Base Ball Bear 全曲紹介・感想・解説 38曲目 YOU'RE MY SUNSHINEのすべて
調子どうですか?ケンイトウです。
今回は38曲目『YOU'RE MY SUNSHINEのすべて』。
冷静に考えるとすげぇタイトルだ。
【曲・歌詞について】
ニューウェイブなサウンドにミドルテンポの曲。印象的なギターリフと、浮遊感あるワウが相まってどこか懐かしいような幻想的な曲になってます。
曲中にもありますが「幻と手を繋ぐような」、まさに夢を見ているような、そんな曲です。
ボーカルもどこかディレイがかったような曇ったMIXで、
サビの叫ぶ場面でもキツくなく、心地よく聴こえるサウンド作りです。
アルバム「C」では序盤5曲からガラッと雰囲気を変えて、中盤へ向けてモードチェンジ。この緩急が気持ちいいですね。
それでは歌詞について。
Aメロ。どちらのフレーズもですが、「幻」であったり「世界の終わり」であったりと「喪失」を匂わす歌詞。「幸せ」だからこそそれを失うことが「怖い」んですよね。
「DEATH」と「LOVE」というアルバムの裏テーマを象徴している曲だなと。
Bメロ。なんというか、説明不要ですね。
サビ。要約すると「あなたのすべてが、都市のすべてになる。」という。
すごい愛の言葉だなぁと。
YES・NOという選択肢を選ぶことすら忘れられるような境地に達するような、そんな気持ち。
(「クリアマインド」の境地ですね。)
この叫びからのギターソロがどうしようもなく刺さるサウンドです。
まさに小出文学。ラスサビ前の歌詞がとんでもないシリーズですね。
「乱した風紀と呼吸」「 信じた運命、というルール」ってワードの背徳感と青春感がたまらないです。
初回サビと比較して、「ふたりが忘れられたなら」と。
そして「取り戻せそう」ではなく「手に入れそう」と。
自分だけではなく、「あなた」と「ふたり」でなら前を向けるような、
そんな対比になっていて本当にいい言葉選びだなぁ~と思います。
【まとめ】
「~のすべて」という言い回しは、「バンドBのすべて」とツアータイトルにも使われたりと地味にお気にワードなのかと。
というか「すべて」というワードがお気になのかな。
何となく小出師匠のツイッターでワード検索しただけでもかなりの数引っ掛かりました。
改めてじっくりと聴くと本当にいい曲だなぁ~と思いました。
というわけで次回は39曲目『GIRL OF ARMS』。
引き続き引き続き引き続きアルバム「C」の収録曲ですね。
完全にペース取り戻した感あってうれしい。自己満ですが引き続き。何卒。