライブ・エイドで本物になる。あの日生まれてすらいなかった人間も含め、どんなサイズのシアターでもそこがライブ・エイドに、メキシコになり、お前はそこに立つ。伝説の上にたち伝説を叩き込まれる。まだやっている映画館はこの世に多少ながら残っている。今日だ、それが無理なら明日でもいい。I won't stop you now. お前もメキシコ行きのキップを握り、世界をメキシコにした男に会ってこい。
(お使いのモニタは正常であり入力者も復帰しました)
評価(5点満点)
音楽: Don't stop me now /5
メキシコ: We are the champion /5
情熱: We will rock you /5